私のブロ友さんのブログに「トイレのカレンダーはよくない」と書かれてたのを拝見しました。
いやあ~うちのトイレ、座ると正面の壁にカレンダーが貼ってあります。
風景写真のカレンダーなんですけど、トイレのカレンダーってなんの意味あんの?と感じてました。
だけど家族が貼りたがるから嫁の私が文句も言えないし、疲れるわ。
毎月写真が変わるんですが、今月の風景写真が特に厭なんです。
どこの写真かって?
群馬の榛名湖の写真です。
きちんとしたフォトグラファーが絶好のタイミングで撮影したものだと思います。
朝の榛名湖に霧がうっすらかかって、真ん中に榛名山、手前の木立の枝には朝日とおぼしき光も当たってます。
空も青い。
でも私にはこの写真、陰鬱で受け入れられないんです。写した方には申し訳ないけど。
榛名湖周辺の景色は中禅寺湖と男体山とか北海道の洞爺湖に似てますから火山なんでしょうね。
まあ風光明媚な場所なんでしょうが・・・
15年以上前に旦那と伊香保温泉に行きました。
レンタカーだったので泊まった翌日榛名湖が近かったので行ってみる事にしました。
確か夏だったのですが、天気は曇り、観光客は私らだけでした。
静かでした。山のてっぺんですし、車は殆ど来ない。
なんか薄ら寒くて、観光地らしい賑わいも無く店も無く(そこが良いと感じる方もいるでしょうが)
私にはただただ陰鬱な風景にしか感じられなくて、早々に山を降りて「竹久夢二美術館」に向かいました。
洞爺湖や中禅寺湖と似てるのに(両方行ったことがあります)なんでここだけこんなに陰鬱に感じるのだろう。
で、まあ、そういえばここら辺は昔、連合赤軍の大量リンチ殺人死体遺棄事件があったし、大久保清の連続女性誘拐殺人死体遺棄事件もあった場所です。被害者達は榛名湖周辺に埋められていたのです。
榛名湖にしてみれば迷惑な話ですが、確かに夏休みの時期なのに観光客も私ら以外にいなかったし、きれいな風景の割には人が訪れないのは皆さん無意識にそんな過去の陰惨な事件の土地の記憶を感じてるのかも知れないのかな。
両方あわせてかなりの人数が埋められてましたからね。けっこう昔の事件ですから若い方は知らないでしょうけど、ある程度の年齢の人にはショッキングな事件でした。
被害者の皆さんのご遺体は全て見つかってきちんと遺族のもとに帰ってるはずですが、おぞましい土地の記憶というのはなかなか消えないものなのかもと感じた次第です。
で、その場所の写真をトイレに入るたびに目にしなくてはならないってのはけっこう苦痛です。
今月、はよ終われ!