農業歴の7月15日(8月17日)は、中国語で云う鬼節と云う日に当たります。私が今滞在中の大理鎮の村々でも、7月15日に鬼説が行われました。鬼節とはネットで調べると墓参りをして、お供え物を供え祖先を供養する古くから中国の民間に伝わる習慣で中元節とも呼ばれるとの事です。
盂蘭盆節(ウラボン)は仏教に基づくものとの事で、鬼節は、それとは別な物との事です。中国では、旧暦を一般に「農歴」と云い、中国中央TVの夜7時の全国ネットのニュースの時間には、今日は農歴で何日とアナウンスされます。また、古くからの行事は今も農業歴に拠り執り行われます。
家の前で先祖を供養する為に、冥紙(紙で作ったお金)や、紙で作った服、靴、帽子等も燃やされます。その際にはお供えも、供される様です。この日は生憎にも雨が降ったので傘をさしての供養です。
ご飯やお酒、果物等のお供えもある場合とお供えが無く、冥紙や紙で作った服装一式が燃やされる場合があるようです。お椀が見ますが、その中にご飯、お酒等が入っています。
多くは、家の前で先祖を供養する行事が行われますが、このよう道路でも行われます。
鬼節で先祖を供養するのに燃やされるのは、この様に紙で作った帽子、服、靴、冥紙等です。
紙で出来た服。貴州省凱里市に滞在している時にも、鬼節に遭遇したのですが、凱里市の場合には、お供えを供え、冥紙を燃やすだけで、この様に服装一式を供え、燃やすのは大理で、初めて見ました。他の地域はどうなんでしょうか?
こちらは紙で出来た様々な靴。
紙で作った冥紙は、主に竹から作った紙との事です。7月15日の鬼節前には、この様に鬼節に供える物を専門に売る店が並びます。
私が世話になっているゲストハウスの主は地元白族の人ですので、この日は当然鬼節の供養が行われました。先ず、先祖を祀る部屋の前で供養が行われ、その後に、家の玄関前で供養が行われました。
最近は、大理古城も地元大理白族の人では無く、他所から移り住んで来た人が多いので、この日、家の前で、この様な供養が行われたのは、思いの外に少なく、改めて大理鎮には、他所者が増えている事を実感しました。
以前、私は貴州省凱里市に滞在している時にも鬼節に合った事があるのですが、今では、凱里市でもマンション等に住んでいる人が多いので、家の前では、この様に冥紙を燃やすと云う様な事は出来ないので、凱里市では川沿いの土手や街外れの空き地、道路沿いで冥紙を燃やすと云う光景が多かったです。凱里で鬼節は、お供えはありましたが、この様に紙で作った服装一式を合わせて燃やすと云う様な光景は見ませんでした。