中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

中国では毎年50万人の高齢者が一時行方不明に

2016年10月14日 | 中国事情

10月9日中民社会研究院が公表した「中国老年人走失状況白皮書」に拠れば、中国では毎年約50万人の高齢者が一時的に行方不明になるとの事で、一日平均では、1370名が一時的に行方不明になる計算との事。白皮書(白書)に拠れば、行方不明になる高齢者(注:中国では60歳以上が高齢者とされています。)の80%は65歳以上で、行方不明となる人は、多くの場合、精神疾患、老人性痴ほう症等の病気を抱えている場合が多いとの事です。また、白書に拠れば、約25%の程の人が、再び行方不明になるとの事。

また、地域的に見ると、人口流失が顕著な地域で行方不明になる高齢者が多いとの事で、「留守老人問題」と関連があり、中国の中小都市及び西部の農村で行方不明となる高齢者が、特に多いとの事です。(注:留守老人とは所謂ところの独居老人の事)

また、白書に拠れば、大都市では一時行方不明になっても、その内の約85%は見つかるものの、県レベルの小都市や農村では、その数は約50%との事です。

中国では、今回初めて高齢者の失踪状況に関する実態が発表された様ですが、65歳以上の高齢者が既に約1億1400万人と、日本の総人口に匹敵する程の高齢者を抱える超高齢社会なので、今後も増々高齢化が進み、老人問題は一段と深刻化する様です。

中民社会研究院は、民生部に所属する2016年1月発足したばかりの新しい研究組織の様です。

 

急激に高齢化が進む中国社会



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