オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト』のDVDを観ました。

チャールズ・ディケンズの名作です。
(読んだことはありませんが……。)

舞台は19世紀のイギリス。

9歳になった孤児のオリバー・ツイストは、
養育院から貧救院へ。

貧救院では労働をさせられ、食事はごくわずか。

眠れないほどの空腹に耐える子どもたちを代表して、
オリバーは「おかわり」を求めます。

これに憤慨した貧救院の委員たちにオリバーは追放され、
葬儀屋に引き取られます。

しかしそこでの生活も幸福とは程遠く、
オリバーは葬儀屋を飛び出し、
70マイル先のロンドンへ向かいます。

「ロンドンに行けば何かが変わるかもしれない」
そう信じて……。

7日間歩き続けてやっとたどり着いたロンドン。

精根尽きてグッタリしているオリバーを、
都会の人々は素通りしてゆきますが、
ただひとり、オリバーに声をかけた少年がいました。

少年の名はドジャー。

ドジャーはオリバーに盗んだパンを食べさせると、
タダで泊れるという所へ案内します。

そこは、フェイギンという老人の家。

フェイギンの家には少年たちが集まり、
和気あいあいとしていて、オリバーの顔にも笑顔が。

しかしフェイギンは、子どもたちにある「仕事」をさせて
いました。

その「仕事」を理解していなかったオリバー。

その「仕事」を理解したとき、警察に捕まってしまい……。

……と、次から次へとオリバーに苦難の波が押し寄せてくる
ワケなんです。

もー『世にも不幸せな物語』以上に不幸せな物語で、
20分くらい観ただけで、涙がポロポロ出てしまいました。

あまりにもオリバーが可哀相で、観るのをやめてしまおうかと
思った程です。

でも、オリバーが最後に幸せになれるのかどうかが気になり、
涙を拭いながらラストまで観ました。

どんな苦難に遭っても、無垢な心と優しい心を失わずに生きる
オリバーの姿は、観る者の心を打ちます。

オリバー役のバーニー・クラーク、顔はカワイイし、
演技は素晴らしいし、文句ナシです。

フェイギン役のベン・キングズレーも、素晴らしかった!!!

ベテラン俳優の手腕で、
「心優しき悪党」を見事に演じきっています。

『オリバー・ツイスト』、久々に大量の涙を流してしまった
作品でした。


オリバー・ツイスト
ポニーキャニオン
このアイテムの詳細を見る
オリバー・ツイスト プレミアム・エディション
ポニーキャニオン
このアイテムの詳細を見る

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

青い棘

久々にドイツ映画をDVDで観ました。

その作品は、『青い棘』。

1927年に実際に起きた、
「シュテークリッツ校の悲劇」という事件の映画化作品です。

19歳のパウル・クランツとギュンター・シェラーは、
ギュンターの両親が留守の週末を、
湖畔にあるシェラー家の別荘で過ごします。

そこでパウルは、ギュンターの16歳の妹ヒルデと再会し、
彼女に恋をしますが、ヒルデはかなりの「小悪魔」で、
思わせぶりな態度を取ってはパウルを突き放します。

ヒルデに振り回されるパウルは、
ギュンターと「自殺クラブ」を結成し、ある誓約を交わします。

「愛をもはや感じなくなった瞬間に我々の命を終わらせること。
そして我々の愛を奪った者を道連れにすること」

実はギュンターにも胸を焦がす相手がいて、
パウルとギュンターがいつこの誓約を実行してしまうのか、
ハラハラドキドキです。

ギュンターはいつも銃を持っていてアブナイ青年だし、
ヒルデの小悪魔っぷりはスッゴイし、目が離せませんでした。

同性愛も絡んで、ラストはチョット衝撃的。

時間も90分でダラダラと長くなく、程よく刺激があり、
思ったよりも観やすい作品でした。


青い棘
アルバトロス
このアイテムの詳細を見る

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )