駆け出し在宅ワーカー母の日記
Long Road
♪秋がくぅーれば思い出すぅー♪①
今日から10月ですね。
私は10月になると、
2年前に受けた小オペ(手術)を思い出します。
日帰りの、ホントに小オペだったんですけれども、
私には忘れられない経験になりました。
4年程前のある日、
左鎖骨付近に直径4cm位のしこりを発見し、
気になりながらも、そのまま放置。
けれども2年前に、
「乳がんで、鎖骨付近にしこりができる場合もある」
という情報をキャッチ。
心配性の私は、一気に心配になり、
情報をキャッチした2日後、総合病院の外科へ行きました。
ドキドキしながら50代位の優しそうな医師に
しこりを診せると、サクッと一言、
「脂肪の塊でしょう」
一先ずホッとして私が、
「そうですか。ヨカッタです。乳がんでも
鎖骨付近にしこりができると聞いて心配になって」
と言うと、
「乳がんで鎖骨にしこりができたら、かなり進行しているよ。
乳がんのしこりは石みたいに硬いんだけど、
あなたのはブニュブニュしているから、脂肪だね」
と医師。
そして、「どうする? 放っておいてもイイし、切ってもイイし。
ただ、ソフトボール位に大きくなることもあるから、
そうなってから切ると、傷跡が大きくなっちゃうね。
今だったら、4cmくらいの傷跡で済むよ」と言われました。
むむむ、どうしよう……。
切ったほうがスッキリしそうだけど、チョットコワい。
でもこのブニュブニュが、
ソフトボール大になるほうがコワいかも……
と悩んだ末、「切ります」と私は答えました。
「簡単なオペだから、30分位で終わるよ」と言われ、
1週間後に小オペの予約を入れました。
あっという間に1週間が過ぎ、10/13、小オペ当日。
局部麻酔を使用するため、
家族と一緒にくることを勧められましたが、
頼める人がいなかったので、1人で病院へ……。
術着に着替えて小オペ室に入ると、
手術台に寝かされ、バイタルサインモニターにつながれました。
お、思ったより大掛かりかも……
なんて思っているうちに医師が登場。
メスを入れる部分にマジックで印をつけられ、
麻酔を打たれると、いよいよメスが入りました。
痛みはなくても、「切られている」とか「引っぱられている」
という感覚はバリバリにありました。
私の緊張をほぐそうとしてくれたのか、
単なるオシャベリ好きなのか、
医師は小オペの間、いろいろと話かけてくれました。
おかげで緊張がほぐれてきて、
や:「今夜はアルコール控えたほうがイイですかね?」
医:「(笑)お酒スキなの?」
や:「ハイ」
医:「(笑)毎晩飲むの?」
や:「ハイ」
医:「(笑)男性でもそんなこと聞いてきた人いないよ。
黙って飲んじゃうでしょ、フツー」
や:「でへへ……」
なんて会話をして、
看護師さんにまで笑われてしまいました。
そうこうしている間にも小オペは進み、
20分経ったあたりで医師が、
「思ったより脂肪の塊が大きいね。根が深い。
キレイに取っちゃうから、もう少し我慢してね」
と言いました。……どうやら、30分じゃ終わらないらしい。
小オペ開始から40分後位に、
「やっと切除できたよ。切除したモノ見る?」と
医師が訊ねてきました。
「えー、どうしよう。チョット気持ちワルいかなー……」
と私がモゴモゴ言っていると医師は、
「縫合してからにしよう。あとでね、あ・と・でっ♪」
と、ナゼかウキウキしているようでした。
縫合をしながら、
「これはね、脂肪腫と言って良性なんだけど、
ごくごく稀に、悪性の肉腫になることもあるんだよ。
肉腫はみるみる大きくなるんだ」
と医師が言っていました。
やっぱり切っといてヨカッタ……。
鎖骨付近には血管が集中していて止血縫合が大変らしく、
エラい時間がかかりました。
スッカリ左肩が冷えて、風邪を引いてしまいそうでした。
医師曰く、
「電気メスでジュッと焼けばあっという間」
らしいんですけれど、小オペ室にはそれがないらしく、
医師は地道に血管を1本1本縫っていたようです。
開始から1時間半弱、ようやく小オペ終了。
起き上がって手術台の周りを見てみると、
血で汚れたガーゼが予想以上に散乱していました。
結構出血してたのね……。
医師は嬉しそうに、「ホラ、コレだよ」と、
ビンの中に入った白い塊を私に見せました。
ホントにブニュブニュしていて、グロテスクでした。
しかも、想像していたよりも大きかったです。
「一応生検に出して、良性か悪性か調べるから」
と言われました。
「血管縫って止血したから多分大丈夫だと
思うけど、もしガーゼに血が滲んできたらスグにきて。
防水のテープを貼ってあるから、シャワー位なら大丈夫だよ」
と医師の指示を受け、私は「ありがとうございました」
とお礼を言って、小オペ室を後にしました。
グッタリと疲れた私は会計を済ませ、
薬局で抗生物質と鎮痛剤を受け取ってから
電車に揺られて帰りました。
これでチャンチャン♪
……かと思いきや、実は、話はまだ続いてしまうんです。
この続きは、また明日!!!(多分)