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住宅地盤ブログ ☆地盤調査・地盤補強工事・住宅地盤相談☆

地震保証?もしくは、地震補償?・・・疑問

2018年03月19日 | 日記

だんだん暖かくなってきましたね。春ですね。

今回は、地盤保証ではなく、地震保証?もしくは、地震補償?について記載しました。

民間の会社で地震に関して保証もしくは、補償するという話がでました。

これに疑問を感じました。よく聞く、地震保険は、大手保険会社が取り扱っている商品ですよね。
保険会社は、大手のたとえば、三井住友とか損保ジャパンとかたくさんありますよね。
この地震保険は、国の法律に基づいて政府と損保会社が共同で運営している公共性の高い保険であり、
地震保険料から経費を除いた額を保険金支払いのために積み立てることが義務付けられ、
政府が「再保険」という形でバックアップしていると聞きます。保険支払金額も何兆円又は、
何十兆円となることも想定しています。
東日本大震災での地震保険支払金額は、約1兆2千億といわれています。
保険会社を監督するのは、金融庁ですよね。

さて、金融庁に保険の届け出をしないのに、民間会社が地震補償・保証という商品を独自に
取り扱う事に問題がないのでしょうかね?どの程度の資力があって、そのような商品を出せるのか?
疑問を感じると共に、地震があった場合、加入者に支払いが可能なのかどうか、社会問題に
ならなければよいと思いますが・・・

地震が多い国である日本なので、建物も地震に対して、免震、制震、耐震など技術が進化して
被害をできるだけ最小に食い止める方法が生み出されています。
建物とは、別に、住宅地盤についての補強工法として、私は、小口径の鋼管杭工事をおすすめしています。
水平力の検討ができない安価な改良工法より、安全だと考えています。それでも、地震の規模により、
絶対に安全であるという事までは、言えません。それだけ自然の力は、計り知れないという
事だと考えます。そのような状況で、地震保証をするという事が本当に可能なのか疑問を感じ、
支払金額が多く、資金力がなければ倒産してしまいますよね。実際にどのくらいあるのでしょうか?
補償できる根拠が知りたいですよね。また、この商品の中身が地震保険と、どこが違うのか
商品名だけ聞くと、誤解を招きかねないですよね。

よく、言われる誇大広告の場合は、金融庁などが調査に入って確認する必要がありますよね。

PS
軟弱地盤である谷地を埋め立てた場合は、地盤調査が当然必要であり、地盤対策が必要となる
ケースが多いです。周りの地形から判断したり、高低差を気にして見る事が大切ですね。


土地選び・・・・住宅建築

2018年03月05日 | 日記

こんにちは、今回は、土地選びに関して、思ったことを記載します。

新築住宅を建てるのに、土地を探している場合、何を重要なポイントに
おいているか人により、違いますよね。

・駅から近く、徒歩圏内
・学校、病院、銀行、スパーなどが近くにある。
・高速道路のインターに近い
・眺めが良い高台
・勤め先が近い
・温泉が出る
・海の近く
・川の近く
・自然環境が良い
・田舎でのんびり生活したい。
・都心に近い
・地盤が良いところ
・生まれ故郷
 
 などなど

いずれにしても、日当たりが良い方がベストですよね。

さて、私が考えるに、人それぞれ土地を選ぶポイントが違いますが、
その土地が人命に影響が出る可能性があるところは、避けたいですね。
崖崩れなどの影響により、命に係わるところは、危険です。

そのほかの場合、たとえば、地盤が軟らかいところでも、購入者にとって、
その土地の魅力が大きければ、お金がかかりますが、地盤補強すれば
対応できるケースも多くありますよね。もちろん自分の希望の所が、価格も安く、
地盤も良好であれば、一番良いですが。

地盤が良くないケースの例で、埋め立地で瓦礫や産業廃棄物が大量に混入されている場合、
杭を打設しても貫入しない場合は、それらを取り除く必要があります。そうすると、
費用がかなり発生してきます。また、有害なものが混入されていると健康に影響します。
事前に、十分に調べる必要がありますよね。出来れば、避けたいところですが。

日本の国土の面積は、山地、丘陵地の割合が、大半を占めており、平地の割合は、
25%程度です。平地部に人口が密集しており、地盤が軟らかいところが多くあります。

土地の危険区域等は、国土交通省ハザードマップがあり、インターネット上で閲覧が
可能です。見てみると、危険個所がわかりますが、この地図の所以外にも危険個所が
あると思いますので、現地確認が必要ですよね。

国土交通省ハザートマツプへ


住宅地盤会社の位置づけについて

2018年03月02日 | 日記

住宅地盤会社の位置づけについて

今回、住宅地盤会社の位置づけについて、記載します。少し長くなってしまいました。

長年、この業界の仕事に携わってきましたが、以前から、地盤調査を行い、その調査や
調査地の地形、既存家屋、周辺観察などから地盤の判定を行い、地盤が軟弱であれば、
対策を提案してきました。この流れは、今も同様ですが、変わってきたのは、地盤保証です。

以前は、地盤調査会社の判定から、建築主様や建築会社より、地盤保証を付けてほしいと
要望があれば、保証会社に連絡して、地盤保証を付けるケースでした。
しかし、地盤の専門会社である位置づけが、建築会社⇒地盤会社⇒保証会社という依頼の流れから、
建築会社⇒地盤保証会社⇒地盤会社という流れに変化しているケースを見ます。 この変化の要因は、
地盤調査会社の判定から、地盤の改良工事が過剰に行われているという風評などにより、変化した面も
あるのではないかと、私は思います。実際に本当に、そのような地盤会社が多いのかどうかの詳細は、
私は、わかりません。

  保証がついているというのは、モノを買う、工事をするなど、安心感がありますよね。
でも、実際には、保証を使わないで済むことが大切ですよね。例えば、地盤調査を行い
この土地は、地盤が良いので、地盤対策なしで建築できますとか、軟弱な地盤なので、地盤対策をしたほうが安全な為、
工事をした場合、どちらにしても、使用期間の中、何の問題もなく過ごせることが一番大切ですよね。
つまり保証は、万が一の時の為ではないでしょうか。
地盤保証が付くといっても、地震などの自然災害は、対象外ですし、保証期間もあります。その為、地震保険や火災保険に
入る人もいます。これは、保証ではなく、保険ですよね。
地盤保証を付ける場合は、当然費用が掛かりますので、入らない人も多くいます。

  さて、地盤工学会、日本建築学会、全国地質調査業協会などが構成している地盤品質判定士協議会があり、
地盤品質判定士という資格があります。
2月27日付で,地盤品質判定士が,国土交通省の「平成 29 年度 公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」のうち、
「宅地防災」の施設分野で登録されました。

私のいる会社では、地盤保証会社から地盤調査の依頼を受ける事は、ほとんどありませんが、
地盤に関しての専門家である地盤品質判定士の活躍により、直接、建築会社様や建築主様から以前のように依頼を頂き、
建築会社or建築主様⇒地盤会社⇒保証会社となる流れに戻るように、更なる信頼を築いていく事が大切です。

PS
もう少しで、寒い冬も終わりですね。早く、春が来てほしいですね。
先日、東京で集まりがあり参加してきました。東京の夜もきれいですね。