のどかなケイバ

一口馬主やってます

女神「神の国を侵略した龍」6

2017-08-26 20:17:36 | 小説
 それからしばらくして、女医さんは外来患者を診察してました。と、突然診療所が大きく揺れました。
「なんだなんだ? 地震か?」
 女医さんが外に出ると、怪獣が上空を旋回してました。あの女が怪獣に変身したのです。怪獣は女医さんを見てつぶやきました。
「ありがとう」
 女医さんもつぶやきました。
「せっかく助けたんだ。死ぬなよ」

 一方こちらは大病院の病室の女神隊員。女神隊員は今テレストリアルガードの隊員服を着てます。頭にはフルフェイスのヘルメットがあります。実はたった今医師から退院許可が出たのです。だからとってもうきうきわくわくしてるのです。と、突然備え付けの固定電話が鳴りました。女神隊員は慌ててその電話に出ました。
「はい、もしもし・・・ ええ?」
 ここはテレストリアルガードサブオペレーションルームです。橋本隊員が固定電話に出ています。
「悪いが迎えに行けなくなった。例の怪獣がまた出たんだ」
「どこに出たんですか?」
「言えないな。あんた、テレポーテーションで来るだろ」
 女神隊員は心の中で「ちぇっ」と言いました。
 橋本隊員が電話を切りました。そして後ろに並んでいる倉見隊員・寒川隊員・上溝隊員に命令です。
「よし、お前ら、行くぞ!」
「はい!」

 テレストリアルガードの格納庫の前の滑走路。今ストーク号とヘロン号が垂直に浮上しました。ストーク号のコックピットには寒川隊員と上溝隊員、ヘロン号には橋本隊員と倉見隊員が座ってます。今日は隊長がまだ入院中なので、倉見隊員が隊長のシートに座ってます。ストーク号はジェイダム爆弾とバンカーバスターを満載してます。ヘロン号は機動性を優先していつもは4割くらいしかミサイルを積んでないのですが、こちらもミサイルを満載してます。
 ヘロン号のコックピットに座ってる、シールドとマスクをしている橋本隊員が命令です。
「よーし、ジャンプ!」
「了解!」
 ストーク号とヘロン号がふっと消えました。

 一方女神隊員ですが、病室でヘルメットをかぶったまま、ノートパソコンであの掲示板を見ています。
「今怪獣が通り過ぎて言った」
「すごい風圧だったよ@佐川市」
 女神隊員はそれを読んで、
「佐川市?」
 女神隊員は今度はノートパソコンで地図を広げました。
「佐川市はここかあ・・・」
 実は女神隊員は以前脳震とうを起こしたとき、それからしばらくはテレポーテーションができなくなったことがありました。正確にはテレポーテーション自体はできたのですが、テレポーテーションの先でひどい頭痛に襲われたのです。今佐川市にテレポーテーションしたら、またあの頭痛に襲われるかも・・・ 女神隊員は熟考し、とりあえず1回だけ試してみることにしました。
 女神隊員は覚悟を決めると、部屋の隅にかけてある千羽鶴を見ました。実はあの日以降も千羽鶴は届けられてました。しかも日を追うごとに千羽鶴は増えて行き、いまや3千羽となってました。全部小学生が折った鶴です。女神隊員はその千羽鶴に話しかけました。
「行ってくるね」
 女神隊員の姿は、ふっと消えました。

 ここは街道です。歩道に黒い渦巻きが発生し、女神隊員が現れました。が、そのとたん、女神隊員は頭を、いや、ヘルメットを抱え、うずくまってしまいました。思った以上の頭痛が襲ってきたのです。
「いたたた~ やるんじゃなかった・・・」
 しかも、狙ったところとはちょっと違うところにテレポーテーションしてしまったようです。
 そこに1台のバイクが停まりました。750ccのバイクです。女神隊員のフルフェイスのヘルメットとテレストリアルガードの隊員服は、ある意味ライダーの姿です。傍らに停まったライダーは、別のライダーが事故を起こしたと勘違いしたようです。ライダーはバイクを降り、女神隊員に駆け寄りました。
「お、おい、大丈夫か?」
「あはは、ごめん」
 女神隊員は自分のヘルメットの首筋に手をかけました。そしてヘルメットを脱ぎました。すると女神隊員の単眼があらわになりました。それを見てライダーは腰を抜かしてしまいました。
「う、うわ~っ! 一つ眼小僧!」
 女神隊員は急いでヘルメットをかぶり直すと、バイクにまたがりました。
「ごめんね」
「ちょ、ちょっと待って!」
 バイクは走り出しました。ライダーは腰を抜かしたままです。バイクに乗った女神隊員は、走りながら鼻唄を唄ってます。
「ぬ~すんだバイクで走りだす~」

