妹夫婦の暮らす実家に荷を解いて翌日兄を見舞った、
胃を三分の二以上切除したと言う体調は
想像以上に厳しいもののようだった、
ソファーに横たえた体を起こすのも大変な様子、
思わず
❝そのままでいい、
起きなくてもいい❞
と声をかける程弱弱しくなっていた、
健康を自慢していた身体も85才を過ぎて
一旦病気に見舞われると
こんなにも弱弱しくなってしまうのかと
思わずわが身を振り返った、
翌日 妹夫婦に誘われて高千穂峡に行った、
前々から行った事がないので行きたい旨は告げてあった、
義弟の運転する車で4人7時頃出かけた、
高千穂は大分や熊本の県境にも近い宮崎県の
山奥にある、
東九州自動車道を南に走って大分市を過ぎて
内陸方向に向かう、
数年前に訪れた竹田城址や原尻の滝の標識をしり目に
ナビの案内に沿ってひたすら走る、
飛び飛びに集落が現れて秘境らしい雰囲気になってくる、
更に進めばさながらテレビ番組の
❝ポツンと一軒家❞を訪ねるような細い道、
冒険心をそそられる、
そんな山中にもポツンぽつんと家がある、
どんな暮らしをしているんだろうと
思いを馳せる、
やがて広い道に出た、
高千穂町の標識も現れた、
5時間程もかかったろうか?
高千穂峡の駐車場に車を停めた、
観光名所の真名井の滝は駐車場からすぐだ、
深い渓流に流れ落ちる様は風情がある、
名瀑100選に選ばれるだけのことはある、
悔いが残らないよう様々に写真を撮った、
土産も買った、
2時頃高千穂峡を後にした、
帰りは内陸ルートを北進した、
阿蘇の外輪山に沿う道を走った、
阿蘇神社にも寄った、
道は全く分からない、
義弟任せだ、
その内に阿蘇の景勝地大観峰の標識が現れたが
霞んで見えそうにないので素通りした、
小国町から玖珠町を経由し耶馬渓まで来て
温泉に入浴した、
何とそこはすでに中津市で市が経営する
温泉施設であった、
耶馬渓の景色もカメラに収めて
19時頃帰り着いた。