日の本の下で  究極の一点 Ⓢ への縦の道

『究極の一点』Ⓢ 
神のエネルギーの実在を『フライウェイ』の体験を通して知り、
伝えるデンパ(伝波)者

『ヘブンリー ブルー』 自己免疫疾患という経験  もう一つのエピローグ

2018年02月02日 | 『ヘブンリーブルー』自己免疫疾患という経験

 「検査の結果は異常はありません。全ての数値が正常値の範囲内です。」

 

 「寛解ですか。」

 

 「数値上はそう言って良いと思います。寛解です。」

 

 「結局私の病は何だったのですか?」

 

 「現在の医療にも限界があります。

 正直申し上げて、今回のこの症状に対して病名を特定する事ができません。

 その理由は原因がわからなかったからです。

 悪性腫瘍の可能性が否定されたので、

 後は症状から膠原病である自己免疫疾患と思われますが

 病名を特定できません。

 可能性として、ウィルスの感染による発症が原因なら何も服用しなくても

 症状が改善する可能性がある事は推測できますが

 それを証明するものはありません。

 現在の医療にもわからない事が多いのです。

 こういう事もあるのですとしか言いようがありません。」

 

 「それでは私の自然治癒力で治ったと言えますか。」

 

 「一切薬を服用しなかった事実からそう言えると思います。」

 

新しい担当医は事実が納得できないという気持ちを隠しもせず

少し気だるげな様子でディスプレイを見つめていたが

現状の医療に限界があり、今回はそうであったと認めてくれた。

 

 「真摯なお医者さんだな。」その稀有な言葉を聞いて思った。

 

少なくともお医者さんも私が若かった頃に比べれば

権威主義ではない、視野の広い方が増えているのだと実感できた。

 

 「今度はそうですね夏くらい一度検診をしましょう。

  あと大腸検査くらいはしておいた方がよろしいですよ。

  それからもし体調の急激な変化があったら、

  救急も有りますから気にせず直ぐに来て下さい。」

 

 「ありがとうござます。」

 

 「お大事に。」

 

 

病院の建物を出ると、車回しの広場の向こう側に

大きな桜の木が見え、風が花びらを揺らしていた。

四肢の痛みは

残雪が溶けゆくかのように消え去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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