我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

帰省旅,第五話(高千穂に行く)

2023-04-03 06:46:18 | 老いの暮し

妹夫婦の暮らす実家に荷を解いて翌日兄を見舞った、

胃を三分の二以上切除したと言う体調は

想像以上に厳しいもののようだった、

ソファーに横たえた体を起こすのも大変な様子、

思わず 

❝そのままでいい、

起きなくてもいい❞ 

と声をかける程弱弱しくなっていた、

健康を自慢していた身体も85才を過ぎて

一旦病気に見舞われると

こんなにも弱弱しくなってしまうのかと

思わずわが身を振り返った、

翌日 妹夫婦に誘われて高千穂峡に行った、

前々から行った事がないので行きたい旨は告げてあった、

義弟の運転する車で4人7時頃出かけた、

高千穂は大分や熊本の県境にも近い宮崎県の

山奥にある、

東九州自動車道を南に走って大分市を過ぎて

内陸方向に向かう、

数年前に訪れた竹田城址や原尻の滝の標識をしり目に

ナビの案内に沿ってひたすら走る、

飛び飛びに集落が現れて秘境らしい雰囲気になってくる、

更に進めばさながらテレビ番組の

❝ポツンと一軒家❞を訪ねるような細い道、

冒険心をそそられる、

そんな山中にもポツンぽつんと家がある、

どんな暮らしをしているんだろうと

思いを馳せる、

やがて広い道に出た、

高千穂町の標識も現れた、

5時間程もかかったろうか?

高千穂峡の駐車場に車を停めた、

観光名所の真名井の滝は駐車場からすぐだ、

深い渓流に流れ落ちる様は風情がある、

名瀑100選に選ばれるだけのことはある、

悔いが残らないよう様々に写真を撮った、

土産も買った、

2時頃高千穂峡を後にした、

帰りは内陸ルートを北進した、

阿蘇の外輪山に沿う道を走った、

阿蘇神社にも寄った、

道は全く分からない、

義弟任せだ、

その内に阿蘇の景勝地大観峰の標識が現れたが

霞んで見えそうにないので素通りした、

小国町から玖珠町を経由し耶馬渓まで来て

温泉に入浴した、

何とそこはすでに中津市で市が経営する

温泉施設であった、

耶馬渓の景色もカメラに収めて

19時頃帰り着いた。