我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

道央自動車道は森の中

2022-08-01 10:49:05 | 旅行及びドライブ

2021/10/28

道路事情は全く知らないまま訪れた北海道、

果たして小樽まで何時間かかるのか?

高速道は小樽まで完通しているのかなど

不安を抱えながら五稜郭を後にした、

函館の領域では完成していないのか

高速の表示はあるのに大沼までは無料区間、

ここで大沼国定公園の看板を見つけて

立ち寄ることにした、

駒ケ岳を水面に写すことで知られた公園だ、

紅葉には少し早いけど

点在する島々を前景に配して

駒ケ岳(1131M)が美しい !

立ち寄って良かった、

高速道路の有料区間は

この公園近くから札幌方面に向けて

始まっていた、

通行する車はたまに見かける程度、

道はひたすら灌木をかき分けるように続く、

とは言え海が見えるのだから

この地域では海岸近くまで開拓されてない

原野だと言う事であろう、

海を挟んだ対岸に富士山型の山が見えてきた、

はてさて?

始めは右に見えていたが暫く走るうちに

前方になりやがて左に移っていった、

他の山より抜きんでて高い、

調べて分かったことだが

これが北海道の名峰に数えられる羊蹄山、

通称は蝦夷富士(1898M)で独立峰だ、

渡島半島は内浦湾を取り囲み高速道は

湾に沿って海岸沿いを円形に走っている、

だから半島の付け根中央部にある羊蹄山は

右に見えたり左に見えたりする、

道央道は2時間走っても町らしきものは

見あたらない、

時折ドラマで見る酪農家のハウスが

ポツンぽつんと存在する、

ほかに車が走っていないので時折

山から熊でも出てくるのではないかと

スリリングな気分になる、

長万部を過ぎ豊浦を過ぎたあたりから

左手前方に山肌を茶色に染めた

近年噴火を物語る山が見えてきた、

中央部にポツンと溶岩ドームらしきもの、

有珠山(733M)に違いない、

その名をサービスエリア名にした

パーキングで休憩、

ここまで3時間近くまだまだ半ばだ、

洞爺湖の標識もあるが寄る暇はない、

室蘭を過ぎ苫小牧をすぎたあたりから

道は北西方向へと転換する、

札幌、小樽は日本海側だ、

札幌が近づくにつれて車の台数が増えてきた、

千歳、北広島、札幌を過ぎていよいよ小樽だ、

5時出航の1時間前に辛うじて到着した。
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         北海道駒ケ岳
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          有珠山
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函館奉行所

2022-08-01 10:45:34 | 旅行及びドライブ

2021/10/23

前回函館の夜景を見ながら

“人は何故美しいものを求める”

