今日ネットで読んだ記事なのだけれど最初に書いちゃいます。泣けました。
東日本大震災で被災地に災害救助犬としてトレーナーさんと現地に入ったレイラというシェパードがおりました。災害救助犬は読んでの如く、瓦礫の下で生きてる人を捜索する犬です。そのようにトレーニングされてるわけです。犬の嗅覚は人間の1000倍ですから、瓦礫の下から生存者のバイタルサインを嗅ぎ取り知らせるのです。
でもレイラが瓦礫の下で見つけたのは亡くなった方でした。生きてる人でないと、困ったような顔になるのです。自分が探す相手ではないので・・・
今回の震災は津波が大きな被害をもたらしました。生きて瓦礫に閉じ込められた人を津波が呑み込みました。
それでもトレーナーさんとレイラは瓦礫の中を傷だらけになって、生存者を探し続けたのですが、日が経つに連れて瓦礫の下にいる亡骸は腐敗して行きます。
死臭の腐臭って嗅いだことありますか?屋外でもたった一体の犬の屍骸でも、風のある海辺でも、鼻にが~ん!ときます・・・
沢山すぎる腐臭を毎日嗅ぎ続けたレイラの繊細な臭覚は破壊されてしまいました・・・まだひとりも生存者をみつけることもできぬまま・・・
レイラは災害救助犬としての仕事ができなくなってしまったのです。
犬は賢い動物です。与えられた使命を果たそうと頑張り抜きます。その為にトレーニングされた存在だからです。そのレイラが使命を果たせなくなってしまったのです。
トレーナーさんは、それでも今度は被災地に残された動物を助けることに奔走します。頭が下がります。プロのボランティアなんです。
もし願いがひとつ叶えられるならレイラの臭覚を戻してやって欲しい。少しでも沢山の命を救う力を戻して欲しいと願わずにいられませんでした。