 はてしなく続く森林の上を怪獣が飛行してます。その後ろを航空自衛隊のF2戦闘機が7機追ってます。さらにその後ろにはテレストリアルガードのストーク号とヘロン号が並んで飛んでます。ヘロン号のコックピット。シールドとマスクをしている橋本隊員。
「ふっ、宇宙人が相手だとうちらが優先だが、怪獣が相手だと真っ先に現場についた方が優先か」
 それに倉見隊員が応えました。
「ここは自衛隊の腕前を拝見しますか」
 怪獣の眼から見た光景。森林がはてしなく続いてます。遠くにダム湖が見えてきました。その湖を越えて行きます。怪獣はここでつぶやきました。
「ここまでくれば、もう人間はいないな」
 山肌が剥き出しになってる山が見えてきました。怪獣はこの山に着地する気のようです。ブレーキをかけるように翼を大きく広げ、怪獣は山に着陸しました。怪獣が見上げると、7機のF2戦闘機が迫ってきます。怪獣はつぶやきました。
「久しぶりにこの魔法使うけど、ちゃんと使えるかな?」
 F2戦闘機が一斉にミサイルを発射。それが怪獣に向かって飛んできます。
「はーっ!」
 怪獣が気合を入れると、怪獣が半透明なドームのようなものに包まれました。ミサイルが次々とその半透明なものに着弾していきます。ものすごい爆炎が上がりました。が、爆煙が収まると、半透明なドームは何も変化してません。F2戦闘機のパイロットはびっくりしてます。
「き、効いてない?・・・ もう1回攻撃するぞ!」
 再びF2戦闘機が一斉にミサイルを放ちました。それがすべて半透明なものに当たりますが、やはり何も変化しません。ドームの中では怪獣が眼を不気味に光らせ、悠然と構えています。怪獣は遠くに浮いているストーク号とヘロン号を見ていました。
「あいつらは女神の仲間。あいつらを攻撃すれば、きっと女神は現れるはず!」
 ヘロン号のコックピット、橋本隊員がつぶやきました。
「怪獣のやつ、ぜんぜん反撃しないな。やられっぱなしじゃないか」
 それに倉見隊員が応えました。
「でも、ぜんぜん効いてませんねぇ」
 F2戦闘機の一方的な攻撃がまだ続いてます。と、そのパイロットの1人が無線で発言しました。
「残弾少なくなってきました」
 それに別のF2戦闘機のパイロットが応えました。
「仕方がないな。一度離脱しよう」
 そのパイロットは横目でストーク号とヘロン号を見て、
「ちょっとの間、やつらに任せてみるか」
 F2戦闘機7機が一斉に帰路につきました。ヘロン号の倉見隊員はそれを見て、
「自衛隊はお帰りか」
 それに橋本隊員が応えました。
「じゃ、始めるか!」
 ストーク号とヘロン号のジェットエンジンに火がつき、怪獣に向かって飛び始めました。怪獣はそれを見てつぶやきました。
「ふふ、きたか!」
 怪獣はドーム型バリアを解除し、羽ばたきました。そしてそのまま浮上し、ストーク号とヘロン号に突っ込んで行きます。
「いくよーっ!」
 橋本隊員が命令です。
「ミサイル発射!」
 それに倉見隊員と上溝隊員が応えました。
「了解!」
 ストーク号とヘロン号が同時にミサイル発射。怪獣はそれを見て、
「甘い!」
 怪獣が火焔を吐き、それらのミサイルをすべて破壊。さらにその火焔はストーク号とヘロン号を襲います。ストーク号とヘロン号は左右に分かれてこの火焔を回避。橋本隊員は横目で怪獣を見ました。
「まともにミサイルを撃つと、撃ち落とされるか・・・ 考えないといけないな・・・」
 一方怪獣は目でヘロン号を追います。
「ふふ、ここにはあの密林のような高い建物はないぞ!」
 怪獣はヘロン号に火焔を吐きました。ヘロン号はきりもみ回転でこの火焔を避けます。橋本隊員が発言しました。
「くそーっ! 遮蔽物がないところで火焔を吐かれると、逃げるのが大変だ・・・」
 ストーク号がミサイルを4発発射。怪獣は振り向きざま火焔を吐き、そのミサイルを破壊。さらに火焔が伸びてきてストーク号を襲います。寒川隊員が焦ります。
「うわっ!」
 ストーク号はぎりぎり火焔を避けました。それを見て倉見隊員は一安心。
「ふーっ!」
 橋本隊員が無線で命令です。
「ストーク号じゃ大き過ぎて勝負にならないな。お前ら、下がってろ!」
 それにストーク号の寒川隊員が応えました。
「了解」
 寒川隊員はつぶやきました。
「あ~ 悔しいなあ・・・」
 上溝隊員はそれに応えました。
「仕方がないわね」
 ストーク号は旋回して転進しました。

