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住宅地盤ブログ ☆地盤調査・地盤補強工事・住宅地盤相談☆

住宅建築の軟弱地盤対策 - いろいろあるけど・・・

2015年09月21日 | 日記
住宅建築の軟弱地盤対策 - いろいろあるけど・・・

住宅の地盤調査を行い軟弱地盤と判定された場合に、
地盤補強工事を行う事になりますが、いろいろな工法が最近では、
ありますね。

  地盤補強工事の種類は、一般的に、下記の方法があります。

 ・表層地盤改良工法(セメント系固化材使用)

 ・柱状地盤改良工法(セメント系固化材使用)
 
 ・小口径鋼管圧入工法

 いろいろな工法が出ていますが、上記の工法にくらべて、
 まだ、実績年数が少ない状況だと思います。

 この中で、価格の面で安価にできるセメント系固化材を使用した柱状地盤改良が一番多く
 利用されていると思います。この工法は、セメント系固化材に水を加え現地土と混ぜ合わせて
 柱状の改良体をつくり、建物を支える工法です。また、表層地盤改良は、名前の通り表層部分が
 軟弱で、その下部は、安定している地盤であることが必要です。

 柱状地盤改良や表層地盤改良は、現地でつくる工法なので、施工管理が非常に重要です。
 混ぜ合わせ方しだいで、強度が変わってきますので、きちんと管理しながら施工する必要があります。
 私は、鋼管による工事が一番安心であると思います。
 現場で、つくるのではなく材料は、JIS規格を受けているSTK400で
 製品の検査も受けています。これを固い地盤まで、必要本数を圧入させる為、安全です。
  
 もちろん地盤の状況により、工法選定や金額も考慮し、決める事になりますが、建築主が選択する
 事が出来ればよいのですが、地盤補強工法までは、よくわからない為、建築会社の営業の人が
 進める工法を行うことが多いと思いますが、営業の人も、地盤の専門家の人は少なく、
 とにかく価格面だけを重視した工法を進めるケースが事が多いのではないでしょうか。
 鋼管杭工法は、高いというイメージが昔からありますが、必ずしも高いとは限りません。
 杭長や杭本数、施工日数から、他の改良工事よりも安くなるケースもあります。
 工事金額が同程度か少しだけ高い程度であれば、ぜひ鋼管圧入工法をお勧めしますね。

 PS
 焼肉の食べ放題に行く事は、ありますが、海の幸の食べ放題に行く事がなかったので、 
 シルバーウィークに、行ってきました。時間は、50分と少し短いですが、そんなに食べれる
 ものでもないので、まぁーいいかという感じでした。60分でちょうどいいのかも?
 +150円で自分でつくる海鮮丼も食べ放題でした。

 

  

住宅建築 - 地盤保証に関して(その5)

2015年09月15日 | 日記
住宅建築 - 地盤保証に関して

最近、地盤保証会社が多くなったと以前記載しましたが、最近また、地盤保証の案内がきました。
地盤保証会社とは、もちろん地盤保証を主たる業務にしているわけですが、
この地盤保証会社も地盤調査と保証のセットや地盤調査と保証と工事の手配まで行っている会社もありますが、
完全に地盤保証のみ取り扱っている会社は、あるのでしょうかね

地盤改良業者が地盤調査をすると地盤改良の割合が多くなります等の営業トークが出回りましたが、
保証会社も地盤調査の受注や地盤改良工事会社紹介料などを取っている会社もあるのではないでしょうかね。
地盤保証料を多く取るには、必然的に地盤調査の受注件数も増やす必要がありますよね。そして、
地盤改良の割合を減らさないとならなくなりますね。あまり危険側にいくと、
建物の不同沈下事故が増えてしまいますので、地盤保証会社の地盤判断は、どのようにしているのでしょうかね?

さて、建築基準法では、
「建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、
地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない」とあります。
つまり、建築の設計者は、地盤の沈下又は、変形に対してと記載されていますので、地盤の事も考慮しなければなりません。

そして、現在では、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)により、事業者は瑕疵に対する10年間の住宅瑕疵担保責任を負っています。
責任履行のために、資力確保として「保険」もしくは「供託」のいずれかの措置をとることが、義務化されました。
万が一事業者が倒産してしまった場合でも、住宅瑕疵担保履行法では、
構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分に関する10年間の瑕疵担保責任を対象としており、
買主は保険法人に対し、瑕疵の修補などにかかる費用(保険金)を請求することができます。

