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名城大附属高校ってどんな高校?名城大学が本命の人には超オススメです!(愛知の高校シリーズ2)

2023年06月03日 | 偏差値・内申点の目安
ネクサス(江南市の勉強のやり方専門塾)の塾長の伊藤です。

受験者数、生徒数が愛知県で最大規模の名城大学附属高校ってどんな高校か気になっている人が多いでしょう。

そこで、愛知の高校シリーズ第2弾は、名城大附属高校です。

※塾生からの情報をもとに、現時点でわかる見解ですので、悪しからずご了承下さい(情報提供は大歓迎です)

コースは、普通科(特進、一般、国際)と総合学科があり、SSHに指定されていることからも、文系・理系の両方に力を入れている高校です。

そして、総合学科は薬学部への推薦が不可などの制限はありますが、高校側としては総合学科でも進学校という意識があるようです。

さて、名城大附属高校では、毎年、生徒にアンケートで「国公立大を志望するかどうか」を聞いています。

この結果によって、その学年の課題の量や定期テストの難易度を決めているそうです。

この辺は、かゆいところにも手が届くサービス精神をもった私立高校ならではかもしれません。

ちなみに2023年度の1年生は、国公立大を志望する生徒が3割ほどいたそうです。

というわけで、この学年はちょっと宿題や定期テストに闘魂注入されるかもしれませんので心してください(笑)。

さて、名城大附属高校は、この20年で進学校化した高校の一つです。

かつて(自分の時代)は、滑り止め校として定評がありましたが、今はオール4でも受からない子がいるほどのなかなかの難関校です。

しかし、よく公立の一宮西、西春、五条、江南、名古屋西、一宮南高校などと比べられることが多いですが、実情はかなり異なります。

その前に、名古屋の私学独特の事情を説明しておきたいと思います。

まず、名古屋の私学は遠方から通う生徒が結構います。

名城大附属だと、豊橋から通っている子もいるそうです。

また、部活動も盛んなのが特徴です。

ナイター設備なども充実しているため、年間を通して18時過ぎまで部活が可能です。

このような理由から、公立高校と異なり、平日に多くの課題を出すことが簡単ではありません。

実際、名城大附属高校は課題は少ない方です(特進コースを除く)。

総合学科にいたっては、ほぼないと言ってもいいくらいです。

それでも、「宿題を出して欲しい」「宿題を増やして欲しい」という保護者からの要望が絶えないそうです。

確かに、宿題が少ないのも問題ですが、かといって多ければいいという問題でもないので、このあたりはさじ加減が難しい問題です。

こうした事情もあり、名城大附属高校の大学合格実績は、高校受験で併願が多い高校と比べて、正直、物足りない感じがします。

実際、国公立大学への合格者の割合を比べてみたのが次の一覧です。

■国公立大学への合格率(2022年度)
・西春高校・・・・73.2%
・江南高校・・・・48.9%
・一宮南高校・・・23.8%
・名古屋西高校・・18.4%
・名城大附属高校・12.6%


昨今の私学ブームもあり、高校受験の時点では、名城大附属>名古屋西>一宮南となっていて、確かに名城大附属は「簡単には受からない高校」になっています。

極端な話、江南高校に受かる子ですら、対策を怠ると落ちる高校になっています。

が、

大学合格実績も競合校と同じくらいかというと、実はご覧の通りそうでもありません。

国公立大学に限定してしまえば、合格実績は

一宮南>名古屋西>名城大附属

と逆転しています。

理由は先ほども紹介した通り、まず、名古屋の私学独特の事情があります。

そもそも、全般的に名古屋の高校は尾張の高校に比べて、勉強面で「ゆるい」傾向があります。

また、私学ブームとはいえまだまだ公立の進学校は評価が高く、公立の進学校を第一志望にしていたのに残念な結果となって名城大附属高校に入ってくる子が少なくないこともあげられます。