 この現場からちょっと離れた湖畔のアスファルト舗装路を1台のバイクが走ってます。ライダーは女神隊員です。女神隊員はテレストリアルガードと怪獣の交戦を見てつぶやきました。
「ふふ、始まってる、始まってる・・・」

女神「神の国を侵略した龍」5

2017-08-25 09:57:19 | 小説
 ここは郊外の病院、いや、診療所です。小さい個人経営の診療所のようです。今ここの病室のベッドで1人の女が目覚めるところです。
「うう・・・ こ、ここは?」
 女は怪獣に変身してた女でした。まだかなりきついようです。それでもなんとか立ち上がろうとしました。しかし、立てません。
「くっそー・・・」
「どうした?」
 その突然の声に女ははっとしました。ドアのところに医師らしき人影があります。男性にも女性にも見える医師。髪はショートだけどポニーテールなところを見ると女性のようです。年は30歳未満。女医さんらしく、メガネをかけています。女はその女医さんにぶっきら棒に話しかけました。
「あんた、誰?」
「小林クリニックの医者」
「なんで私はここにいる?」
「昨日うちに運ばれてきた」
「なんで?」
「覚えてないのか?」
 女はうなずきました。
「まあ、覚えてないだろうなあ・・・ 昨日渋谷で怪獣が出た。これは覚えてない?」
「覚えてる」
「あんたはガレキの中から発見された。これは覚えてない?」
「なんとなく覚えてる」
「ここからかな、覚えてないのは? あなたは救急車に乗せられた。でも、他の病院はすでに満ぱいで、ここまで運ばれてきた」
「そして一晩ここで過ごしたのか?」
「正解」
 女医さんはここでちょっと時間を置き、発言しました。
「あんた、地球人じゃないよね。内臓の構造が私たちとまるっきり違う」
 女は特に反応しません。
「残念だけど、私はテレストリアルガードか警察に通報する義務がある」
 女は今度は不快な顔を見せました。
「やめて」
「やめてって言われてもねぇ、これは義務なんだ。もし通報しなかったら、私、医師免許取り上げで、明日っから喰っていけなくなるんだ」
「やめてったら、やめて!」
 女は怒鳴るように発言しました。ちょっと時間を開け、今度は女医さんが質問しました。
「じゃ、訊くわよ。あんた、いったいなんなの?」
「私は・・・ 私は昨日渋谷で暴れたドラゴン・・・」
「はぁ?」
 女医さんは唖然としてしまいました。女医さんはこの女は5年前地球を襲ってきたユミル星人の兵隊の生き残りだと思ってたからです。でも、すぐに納得しました。
「そっか、これであなたの創傷の意味がわかった。あの創傷の原因はミサイルだったんだ。でも、巨大化する宇宙人は知ってたけど、巨大な怪獣に変身する人間がいたなんてね・・・」
「別に巨大化してたんじゃない。今が小さくなってるだけだ」
「そっか・・・」
「通報するのか?」
「しない」
「なんで?」
「宇宙人だったら通報義務があるが、怪獣に変身する人間は通報する義務はないから」
 それを聞いて女は、ちょっと笑いました。

