寒くなりましたね。風邪をひかないように健康管理に注意が必要ですよね。
今回は、地盤補強設計について思ったことを記載してみました。
人工的に作った材料などは、実験・試験結果などからその材料の種類や強度がわかっている為、
目的に応じて、材料を選択し、設計をして使用します。
しかし、自然が生み出したものや自然現象は不解明な部分が多く、例えばいつどこに、どの程度の地震が起こるのか、
はっきりとはわかりません。
地盤も自然が生み出したものであり、そこに建築物を建てる時に、軟弱地盤では、地盤改良や杭工事を行います。
その設計では、安全率を使用して、計算結果の1/3の値を使用します。
それだけ計算上と実際では、未知数が多いという事でしょうか。ところで、住宅レベルでは、
昔から使用されている地盤補強工法である例えば小口径鋼管杭では、適切に施工していれば、
想像を超える巨大地震は別として、建物に有害な沈下を生じさせるケースは、
まず無いと思いますが。
もちろん人為的な施工不良による原因は、どの工法でも危険ですが。
ここで、住宅レベルの地盤補強では、常に、安全率1/3を使用することが適切であるのかどうか。
また、最近では、インターネットの発達により、各県の地盤データが閲覧可能となり、
多数のボーリングデータや地盤状況を調べる事ができます。また、各地域の地形図や
航空写真による土地の履歴、液状化の被害の大きさの目安、地震の揺れやすさの目安がわかります。
住宅の地盤調査では、スウェーデン式サウンディング試験が一般的ですが、固い層に達した場合、
その固さの指標として、近隣のボーリングでは、高い数字を示しているのに対して、
スウェーデン式サウンディング試験結果の固さの指標である換算N値を過少に見てしまうと、
それだけ、地盤補強工事費用に影響してくるケースも考えられます。いわゆる過剰設計。
従って、インターネットによる公共の地盤情報の活用や過去の実績、安全率に関しても、
検討する必要もあるのではないでしょうかね。
国際的には、安全率1/3を使用している国は、少ないと聞いています。設計計算も当然必要ですが、
つねに未来に向けて厳しくしていくのではなく、長年の実績と評価も考慮する事が過剰設計にならない様に
する為に、必要ではないでしょうか。
最近では、少数の実験や実績の少ない工法でも、地震にも効果があると営業している話を聞きますが、
これこそ、どの程度の安全率をみているのかと疑問を感じます。
PS
紅葉の季節になりましたね。紅葉見に行きました? 渋滞しない穴場がいいですよね。
私は、日帰りで紅葉見てきました。そして、露天風呂温泉に入り、ゆっくりしました。