火曜日(11月29日)大畑真由美さんを招いての勉強会でした。
『かばくん』が良い絵本であるか、どうか。そんな話がありました。単なる一例です。いろんな著名な人達が、良い本を選定する人達が、皆この本を薦めます。でも、この本は、ほんとうに良い本なの?って話です。
私はこの本が、あまり好きではなかった。長男が幼い頃勧められて買いましたが、どうしても好きじゃなくて、息子もあまり喜ばなくて、とまどいました。
その頃、読み聞かせの講演会に参加した時にやはり推薦していたので、勇気を出して質問してみました。意外だわ、という反応を受けました。それは仕方がないことですねえ、お好きになさったら、というような答えでした。
私はショックを受けました。何か、間違っているのだろうか。理解力がないのだろうか?感性がないのだろうか?ずっと悩んで、引きずってきました。
でも、ようやく初めて、同じ意見の講師にめぐり合いました。20年近くかかって、解決しました。
まず、一般的な評価があるのではなく、まずは、自分自身の感覚で本を選ぶ。選ぶ際の、自分の基準をしっかりと確立する。
本はたくさんあるのだから、これは駄目、あれは駄目と切り捨てるのではなく、気に入ったものだけを取り上げていく方法を採りたいと。
今までどんな事考えて選んできましたか?
・主人公が、どこかへ出かけたり、旅に出たり、変化したり。でも、最後は必ず戻ってくる。
・説教じみている本は嫌いです。
・体の不自由な人や、不幸な人を、美化している本も、よくよく選ばないと、うそっぱちが多いような気がします。
・善人の、善の部分ばかり描いてあるものは、絶対に選ばない。
・大胆な本が、良いなあ。
・ちょっとふざけた本も好きです。昔『マクノリアおじさん』とかいう本がありました。絶版になってしまったようですが、大好きでしたよ。
大畑先生は、こう仰った。「どんな人でも、間違えるものよ。間違えたら、訂正すればいいの」。訂正して済むのなら、ね。
自分の感覚に、自信を持ってみよう。