嵐ファン・大人のひとりごと

嵐大好き人間の独りごと&嵐の楽曲から妄想したショートストーリー

妄想ドラマ 『Dive into the future』 (12)

2009年07月26日 | 妄想ドラマ『Dive into the furture』
ぱっとしないお天気で蒸し暑いです

夏の夜、嵐くんで妄想の世界へいかが?

ではどうぞ!



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    妄想ドラマ 『Dive into the future』 (12) 



小さな音は徐々に近づいてきた。

誰かの靴音だ。

5人は息を殺して、誰が現れるか待った。

エレベーターホール奥の廊下から姿を見せたのは楓だった。



「楓さん!」 

潤が駆け寄った。

楓は潤を見て驚いたが、すぐに手をとって無事に帰って来たことを喜んだ。

「こんなに早く戻ってこれるとは思わなかった。通行許可もないのにトンネルを通れたの?」

「無理やりね。誰もいないのはなぜ?俺たち成功したのに」

楓の話によると、緊急事態だから全員すぐに集まるようにと、館内放送があり、

ひとり遅れて地下の会議室に行ったらみんな倒れていた。

催眠ガスで眠らされているらしい。

「神無月さんは?」

潤が聞くと楓は首を振った。

「わからない」

「だれかが、タイムマシンのデータを盗もうとしているんだよ。行こう!」

「待って。外部と連絡取れたから助けを呼んだの。だからここで待っていたほうがいいわ」



その時、和也が楓の腕を掴んだ。

「おかしいな、俺には君が危険に思える」

「どういうことだカズ?」

潤が聞いた。

和也はいきなり楓を壁に押し付けると、身体を探った。

楓が抵抗する間もなかった。

「なにするんだ!」

潤が止めようとした時、和也の手には銃が握られていた。

「なんでこんなもの持ってるのか説明してもらおうか」

楓は何も答えない。

「黙ってるってことは君も犯人の仲間だと認めたわけだ」



「なんで何も言ってくれないんだよ・・・」

潤は優しく自分を受け入れてくれた楓が犯人の一人だとは信じたくなかった。

すべてが芝居だったとは思えない。

少なくとも、ふたりで過ごした時の楓の笑顔には確かに愛があった。

それなのに今、目の前の楓は厳しい表情で何も答えてはくれない。



「地下の研究室に行こう。神無月さんが危ない。案内してもらうよ」

翔が楓に言った。

智が潤の肩に手を置いて促すと、5人は楓を連れた翔を先頭に、地下へ向かった。



普段は締まっていて、限られた人間しか入れない通路が開いている。

様子をうかがってから進んだその時、

「不審者が侵入しました」

と機械的な声が警報音と共に何度も繰り返された。

10メートルほど奥のドアが自動で開き、神無月が出てきた。

その背後にピッタリと山辺がくっついている。



「驚いたよ。まさか帰ってこれるとは思ってもみなかった。過去の人間も意外にやるもんだな」

「あんたが犯人だったのか。タイムマシンのデータをどうする気だ?」

翔が山辺に言った。

「君たちは信じないだろうが、俺はタイムマシンで世界を救う。この間違った世の中を過去から作り変える。

 君たちに危害を加えるつもりはないから、楓を離してくれ」



「私は一緒には行かない」

楓はまっすぐに山辺の目を見て言った。

「やっぱりあなたは間違ってる。この人たちを見ていて思ったの。みんな大事な一度きりの人生を一生懸命生きてきたのよ。

 理想のためだからって、突然人の過去や未来を奪っていいはずがない。

 世の中を変えたいなら、過去へ戻るんじゃなくて今から始めることがあるはずよ」

「今からじゃ遅い」

「俺たち、バリケードもトンネルも強行突破してきたから、すぐに警察が押し寄せてくる」

雅紀が言うと山辺は神無月を離して、廊下をこちらへむかって歩き出した。

「空から迎えが来る。最新のヘリだ。君たちにも見せたかったよ。君たちならいい戦士になれる」

5人は身構えたが神無月が叫んだ。

「抵抗するな!銃を持っているし、シールドも張れる。彼には手出しできない」

それを聞くと、山辺は5人の間を通って足早に立ち去った。