なんて 柄にもない哲学的命題を

提起した、

だがこの命題は簡単には結論に

達しそうにないので先送りして

旅の記憶が失われないうちに

そちらを記述することにしよう、


ホテル“東横イン”での朝食を済ませて

8時五稜郭に向けて出発、

五稜郭は付近の住民にとっては

これ以上ない散歩コース、

お堀の外側も内側も多くの市民が

散歩していた、

聞くと五稜郭には駐車場はないとのこと、

止む無く正門を少しは慣れた通りの一角に

車を停めた、

連れ合いは以前見学したから

車に乗っていると言うので

一人でカメラをもって場内に向かった、

正門の外から見る石垣も木製の橋も

手入れが行き届いて美しい、

門はなく橋を渡った正面脇に

“函館奉行所”の立て札が立っていた、

“あぁ そうなんだ 五稜郭は幕府の奉行所

 なんだ”と言う思いを新たにした、

中心部に一風変わった木造建築が立っていた、

ゆったりスペースを取って赤松の大木が

取り囲むように植えられている、

この赤松の大木郡が何にも益して美しい、

赤松と様々な組み合わせでカメラに収める、

赤松の下の地面は緑一色で遮るものはなく

松との対比を際立たせている、

兎に角私は赤松の大木郡に魅せられて

建物の内部には立ち入らなかった、

資料によると五稜郭が完成したのは

幕府が政権を手放す4,5年前、

奉行所としての歴史はないに等しい、

路上駐車も気になって1時間半ほどで

五稜郭を後にした、

向かうは小樽

スマホで予約した夕方5時出航の

フェリーに乗らなければならない、

270キロの道のりは遠い、

高速道を走っても5時間はかかるだろう。
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         五稜郭正門の橋
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         函館奉行所の建物
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            赤松の大木郡
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人はなぜ美を求める?

2022-08-01 10:40:57 | 旅行及びドライブ

2021/10/20

このタイトルは函館の夜景を目にしたとき

ふと心に浮かんだもの、

弘前のホテルで過ごした前夜から

順を追って話そう、

函館の夜景を見たい、

五稜郭を見たい、

小樽~新潟間のフェリーに乗りたい、

この三つの思いから

北海道経由で帰るルートの選択をした、

そうと決まると函館の宿の確保だ、

会員になっている

ホテル“東横イン”をスマホで検索、

2人で1万円以内で予約で来た、

津軽海峡を渡るフェリーは

日に数便出てるので問題ないだろう、

夜が明けて弘前城と鶴の舞橋見物は

2回に亘って前に記してきた、

鶴の舞橋からナビの案内で

青森のフェリー乗り場を目指す、

沿道にはリンゴ園が広がって

いい色に色づいている、

田舎を感じさせる直線の道に絡めて

色づいたリンゴ畑を撮影する、

混雑することもなく2時間近くかかって

青森港のフェリー乗り場に到着、

14時20分発の切符を購入、

軽自動車と大人二人:15660円なり、

青森~函館間は意外と遠い、

所要時間4時間は青函連絡船の

運航当時と変わらない、

函館に着いたのは6時を過ぎて

暗くなっていた、

ホテル東横インは昨夜とまったホテルとは

快適さに於いて段違い、

プライベートの旅は名の通った

シティーホテルに限る、

弘前のホテルとは料金は1000円違いで

部屋の広さは2倍、

窓から334メートルの函館山が見える、

フロントの充実ぶりは一流のホテルと

遜色がない、

部屋に荷物を置いてフロントで

函館山の夜景について聞いた、

夜9時以降ならマイカーで登れると

教えてくれた、

ラッキー!

ホテルのサービスで曜日限定で

カレーの夕食をロビーで提供している

と言うので列に並んだ、

貧乏旅行には最高の持て成しだ、

時間を見計らって函館山に向かう、

住宅街を縫うように細い道が続く、

頂上の駐車場はほぼ満車で

やっとスペースを見つけて停めた、

通信施設の建物の間を縫って展望台へ、


スッバラシイ眺めだ!!!


カメラをバルブ(B)にセットして

夢中でシャッターを切る、

映像でしか見たことのない

函館の夜景が広がっていた、

数日来の雨と気温の低下で景色が鮮やかだ、

明かりがキラキラ輝いている、

そのうちに手がかじかんで寒くなってきた、

それでも見ていたい、

あちこちで若者が歓声を上げている、

アベックが多い、

この景色を見れば恋も愛も成就するだろう、

夜景をじっと見つめながらふと

“この感動をどのように自分の中に

 留めればいいのだろう”?

