久しぶりに山に登った、
上越(群馬、新潟)国境の三国山である、
標高は1,636メートル、
梅雨の晴れ間の予報を信じて
いつもの山仲間Aさんと
早朝6時半に待ち合わせて出かけた、
登山口は国道17号線の県境のトンネルを抜けた
新潟県側にある、
登山口の標高は1,070メートルと案内板に記されている、
標高差凡そ600メートルを上る計算、
8時20分に歩き始めた、
登れるだろうか?
いつも不安が脳裏をよぎる、
相方はこの夏の期間中でも
10日に1回程度は山歩きするベテランだ、
1時間ほどで尾根に到着、
ここが昔の国境で神社が有る、
神社名の記された表示板には右から左に
「御阪三社神社」いう文字がやっと読み取れる、
脇に「三国峠を超えた人々」と題する
御影石の碑が建っていた、
錚々たる名前が読み取れる、
坂上田村麻呂に始まり、
弘法大使
白雲禅師
上杉謙信
良寛さん など
近代の人々の名前もあったが思い出せない、
古来から関東圏と越後を結ぶ重要な
交通路であったことが偲ばれる、
ここで樹林帯は途切れ灌木と砂礫帯になる、
砂礫の崩落を防ぐため木の階段が続く、
カンゾウの黄色い色の花が目を引く、
今が盛りであろう、
階段は歩幅を変えられないのできつい、
日差しは容赦なく体力を奪う、
階段の途中で立ったまま休み休み進む、
❝なんでこんなきつい思いをする?❞
平凡な暮らしの❝味付け❞と言う所か?
体力が落ちてくると得てして無難な道を
選択する、
それに甘んじていられればそれもよかろう、
だがそれでは満足感は得られない、
折角なら❝あぁ いい人生だった❞
と締めくくりたい、
2時間半ほどで頂上に到着、
見晴らしは北東方向を遮られてイマイチ、
三々五々登山客が登ってくる、
高齢者が多い、
みんなの頑張りが励みになる、
負けてはいられない、
下山途中
見晴らしの効く木陰で弁当を広げた、
最近食欲がない、
何を食べてもおいしく感じない、
異常が生じているのかも?
1時頃駐車場に到着、
4時間半の登山を終えた、
帰り道
猿ヶ京の日帰り温泉「満天の湯」
に入浴した、
疲れた体を温泉で癒す幸せを
甘受した。