こうなると、建物が傾いた場合は、地盤保証に頼らず瑕疵保険で対応できるのではないでしょうか。
私は、瑕疵保険で対応できるとすれば、別途、地盤保証費用を払う必要がなくなってくると考えますが、
なぜか、地盤保証を主たる業務にしている会社等が増えています。不思議ですね。
もちろん設計者は、地盤の事を考慮して、設計している事が必要条件だと思いますが。


PS
先日、住宅だけではなく、工場内に鋼管を圧入してきました。
外は、大雨でしたが、雨の心配もなく、安全に作業が終了しました。



あの暑い夏はどこへ・そして台風の影響

2015年09月13日 | 日記
今年の東日本の台風は、大変なことになった。

最近は、ゲリラ豪雨とか異常気象となっていますが、あの暑かった夏は、
どこへ行ってしまったんでしょう。

台風の間に、虹が出ていたので、見ていたら、すぐに、
真っ暗になってしまいました。

この台風の影響により、鬼怒川の堤防が決壊して広範囲の浸水被害が出ています。
茨城県常総市は11日、市内の22人と連絡が取れず行方不明になっていると発表しました。

栃木、宮城両県では3人の死亡が確認されたほか、宮城県で1人が行方不明になっています。
また、住宅が浸水する被害も出ており、常総市では、浸水で依然として188人が孤立した状態が続いているとの事。

また、鬼怒川が決壊した茨城県常総市の被災現場では、住民が避難して不在の隙を狙った泥棒ともいえる空き巣被害が相次いでいるとの事。
人が災難で苦しんでいるときに、盗みを働くなんて、人間として、恥ずかしい事であり、犯人を早く捕まえてほしい。


行方不明者が早く無事に見つかってほしいです。常総市などは、仕事で行く機会もあり、一日も早く水が引いて、
もとに戻ってほしいですね。

 




住宅地盤 - 土質について

2015年09月06日 | 日記
住宅地盤-土質について

夏の暑さもなくなり、最近は、くもりか雨が多いですね。
あの暑さは、どこへ行ってしまったのかというぐらい秋のような
気温ですね。

さて、今回は、土質に触れてみたいと思います。

日本の各地には、地域の風土形成のもととなる特有の土が存在しています。
そのいくつかを紹介します。下記の写真は、埼玉県草加市にて地質調査を実施し、
地面より、-10m付近の土を採取し調べてみました。

① 資料取り出し器から土をとる。


② 砂と砂より粒子が細かい土(シルト)からできている。白く貝殻のようなものがついている。なんだろう


③ 土の中を見てみよう。固いものが入っている。水で流して中身を見てみよう。



④ ほとんど貝殻からできていた。


縄文時代の関東平野の貝塚分布地図を見てみると、この付近一帯は海であった事がわかります。調査地面下約5mから貝殻がみられ、
8m以深から13mまで、ほとんど上記のような貝殻(カキガラ片)からできています。土を採取して、どのくらいの強度があるか
調べたりしますが、多量の貝殻が混じっていると適切な強度試験ができない場合があります。

次に、栃木県鹿沼市に行くと、下記のような山を崩し宅地造成している風景を目にします。
黄色の土が1m程度挟まったようになっています。



これが鹿沼土です。約3万年前の赤城山の火山活動から噴出されて堆積したものと考えられています。
古くから園芸用として使用されているのは、通気性、排水性に富み、細かな根を持つ植物には最適です。
サツキや菊などの挿し床に用いることができます。

 
             鹿沼土

次の写真は、よく見かける関東ロームです。分布範囲が広いので火山灰質粘性土の代表とされています。
関東地方の台地や丘陵地の上面に厚く堆積しています。これは、関東周辺の富士山、浅間山など洪積世に活動した火山から噴き上げられた
火山灰が、偏西風によって運ばれて堆積したものです。長野県に行けば、信州ロームがあります。自然のままの状態であれば、
住宅程度の建築では、一般的に良好な地盤として判断されています。但し、関東ロームは、崩してしまうと、強度が低下します。

 

土の呼び名と粒径の区分
粘土 シルト 砂  中砂 粗砂 礫 中礫 粗礫 粗石 巨石
 0.005 0.075 0.25  0.85  2 4.75 19.0 75.0 300
         粒径 (mm)    
      (詳細は、日本統一土質分類法で確認してくださいね。)

PS
今年の夏に、職場の仲間と鬼怒川に行ってきました。
雨のため、パラグライダーは、できませんでしたが、温泉でゆったりとしてきました。