 渋谷で怪獣が暴れた事件をいつの間にか人々は渋谷怪獣事件、またはただ単に渋谷事件と言うようになりました。その渋谷事件から2日後、小林クリニックに入院中の女は今ベッドの上で半身起こされてます。上半身は包帯でぐるぐる巻き状態です。女医さんがその包帯を解いてます。包帯が解かれると、背中にいくつかのガーゼが出てきました。そのガーゼを外すと、その部分の皮膚は裂け、中の肉もえぐれてました。女医さんがその傷に霧吹きのようなもので薬を吹きかけました。その瞬間、女にひどい傷みが走りました。
「いた・・・」
「我慢しろ。お前、ほんとうは巨大なドラゴンなんだろ?」
 再び包帯を巻いて、今日の治療は終了。ここで女が女医さんに質問しました。
「なんで私を助ける?」
「きまぐれ」
「私はお前の同胞を1000人以上殺したんだぞ」
「別に私の親族が殺されたわけじゃないんだ、無関係」
 この件に関しては、女医さんから明確な答えは得られないようです。女は質問を替えることにしました。
「この国には神がいるのか?」
「いたな、昭和20年、西暦1945年までは。あまり役に立つ神じゃなかったが」
「今はいないのか?」
「いない」
「一昨日巨大化して私と闘った女は、女神と言われてた」
「女神?・・・ ヘルメットレディのことか?」
「あいつ、ヘルメットレディというのか? 私は女神と聞いたぞ。ヘルメットレディてなんなんだ?」
「地球の守り神みたいなものだ」
「守り神? やっぱり神じゃないか」
 女医さんは「それは比喩的表現だ」と言おうとしましたが、話がややっこしくなりそうなので、やめておきました。
 女はふとマガジンラックに入ってる新聞を見ました。
「あっ、それ取って」
「これか?」
 女医さんは女に新聞を取ってあげました。女がその新聞を広げると、その1面には、大病院のエントランスの前で子どもたちに囲まれてる女神隊員の写真が。女医さんはそれを横目で見て、
「そいつがヘルメットレディだよ」
「あは、やっぱり人気があるんだ・・・ とっても凛々しくて、みんなに尊敬されてるんだろうなあ・・・」

 一方こちらは大病院に入院してる女神隊員です。女神隊員はドクターストップがかかってるとはいえ、元気いっぱい。医師にそれをアピールするため、医師が診断に来る時間に合わせストレッチ体操を始めました。で、医師がやってきて、やっぱり怒られました。
「困りますねぇ・・・」
 女神隊員はとても小さくなりました。
「あは、すみません・・・」

