鋼管杭が大惨事を防ぐ
今回は、日経ホームビルダー4月号に記載された「鋼管杭が大惨事を防ぐ」という
記事について、記載したいと思います。この雑誌の読者の人は、既に、ご存じの内容ですが、
奈良県三郷町の近鉄生駒線沿いの高台にある住宅地の高さ5mの擁壁が崩落して、
大惨事になるところでしたが、住宅の基礎下には、鋼管杭が固い層まで打設されていた為、
家は、崩れ落ちる事はなかったという事でした。
テレビニュースなどでも報道されたので、ご存知の人も多いと思います。
この擁壁の崩落の原因として、奈良県の最終報告では、造成地盤は、軟弱であり、
豪雨の影響により、地下水位が上昇して、水圧で擁壁がすべり落ちたという見解でした。
住宅建築にあたり、住宅は、崩落せずに大惨事を免れたのは、鋼管杭を選択したからだと思います。
他の改良方法を選択していたらと思うと怖くなりますね。まして、この住宅地のすぐ脇には、
近鉄線が走っているので、より危険性が高いですね。日経ホームビルダーの記事を読むと、この擁壁は、
宅地造成等規制法の許可がおりていたが、事故前から擁壁に変状が現れ、過去に補修もしていたとの事。
擁壁側の直径10㎝程度の鋼管杭数本が、威力を発揮し、家の崩落を防ぎました。
さて、住宅などの地盤補強方法は、今では、いろいろありますが、むかしから採用されている
小口径鋼管杭工法が、地盤状況にもよりますが、一番安心だと私は思います。
最近は、コストのみを考え、安価な工法が多用されていると思いますが、鋼管杭工事も以前と違い、
著しく高いわけではありませんので、検討したほうが良いと考えます。安心安全が一番ですからね。
詳細は、http://tech.nikkeibp.co.jp/kn/atcl/bldhbd/15/1804/112900015/
PS
ゴールデンウィークもはじまり、渋滞もありますが、多くの人達が出かけますね。
芝桜の丘