中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城に移り住んで来る人々

2013年06月03日 | 大理古城

ある統計に拠れば、「大理古城」には既に千軒もの様々の宿泊施設があるとの事です。そしてその数は依然物凄い勢いで増え続けているようです。ここ大理古城でも、他の中国の地域と同じように凄まじい建築ブームですが、少し違う点は大理古城では新しく造られる建物は圧倒的に宿泊施設が多いという事のようです。新しく建築される宿泊施設は、大理に新しく移り住んでくる多くの人々により借り上げられ、「移民」の新しい住居等になるようです。

ある中国人に拠れば、「大理には、毎日のように顔を出す太陽と綺麗な空気、それに青い空、白い雲、そして美味しい果物や野菜がある」「また、物価や家賃も安く、生活費が安く済む」「中国各地からイロイロな人々が大理市に移り住み、ある人は喫茶店、ある人はゲストハウス、ある人は本屋、ある人は茶館、ある人は洋品店、ある人は無農薬野菜を使った食堂、ある人は自分で作った陶器の店を開いている等、様々な文化的背景を持つ人が、自分が思う理想的な生活を大理で実現している」「また、自分で畑を借りて、なるだけ農薬を使わない野菜等を育て自分で食べているというような自給自足の生活をしている」との事です。

ここ大理は多くの中国人には、とても魅力のある場所、或意味で思想的な場所、理想郷として映るらしく毎年多くの中国人が、大理に移住して来るようです。今年一月頃には北京に住む若い夫婦が、北京での生活に終止符を打ち、大理古城に新住民として移り住んだニュースは多くのメディアでも取り上げられ、大変な反響をよびました。その夫婦は「山際の湖に面した場所で心穏やかに暮らしたい、新鮮な空気を吸い、自然の素材を使った食材で安心して食事がしたい」「自分達がかって理想としていた生活を大理古城で始めたい」として大理古城に移り住んで来たそうです。

丁度この夫婦が大理への移住を決めた時は、北京の大気汚染が大変な問題になっていた時で、また食品の安全性の問題等でも北京市民の大きな関心を集めていた時期でもあったので、この若い夫婦の大理古城への移住のニュースは余計にメディア等の関心も呼び、大きな反応を引き起こしたようです。

そのニュースを聞いた今大理古城に住んでいる新住民は「これでまた家賃が値上がりする、物価も上がる」と嘆いたそうです。また、大理古城に古くから住んでいる住民は「これでもっと家賃を上げる事が出来る。土地が値上がりする」と喜んだそうです。

私が良く覗く「微博」に拠ると、最近もある中国人が仕事を辞め、大理で理想的な生活を始めるべく、ここ大理古城に移って来て今宿を探しているそうです。今後も当分の間は大理への移民ブームが続くようです。

 

 



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