 渋谷事件から3日目・4日目・5日目・・・ そして7日目。今日も怪獣の女は治療を受けてました。今その治療が終わったところです。
「今日から包帯はいらないな」
「出てってもいいのか?」
「おすすめできないな」
 おすすめできない=命の保証はできないが、退院しても構わない。女はそう解釈しました。女は女医さんに質問ました。
「もう1度訊かせて欲しい。なんで私を助けた?」
「きまぐれ」
 やっぱり真面目に応えてくれそうにないようです。女は黙ってしまいました。すると今度は女医さんの方から質問してきました。
「じゃ、私から訊いていいかな? なんで渋谷を壊した?」
「壊したかったから」
 女も真面目に応える気がないようです。女医さんはちょっと気分を害したようです。いや、そのふりをしたようです。
「私はあなたの命を助けたんだ。少しは見返りがあってもいいんじゃないか?」
「わかった」
「じゃ、もう一度訊くよ、なんで壊したんだ?」
「壊したかったからさ。私はいろんな次元に行って、その土地の町を破壊して、その土地の軍隊を潰すことに興味があった」
「すごい趣味だなあ、おい。今まで負けたことはなかったのか?」
「なかった。今まですべての町を破壊できた。もちろん、逆襲されたこともあったが、それでも最後は屈服させた。こんなに逆襲されたのは初めてだ」
「そんなに破壊して、何が楽しいんだ? 最終的には何をしたかったんだ?」
「神の国を壊したかった」
「はぁ?」
 女は視線を上の方に向け、
「私が住んでた次元では、生物の頂点は我々ドラゴンだった。人類は数が少なく、力が弱かったから、相手にすらならなかった。が、人類はあっという間に増えて行き、科学技術も向上させ、いつの間にか我々を脅かす存在になっていた。
 ついに一部地域で我々と人類が衝突し、それがきっかけで全面戦争に突入した。戦況は我々に有利だったが、神が人類に協力するとあっという間に形勢が逆転し、結局我々のリーダーが敗北を宣言し、我々は片隅に追いやられた。私はそれに納得しなかった。私は時空に穴を開けると、別の次元に逃走した。
 その次元では人類が平和に暮らしてた。私はその光景が許せなかった。怒りを爆発させた私は、人類の町を破壊して破壊して破壊しまくった。ある程度破壊し尽すと、私は納得し、別の次元に飛んで行き、その町も破壊しまくった。その町を破壊し尽すとまた別の次元に飛んで行き、その町も破壊し尽くした。
 でも、どんなに破壊しても、私の心は晴れなかった。いつかは元の世界に戻って、あいつらを屈服させたい。あいつらを屈服させたら、今度は神の国に行って、あいつらに協力した神をぶっ潰したい。それが今の私の夢だ」
「ほんとうに神の国なんてあるのか?」
「あるじゃないですか、ここに」
 女医さんは少し笑いました。
「そっか」

※8月26日このページの最後の部分を大幅に添削し、再UPしてます。

ディアデラノビア2016の取り扱い3

2017-08-24 06:47:50 | 競馬
いよいよキャロット2016年度産募集馬の写真等、各種データが発表されました。それを見て私は、1つの結論に達しました。私はここで思いっきり宣言します。ディアデラノビア2016、1口ゲットします! ともかく写真からあふれ出てくるオーラがすごい! 堀厩舎も気に入った! これは欲しい! 欲しくってたまらないっす! もう前言撤回です!! 
キャロットクラブには母馬優先権があります。キャロットで牝馬に出資して、その馬が引退⇒母馬になり、その仔がキャロットで募集されると、母馬に出資してた人に優先的に出資できるというシステムです。私はディアデラノビアに出資してました。当然母馬優先権を保有してます。
ディアデラノビア2016は母馬優先権がないと、×1(前年最優先落選)でも難しいと思います。一方母馬優先権があれば最優先を使わなくってもゲットできるはず! 今回ほど母馬優先権をありがたいと思うことはありません。いや~ ありがたやありがたや!!

しかし、現実を見ると、ディアデラノビア2016は1口175,000円。これはべらぼうな高さです。これまで私が出資した馬の中で1口最高額は125,000円でした。従来より5万円も高いのです。私が用意してる出資金は、1年で原則20万円まで、実際はそれより甘く25万円までOKとしてます。ディアデラノビア20161頭で175,000円使ってしまうと、出資できる馬はあと1頭てところか? その馬は何にするのか? パターンは次の3つに絞りました。

パターンA 募集番号48 アナアメリカーナ2016
全募集馬を見て、もっとも食指が動いた馬はこれでした。父ハーツクライ母アメリカンポストというと、桜花賞2着馬リスグラシューと同じ。7万円という価格設定も、この血統を考えたら良心的で魅力的。ただ、この馬を担当する調教師は斉藤崇史師。この人、あちらこちらから嫌われてるんですよねぇ。
我が一口愛馬プルメリアスターは矢作厩舎から叩き出され、今はこの斉藤厩舎にいますが、まだ1走もしてないせいか、そのひどさを体感してません。いや、実際走らせてみると、そんなにひどい厩舎じゃないのかも。う~ん、どうなんだろう?
プルメリアスターは9月に戻って来るようです。そこで斉藤調教師がどんな人なのか見えてくるはずです。しかし、それでは遅いのです。ここは回避する方向で考えた方が賢明かも?
なお、この馬を指名する場合は、この馬で最優先を使います。しかし、この馬は最優先を使ってもゲットできないかも? ま、そのときは×を1つもらうことにしましょうか。

