私はTBSのドラマ水戸黄門が好きです。
今は午後4時半から再放送の番組を楽しみしている。
このドラマには、本当の日本人が映し出されているのだ。
子供を命がけで護る親が居て、その子供が親を大切にする親子の絆と愛情。
そして画面構成の中で必ず出てくるのは、お爺さんお婆さんとの同居生活だ。
親子三代が一つ屋根の下で、たとえ貧乏でも幸せに暮らしている構図だ。
今の日本にはすっかり無くなってしまった日本人の心が、
水戸黄門のドラマに秘められていたのだ。
江戸時代から数百年も経過しているのだから、変わることはせんないことだが、
それにしても核家族・少子化という現状を、水戸黄門さまは想像もしていなかったろう。
そもそも戦後の住宅政策は、2DKの団地造りから始まった。
それはそれで政治がしっかりしていたから、国民は文化的住宅として歓迎したのだが。
その後の政治家が・官僚が悪い。
新婚の夫婦が2DKに住めば当然子供が生まれる。
その子は20年もすると性に目覚め結婚を意識するようになるが、
そんな子供たちとは、僅か2DKの狭い住まいに同居は無理なのだ。
自然子供は親から離れ独立した住まいへ移って行く。
団地政策の初めは良かったが、神武景気で日本が浮かれていた時、
政治家や官僚たちは、今の少子化日本を想像だにせず、
利益をむさぼり食うようになって住宅政策が断絶された。
少なくとも公社・公団として税金が投入されて国策として団地が出来たはず。
当然20年もすれば、2DKでは親子が同居できるはずもないことは誰が考えても分かること。
団地住居の間取りを増やすとかして、低家賃で最低親子2代が住めるようにするべきだった
国策のはずの公社・公団が、天下りの味を覚えてしまい、
自分たちの利益をむさぼり食うために、今では高級マンションの建設会社になってしまった。
少子化はなるべくしてなったのだ。
国の住宅政策、公社・公団の設立目的を履行しなかったことが大きな要因。
今からでも遅くはないから、少子化を考えるために、長期的な計画だが
国は公社・公団に活を入れて旧公社体制を取り戻し、高級マンション建設は民営化する。
そして団地の改造や新築をすぐにでも推進するべきだ。
そして安い家賃で、親の世代と子の世代が同居出来る団地にするべき。
今私は団地に住んでいるが、周りをみると老人ばかりだ。
公社公団が造った団地は「姥捨て山」になっている。
余談ですが、水戸黄門のドラマから昔の3世代が仲良く生活している図が
無くなったjことが人気を落として行ったのではないか。
東野英治朗の水戸黄門様の笑い方は、ハッハッハッハ、とかつれつが良い。
最後の黄門様は、ゥ・ハ・ハ・ハと笑う。
印籠をかざしてからやたら画面に人の影がかすめる、
右往左往している表現だろうが、リアル感を出そうとして失敗している。あれは邪魔だった。
これなどもドラマが続かなかった理由かも。