そして、名城大附属高校独特の理由として、系列大学の存在があげられます。

名城大学は理系を中心に、東海地方では評価の高い大学です。

ノーベル賞受賞者を出した大学でもありますし、理工学部は名大、名工大に次いで、岐大と同等かそれに近い評価の学部もあるほどです。

地方の国公立大学によっては、名城大のほうが評価が高いケースも見られます。

さらに、文系学部も充実していますから、

「名城大へ進学できるなら、国公立大目指してがっつり勉強しなくてもよくね?」

という雰囲気になりがちです。

国公立大学の定員は、だいたい10万人ほどなので、高校生全体でも10人に1人、受験生全体でも5人に1人くらいしか受からない大学です。

(厳密には早慶や関関同立といった難関私大もあるので正確ではないですが)

それくらい国公立大を目指すのはハードルが高いのが実態です。

このような事情をふまえると、正直、国公立大学を目指す人にとっては、ちょっと逆風な環境です。

このため、国公立大学の合格者があまり伸びていないと考えられます。


また、系列校の名城大学への進学率を見てみると、ざっと見て、半数くらいです。

半数しかいない理由は、厳格な内部基準(学外秘)があるからです。

これは入学しないと得られない情報ですのでご注意を。

ここで少し、名城大への推薦制度について。

一般的な高校では、名城大への学校推薦型選抜(指定校)の枠は多くても数人程度です。

希望者がそれ以上いた場合は、高校での成績などによって決められます。

そして、当たり前ですがそもそも指定校の枠がなければ推薦はもらえません。

しかし、名城大附属高校の生徒に関しては、推薦基準を満たしていれば大学側がその人数分推薦枠を用意してくれるというものです。

つまり、指定校で漏れることがありません。

こうして指定校で名城大を目指す生徒以外は、一般選抜で挑戦したり、他大学を目指しています。

理由はいろいろあるのでしょう。

名城大に意中の学部がなかったというケースもありますが、純粋に、推薦基準に達しなかったというケースもあります。

定期テストに関しては、正直、簡単です。

英語ではネクステージ*を使用していますが、出題範囲が限定されているので、そのような問題だけをくり返し解いておけば点数は取れます。

*難関大を目指す受験生向けの文法教材(名城大学の方から高校で使用することという条件がついているそうです)

他教科、特に数学は特進や総合の数理系列を除いて、それほど難しい問題が定期テストに出ることはないようです。

(これはどの高校でも同じですが、ちゃんと授業を聞いて問題集等をくり返し解いて、定期テストに備えないと平均点以上をとるのは容易ではありません)

と、生徒には優しいですが、難関大学や国公立大学を目指す生徒にとっては、全然物足りないはずです。

とはいえ、普通の高校から名城大学に合格するのも容易ではありませんから、高校で定期テストの勉強をがんばれば名城大への推薦の道が開けるという点では魅力的です。

以上から、名城大附属高校は、系列の名城大を目指す生徒にとっては非常に魅力的な高校と言えます。

ただし、国公立大学や名城大より評価の高い大学を目指す人は、自分で勉強する強い意志が求められるので注意が必要です。

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私立高校の方が面倒が見いいよね?っていうのは【受験にまつわる都市伝説】です

2023年06月03日 | ニュース・記事
ネクサス(江南市の勉強のやり方専門塾)の塾長の伊藤です。

先日、こんな記事が

■公立校教師が、塾講師に嫉妬。格付け講師が「ホスト化」する、個別指導の深すぎる闇。

学校の先生の

「本当は、『評価』や『成績』をぶら下げて生徒に言うことを聞かせるといった指導の仕方はしたくありません。でも、そうする以外に方法を思いつかなかった。『学校の補助をするのが学習塾』という、私の発想がもう古いのでしょうね。『学校の先生の言うことなんか聞いていても志望校には合格できない』『学校の先生は学校全体のことを考えているから、あなた1人のことなんて考えてくれていない』って塾の先生が教えてくれたとか、ともすれば学校批判みたいなことを平気で塾の先生方が言っているという現状に、我々教員はどう対応すればいいのか……」

というぼやきが紹介されていました、、、

ただね、

『学校の先生の言うことなんか聞いていても志望校には合格できない』

これはおおむね合ってる。

高校に限らないんですが、学校って「みんな同じ」じゃないと不公平だと思っているんですが、それは平等と公平を勘違いしていてですね、、、

例えば宿題ですが、みんな同じ内容をみんな同じ量、そして、みんな同じ日に出すのが当たり前だと思ってる学校ばかりです。

おのずと、使う教材もみんな同じです。

でも、生徒によって理解度も異なれば、進路も異なります。

だから、同じ教材を使うことが平等とはならないわけです。

一方で、私学の場合、確かにある程度、差別化することができます。

例えば、特進コースと一般コースのように、もうコース自体を分けてしまう。

こうすると

・特進コース→青チャート
・一般コース→3STEP

とか教材自体を変えれる。

公立の学校ではまず見られません。

っで、よく

「公立高校より私立高校の方が面倒見がいい」

って話を耳にしますが、

え?面倒見がいいって何ですか?

って毎回思います。

たぶん、受験指導だったり、ここで紹介した、教材の差別化のことを言っているんでしょう。

でも、教材を差別化するだけでは面倒見がいいとは言いませんし、

そもそも、高校に入って授業や課題についていけないのは、十中八九、本人の姿勢の問題です。

そして、最大の都市伝説が

「塾なんか通わなくても、学校の言う通りやれば志望校に合格できる」

というものです(笑)。

もちろんね、学校という存在があっての塾です。

それは確かですが、われわれが言う

「学校の先生の言うことなんか聞いていても志望校には合格できない」

というのも真実です。

東大にバンバン合格者を出しているような高校は、もともと東大に合格できるだけの実力がある子が集まっているからです。

そして、何よりも本人の努力と工夫のおかげです。

なのに、中途半端な進学校に限って

「塾なんか通わなくても、学校の言う通りやれば志望校に合格できる」

と言うんですね。

しかし、ほとんどの高校が受験に対して適切に指導しているとは言い難いです。

そう、高校は受験指導が下手なんです。

というか、補習や課題で追い回すくらいで、ちゃんとした指導ができていないです。

これは公立とか私立とかは関係ありません。

というのも、

高校生になれば、自学自習スタイルで勉強できます。

だから、授業という形式にこだわる必要は全くなくって、

基本の導入くらいは授業でやって、あとは問題演習や生徒同士の学び合いで十分クリアーできます。

公立高校の場合は、1人でも多く国公立大学の合格者を稼ぐことしか考えてません。

何よりも、今、本人に一番必要な学びを提供できないのが学校の最大の問題です。

教科書の英文をスラッシュ(/)ごとに区切り、品詞や構文を一つずつ解説していったり、

生徒を指名して、一文ずつ音読させて和訳させたりといった、

明らかに効率の悪い教え方をしているんです。

スラッシュリーディングは、最初からスラッシュ、品詞等が書きこまれている文を渡し、くり返し音読、和訳するという練習をした方がはるかに力がつきます。

こっちの教え方(=自学自習スタイル)の方がどう考えても効率的です。

今はそういう市販の教材もそろってます。

例えば、教科書ガイドとか。



ぶっちゃけ、英語や古文、漢文はそっちを読んだ方がわかりやすいです。

なんでわざわざ授業で、教師のつまらない雑談を聞きながら、一文ずつ板書された解説をノートに写さなきゃいけないんですか(笑)

そんな解説、教科書ガイドに全部載ってますよ。

つまり、学校だけがいつまでも非効率な教え方をしているんです。

こういう「チョーク&トーク型」の授業は、今、最も前時代的な後進的授業スタイルです。

そして、残念ながらこれは公立とか私立とかはほとんど関係ないです。

こういう受験指導しかできない高校を、「面倒見がいいとは言わない」ということがおわかりいただけたでしょうか。


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