パターンB 募集番号61 アマルフィターナ2016
アマルフィターナは我が一口愛馬だった馬です。つまり私は、この馬の母馬優先権も保有してます。アマルフィターナは2戦目で初勝利を挙げると、競馬予想家から高評価を得たのですが、そこで屈腱炎をやってしまい、1年以上も休養。帰ってきたら標準以下の馬に変わり果ててました。それでも5歳後半~引退までは真面目に走ってくれた馬です。最後の走りを見て、もしこの子がキャロットから募集されたら、1口乗ろうと考えたのですが・・・
2年前アマルフィターナの仔がキャロットから募集されました。私は1口乗る気でしたが、カタログで写真を見た瞬間嫌な予感が。それで回避したら大正解。その馬アトラーニは初勝利どころか、いまだにデビューすらできないでいます。ちなみに、2番仔ガゼボはすでに勝ち上がってます。なお、ガゼボはキャロット馬ではありません。
今回写真を見たら、やっぱりイマイチなんですよね。まあアトラーニほどひどくないのですが。父は新種牡馬シャスタウェイ。父ジャスタウェイも母父シンボリクリスエスも晩成だったので、本格化するのは4歳春先かな? これもちょっとマイナスポイントですね。
この馬は調教師もマイナスポイントなんですよねぇ。高橋亮。誰なんだよ、こいつ、て感じの調教師。調べてみたら、思った以上にぱっとしない調教師のようでした。これも考慮しないといけません。
ちなみに、前述の通り私は、この馬の母馬優先権を持ってます。この馬を指名したら、最優先は×0では絶対取れない馬を指名して、×1をゲットする予定です。

パターンC 募集番号39 ライツェント2016
今回募集馬すべてを見直して発掘した馬。ライツェント2016はライツェント5番目の仔です。つまり4頭兄・姉がいるのですが、そのうちオデュッセウスとディアドラが3勝を挙げてます。オデュッセウスは完全に頭打ちになってますが、ディアドラは今年の秋華賞を狙える位置にいます。
当馬の父はエンパイアメーカー。調べたところ、芝よりダートを得意としてる種牡馬のようです。ま、私は別にダート馬を嫌ってるわけではないので、その点は気にしてません。
調教師は鹿戸師。ウォークロニクルで散々酷い目にあってる調教師です。具体的にどんな酷い目にあってるんですかと訊かれたら、JRAで再デビューするとき、ぎりぎりまでゲート再試験をほったらかにし、そのせいで予定してたレースに出走できなかった。実際決定的な不満はこれくらいなんですがね。でも、先日のレースみたいに、細かいことを言えばキリがないくらい酷い目あわされてます。現実的にはこの馬も買いにくいですねぇ。
この馬の母も、かつての我が一口愛馬だった馬。つまり、母馬優先が使える馬です。この馬を指名する場合は、やはり母馬優先権は×0では絶対取れない馬を指名して、×1をゲットするつもりです。

結局3頭とも調教師に問題大ありでした。この3頭から選ぶか、それともさらにほかの馬を探すか? もうちょっと考えます。

17/08/21付我がPOGの順位

2017-08-23 16:31:53 | POG17-18
文中、◎は馬トクPOGグランプリの指名馬、▲はJRA-VANの指名馬、△はnetkeibaの指名馬、▼はUMAJIN地獄モードの指名馬です。

この土日我がPOG指名馬は、OP特別クローバー賞に▼タワーオブロンドンと▼デルマキセキが出走。▼タワーオブロンドンは2着、▼デルマキセキは3着。新馬戦に出走した▲△マイスターシャーレは3着、別の新馬戦に出走した◎▲トラヴィアータは着外、同じ新馬戦に出走した競馬王指名のミカリーニョは2着でした。