一度振り返って楓を見たが、彼女は動かなかった。



「神無月さん、行かせていいんですか?」

翔が楓から取り上げた銃を見せた。

「ああ、データは二重になっていて、スタッフにも気づかれないよう少し改ざんしてあるんだ。

正しいデータを呼び出すには特殊なパスワードがあって、間違えるとデータは消える。

 タイムマシンの研究は私の目の届かないところでは出来ないようにね」

「やはり悪用される危険性を考えていたんですね」

「そうだ。私は、結局誰も信用できなくなっていた。こんなことが起きて決心したよ。

 タイムマシンはデータと共に葬り去ることにする。君たちを帰してから」

「それはいつ?」

「今すぐにだよ。山辺ひとりでこんなことが出来たはずがない。きっと上層部にも仲間がいるはずだ」

「仲間は警察のトップクラスにもいるの。もうここに向かっているかもしれない」

それまで黙っていた楓が言った。

「時間がない!早くこっちに。楓くんも来てもらおう」



神無月が潤たちを呼んで廊下の突き当たりの壁に手をかざすと、壁がスライドして入り口が現れた。

さらに進んだ奥の部屋にそれはあった。

直径3メートル、高さ2メートルほどの円筒形で一部がガラス張りのように透明で中が見える。

たくさんの管やコードのようなものが壁一面の装置とつながっている。



「過去へのタイムスリップも君たちが初めてだ。何が起こるかわからない。

 ここへ残って新しい人生を始めるという選択もあるんだよ。どうするかは君たち次第だ」

5人は躊躇した。

わずかに残っている最後の記憶は吹雪と雪崩だ。

しかし迷っている時間はない。

「俺たちは雪崩で死ぬんですか?」

潤が神無月に聞いた。

「いや、本当はどうなったか、その先のことは分かっていないんだ。ただもとの時間と位置にセットされたままだから、

そこに帰すのが成功率が高いと思う」

「少しもずらせない?」

「最大で3日くらいなら大丈夫だと思うが保障はない」



「よし、3日前で決まりだな」

と腕組みをして智が言った。

「リーダー、なんでそう簡単に決められるの?」

「カズの予感はどうなんだ?危険は感じてる?」

「わからない。ただ怖いよ」

「俺も怖いよ。でも自分の時代に帰るために危険をおかしたんだから俺は帰る。

 それにまた記憶を無くすとは限らないし、もしそうだとしても3日の間に思い出すかもしれないだろ。チャンスにかけるよ」

「そうだよ。また雪崩にあっても死ぬと決まってるわけじゃない。俺も帰りたい。

 自分がどんな奴だったかわからないで生きていくのは嫌だよ」

雅紀も智に同意した。

「そうだな。もう一回冒険の旅に出るか」

潤の言葉に翔と和也が顔を見合わせて言った。

「俺たちって運命共同体みたいだな。最後まで付き合うよ」




        ---------つづく----------
コメント (2)
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VS嵐 一時間になるの?

2009年07月26日 | アラシゴト
おはようございます。

昨日、ローカルなお祭りに行って、疲れ果てています。

年だなと思ったらミント(11歳)も朝寝坊。

ちょっとホッとしたりして




関東地方でしか放送されてない『VS嵐』

しかし10月から木曜夜7時にお引越しして、1時間枠に拡大される・・・の?

全然知りませんでした

ということは全国放送ですか~~~・・・だよね???

VS嵐-Wikipedia-を見て、え~!!ですよ。

全然知りませんでした。

いつ決まったんでしょう?

何を見たら詳しいことがわかるの?

VS嵐のホームページ見たけど何もお知らせとかないし・・・

間違いないよね?

すごいな嵐
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きょうの26時間TVのVS嵐のコーナーで発表されましたね

ゴールデン進出おめでとう

安心しました

生放送みましたよ

やっぱクリフクライムはかっこいいわ~

感想は明日にでもゆっくり。


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