と疑問が湧いた、

取り敢えずは自分の記憶と

カメラのメディアに収めるしか手はない、

だがこの美しい景色を見たからと言って

何がどうかわるのだろうと哲学的な

疑問が湧いてきた、

“なぜ人は美しいものを

求めるのか?”
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鶴の舞橋

2022-08-01 10:36:37 | 旅行及びドライブ

2021/10/17

旅のハイライト

鶴の舞橋に着いたのは11時頃だった、

弘前城から整備された田舎道を走る事1時間ほど、

鶴の舞橋はナビでは出ないので

始めは鶴田町を目指した、

町に入ってから道行く人に聞いた、

なんせホテルのフロントが鶴の舞橋を

知らないのは意外だった、

坂を上がって鶴の舞橋公園に到着、

駐車場を見渡せば車は2,3台

観光客もポツリポツリ程度、

全国区の知名度を誇る観光地と思って

来たけどそれほどでもないようだ、

林を抜けて舞橋はあった、

始めは縦位置に見えてきたので

その優美さを感じなかったが

横位置から見ると見事なものだった、

3連の木造建築で長さは300メートル、

津軽富士見湖と言う人造湖に架けられて

平成8年に開通した観光用の橋と紹介されている、

特徴は津軽富士とも称される岩木山を

背景に鶴が羽を広げて

まるで飛んでいるかのようなフォルムが

実に美しい、

たまたま工事中で池の水が抜かれたのか

池の底が露出して残念ではあったが

代わりに底が広がって一面の草モミジとなって

味わいのある景色を見せてくれた、

近くにはタンチョウ鶴の飼育舎があり

幾つかのケージに分けて数十羽が

見られるようになっていた、

橋を往復したり鶴を見たり

2時間ほどの時間をかけて

鶴の舞橋を後にした、

次の目的地は函館、

当初この旅には鶴の舞橋を見に行って

帰りは三陸海岸沿いを帰える程度の

計画しかなかった、

だがここまで来てこのまま帰るのは

忍びないと言う連れ合いの言葉に

心が揺れた、

確かに、

俺は道南を訪れたことがない、

函館の夜景や五稜郭を見てみたいと言う

思いがふつふつと湧いてきた。
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弘前城は雨の中

2022-08-01 10:34:52 | 旅行及びドライブ

2021/10/16

ネットで予約したホテルは破格の安宿であった、

おそらく破産したワンルームマンションを

ホテルに改装したものであろう、

弘前市の中心街に近くて便利ではあるが

専用駐車場はなく付近の駐車場を紹介された、

フロントの係も見るからフロントには不向きな

表情に乏しい中年男一人だけであった、

生活の必需品はすべて揃ってはいたが

2つのベッドが部屋の大半を占めて身動きが

窮屈なほどだ、

不自由さの総ては安いのだから仕方がない

と諦めざるを得ない思考になっていた、

この手のホテルは朝食付きの料金設定に

なっているが夕食はつかない、

レストランの所在を幾つか聞いて出かけた、

まだ雨は降っていた、

貧乏くさいとは思ったが牛丼屋に寄った、

それでも店のおかみさんと会話する

連れ合いの表情が明るいのに救われた、

夜が明けても雨は降り続いていた、

朝食はバイキング方式にレストランで

食べるものを選んで取り自分の部屋に

運んで食べると言うコロナ対応であった、

朝方には雨は上がると言う予報に

期待して8時に出かけた、

先ずは近いところで弘前城を目指した、

城の裏手に回っても専用駐車場は

見当たらず散歩中の人に聞いた、

通行の少ない路地の一角を教えてくれた、

歩きたくないと言う連れ合いを車に残して

カメラと傘をもって堀を渡って城内に入った、

人が意図して残してきたものには

時を経た風格があっていい、

木々は大木となり通路を覆う、

雨と重なって薄暗くさえある、

それが一層城の雰囲気を高める、

重々しい城門は修理中で囲われていた、

本丸付近は有料地帯に設定されて

300円の入場券を購入した、

弘前城本丸は意外に小さい、が第一印象、

漆喰がシミで汚れているのも

歴史の重みと思うべきか?

城を眺める仮設の展望台があった、

ここは日本でも屈指の桜の名所、

古木の桜の木が本丸を囲むように

植えられている、

さぞかし賑わう事であろう、

傘を差しながら1時間近く

場内の撮影対象を捜し歩いた。
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