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この度の熊本県を震源とする地震の発生により、
被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
被災された人達が一刻も早く、日常の生活に戻れますように、
お祈り申し上げます。
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地盤保証と地震
住宅の建築に際して、地盤調査を行い地盤保証会社の地盤保証を
つける場合があります。地震保険は、保険会社と契約をして、
地震により生じた損害についても補償してもらう保険です。
地盤保証は、自然災害(津波・噴火・地震など)は、保証されないと思います。
しかし、なぜか地盤保証会社の株価が高騰したりますね。不思議です。
さて、国土地理院のホームページに活断層に関して記載されていますが、
地球は、プレートと呼ばれる板のような岩の層で覆われています。
日本は、複数のプレートが接する境界に位置しており、海のプレートは、陸のプレートの下に1年間に
数cmから10cm程度のゆっくりとした速度で沈み込んでいきますが、引きずりこまれた陸のプレートの
先端部にひずみがたまり、100年~200年ぐらい経つと、このひずみの蓄積に限界がきて壊れてずれ動き、
陸のプレートの先端部が跳ね返ります。このときの衝撃で起きるのが「海溝型地震」です。
2011年の東北地方の地震のような巨大地震につながるケースがあります。また、日本列島は、プレートの
移動により圧縮され、その押し合う力によって日本列島をのせている陸のプレート内の岩の層が壊れて、
ずれることにより「内陸型地震」が発生します。この地震は、地下約5~20㎞ぐらいの浅い所で起きる為、
私たちの生活に大きな被害をもたらします。この「内陸型地震」を起こす原因が「活断層」という事になります。
今回の熊本の地震は、活断層である布田川断層帯で発生したとみられます。
日本では2000以上もの「活断層」があるといわれています。つまり日本のほとんどの地域に活断層が
あり、私たちも、いつ地震による被害に合うかわかりません。
戸建住宅の建築についても耐震化基準が見直されてきているので、最近建築された家屋は、地震により、
家屋が崩壊することは、まず無いと思います。しかし、地盤が軟弱だと、揺れも大きくなり、建物が傾く
危険性は、ありますよね。
戸建住宅の地盤補強は、地震の対策として、補強しているわけではありません。例えば、地盤改良では、
改良径を小さくしているものがあります。この場合、横からの力に対して効果が弱くなります。
想像を超える地震が来た場合は別として、地盤補強として、私は、小口径の鋼管杭が有効だと考えています。
鋼材は、鉛直の力や横からの力に対しても他の工法より、抵抗することができます。地盤調査の結果、
固い地盤があれば、その支持層に杭を入れて施工する方法です。工事金額だけで判断するのではなく、
施工方法の検討も考慮して頂きたいと思います。
また、私は、地盤調査から地盤判定まで、すべて地盤保証会社に丸投げせず、地盤調査会社の技術者、
建築設計士の人の判断が必要だと思います。
この度の熊本県を震源とする地震の発生により、
被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
被災された人達が一刻も早く、日常の生活に戻れますように、
お祈り申し上げます。
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地盤保証と地震
住宅の建築に際して、地盤調査を行い地盤保証会社の地盤保証を
つける場合があります。地震保険は、保険会社と契約をして、
地震により生じた損害についても補償してもらう保険です。
地盤保証は、自然災害(津波・噴火・地震など)は、保証されないと思います。
しかし、なぜか地盤保証会社の株価が高騰したりますね。不思議です。
さて、国土地理院のホームページに活断層に関して記載されていますが、
地球は、プレートと呼ばれる板のような岩の層で覆われています。
日本は、複数のプレートが接する境界に位置しており、海のプレートは、陸のプレートの下に1年間に
数cmから10cm程度のゆっくりとした速度で沈み込んでいきますが、引きずりこまれた陸のプレートの
先端部にひずみがたまり、100年~200年ぐらい経つと、このひずみの蓄積に限界がきて壊れてずれ動き、
陸のプレートの先端部が跳ね返ります。このときの衝撃で起きるのが「海溝型地震」です。
2011年の東北地方の地震のような巨大地震につながるケースがあります。また、日本列島は、プレートの
移動により圧縮され、その押し合う力によって日本列島をのせている陸のプレート内の岩の層が壊れて、
ずれることにより「内陸型地震」が発生します。この地震は、地下約5~20㎞ぐらいの浅い所で起きる為、
私たちの生活に大きな被害をもたらします。この「内陸型地震」を起こす原因が「活断層」という事になります。
今回の熊本の地震は、活断層である布田川断層帯で発生したとみられます。
日本では2000以上もの「活断層」があるといわれています。つまり日本のほとんどの地域に活断層が
あり、私たちも、いつ地震による被害に合うかわかりません。
戸建住宅の建築についても耐震化基準が見直されてきているので、最近建築された家屋は、地震により、
家屋が崩壊することは、まず無いと思います。しかし、地盤が軟弱だと、揺れも大きくなり、建物が傾く
危険性は、ありますよね。
戸建住宅の地盤補強は、地震の対策として、補強しているわけではありません。例えば、地盤改良では、
改良径を小さくしているものがあります。この場合、横からの力に対して効果が弱くなります。
想像を超える地震が来た場合は別として、地盤補強として、私は、小口径の鋼管杭が有効だと考えています。
鋼材は、鉛直の力や横からの力に対しても他の工法より、抵抗することができます。地盤調査の結果、
固い地盤があれば、その支持層に杭を入れて施工する方法です。工事金額だけで判断するのではなく、
施工方法の検討も考慮して頂きたいと思います。
また、私は、地盤調査から地盤判定まで、すべて地盤保証会社に丸投げせず、地盤調査会社の技術者、
建築設計士の人の判断が必要だと思います。