今週は新馬戦に◎▼バブリーバローズと◎▲シグナライズが、未勝利戦には△トーセンアンバーが出走を予定してます。

現在の我がPOGの順位です。

馬トクPOGグランプリ(15頭指名可)3,960P/568位
①牝アントルシャ 父ノヴェリスト  母アソルータ 栗東池添学厩舎 キャロットファーム
700P
②牡ヘッドストリーム 父ダイワメジャー 母アシュレイリバー 美浦武井亮厩舎 犬塚悠治郎
0P
③牡レイエンダ 父キングカメハメハ 母ラドラーダ 美浦藤沢和雄厩舎 キャロットファーム
700P
④牝トラヴィアータ 父Shamardal 母オペラクローク 美浦藤沢和雄厩舎 HHシェイクモハメド
0P
⑤牝シーリア 父キングカメハメハ 母シーザリオ 栗東角居厩舎 キャロットファーム
⑥牡マイネルファンロン 父ステイゴールド 母マイネテレジア 美浦手塚貴久厩舎 サラブレッドクラブラフィアン
⑦牡トゥザフロンティア 父ロードカナロア 母トゥザヴィクトリー 栗東池江泰寿 キャロットファーム
700P
⑧牝ナスノシンフォニー 父ハーツクライ 母ナスノシベリウス 美浦武井亮厩舎 那須野牧場
700P
⑨牝アロハリリー 父ハーツクライ 母ハワイアンウインド 栗東高野友和厩舎 吉田勝己
⑩牝シグナライズ 父Frankel 母ワイルドココ 栗東藤原英昭厩舎 ロードホースクラブ
⑪牡バブリーバローズ 父ステイゴールド 母バブリームード 栗東池江泰寿厩舎 猪熊広次
⑫牡フォックスクリーク 父ディープインパクト 母クロウキャニオン 栗東中内田充正 金子真人ホールディングス
⑬牡マイスターシャーレ 父ディープインパクト 母ウィステリアアーチ 栗東松田国英 山紫水明
180P
⑭牡フラットレー 父ハーツクライ 母リッチダンサー 美浦藤沢和雄厩舎 キャロットファーム
700P
⑮牝アーモンドアイ 父ロードカナロア 母フサイチパンドラ 美浦国枝栄厩舎 シルクレーシング
280P

JRA-VAN(10頭指名可)21,000,000P/12,704位
①牡アメイジングセンス 父ハーツクライ 母ヴォルドニュイ 栗東角田晃一厩舎 ノースヒルズ
0P
②牝アロハリリー 父ハーツクライ 母ハワイアンウインド 栗東高野友和厩舎 吉田勝己
③牝アントルシャ 父ノヴェリスト 母アソルータ 栗東池添学厩舎 キャロットファーム
7,000,000P
④牝シグナライズ 父Frankel 母ワイルドココ 栗東藤原英昭厩舎 ロードホースクラブ
⑤牝トラヴィアータ 父Shamardal 母オペラクローク 美浦藤沢和雄厩舎 HHシェイクモハメド
0P
⑥牡フラットレー 父ハーツクライ 母リッチダンサー 美浦藤沢和雄厩舎 キャロットファーム
7,000,000P
⑦牡レイエンダ 父キングカメハメハ 母ラドラーダ 美浦藤沢和雄厩舎 キャロットファーム
7,000,000P

netkeiba(10頭指名可)2,870P/2,879位
①牡ジナンボー 父ディープインパクト 母アパパネ 美浦堀宣行厩舎 金子真人ホールディングス
710P
②牡ミッキーマインド 父ディープインパクト 母マイグッドネス 栗東音無秀孝 野田みづき
710P
③牡ワグネリアン 父ディープインパクト 母ミスアンコール 栗東友道康夫 金子真人ホールディングス
710P
④牡ロードマドリード 父ディープインパクト 母キャサリンオブアラゴン 栗東角居勝彦 ロードホースクラブ
290P
⑤牝トーセンアンバー 父ディープインパクト 母ワルツオブキャット 美浦菊沢隆徳厩舎 島川隆哉
260P
⑥牡マイスターシャーレ 父ディープインパクト 母ウィステリアアーチ 栗東松田国英厩舎 山紫水明
190P

