久留米大学が超音波内視鏡を使って採取した412点の膵臓がん(膵腺がん)標本を提供。これらの標本をデジタル化した。このデジタル画像を、全国の18人の病理医に見せ、がん細胞と判定した箇所をマークしてもらった。マークは2~3万カ所に上った。
こうして作成した「教師データ」をAIにディープラーニング(深層学習)させた。学習の成果を検証するため、3人の病理専門医がチェックした120点のデジタル画像を使ってAIをテスト。結果は病理医の診断と一致した「正解」が94%だった。
5年生存率が最も低い癌は膵臓癌だ。早期発見のためには画像診断だけでなく、その他様々なサインを見逃さないことも大事。