UMAJIN地獄モード(5~10頭指名可)6,760P/49位
①牝トロワゼトワル 父ロードカナロア 母セコンドピアット 栗東安田隆行厩舎 社台レースホース
1,400P
②牡アメイジングセンス 父ハーツクライ 母ヴォルドニュイ 栗東角田晃一厩舎 ノースヒルズ
0P
③牡タワーオブロンドン 父Raven's Pass 母スノーパイン 美浦藤沢和雄厩舎 HHシェイクモハメド
1,720P
④牡ロードマドリード 父ディープインパクト 母キャサリンオブアラゴン 栗東角居勝彦厩舎 ロードホースクラブ
280P
⑤牝アントルシャ 父ノヴェリスト  母アソルータ 栗東池添学厩舎 キャロットファーム
700P
⑥牡バブリーバローズ 父ステイゴールド 母バブリームード 栗東池江泰寿 猪熊広次
⑦牡ロードイグニス 父ハービンジャー 母テツユックン 美浦木村哲也厩舎 ロードホースクラブ
220P
⑧牝デルマキセキ 父Scat Daddy 母Tashawak 栗東友道康夫厩舎 浅沼廣幸
2,440P
⑨牡タマモリング 父ブラックタイド  母タマモピアス 栗東池添学厩舎 タマモ
0P

女神「神の国を侵略した龍」4

2017-08-22 07:25:49 | 小説
「おい、しっかりしろ! しっかりしろ!」
「うう・・・」
 彼女は目を醒ましました。怪獣に変身してた女です。今は人間体になってます。女は身体のあちらこちらから出血してたようで、全身血だらけです。ただ、今は出血のほとんどは止まってるようです。女はガレキの中に倒れていました。自分が壊した街のガレキです。それを2人の捜索隊員が発見したところです。
「安心しろ。いますぐ病院に連れてってやるからな。しかし、変わった格好だなあ。劇団員か?」
 女は一瞬何が起きてるのかわからないようですが、すぐに理解しました。そして手を差し伸べた男の手をパシリと叩きました。
「いらん!」
「えっ?」
 2人の男はその行動に驚きました。女は立ち上がると、
「ほっといて!」
 と言って、歩き出しました。2人の男は、
「お、おい!・・・」
 が、2人は諦めて、
「しょうがないなあ・・・」
 と言って、別の方向に去って行きました。女は重い足取りで歩いてます。かなりきつそうです。
「くそーっ、痛い、全身が焼けるように痛い・・・ こんなに痛めつけられたのは、いつ以来だ?・・・
 どうやって帰ろう。ふふ、神の国を侵略した罰かな・・・」
 女の耳にふと異音が聞こえてきました。女が顔を上げると、ヘリコプターが飛んできました。報道用ヘリコプターです。そのヘリコプターが女の頭上を通り過ぎて行きました。
「くそーっ、ヘリを飛ばすなと言ってんだろ! ぜんぜん心音が聞こえないじゃないか!」
 突然の怒鳴り声。女ははっとしてその声の方向を見ました。すると数人の捜索隊員が集まってました。捜索隊員たちは何か機械を持ってます。女は思いました。
「この次元の世界には、微細な心音を聞ける魔法の機械がるのか?」
「いたぞーっ!」
 女はその声の方向も見ました。ここにも数人の捜索隊員がいます。すでに穴が掘られてる状態です。その穴の中から死体が出てきたようです。
「だめだ、死んでる・・・」
 捜索隊員が女性の死体を引きずり出しました。すると別の捜索隊員が叫びました。
「赤ん坊だ! 赤ん坊がいるぞ!」
 その男は赤ん坊を抱き上げましたが、すぐ顔色を変えました。
「だめだ、こっちも死んでいる・・・」
「かわいそうに・・・」
「母親が身を挺して赤ん坊の命を守ろうとしたのに、その苦労は水の泡か・・・」
 女はさらに進むと、不思議な光景を見ました。先ほどと同じユニホームの捜索隊員数人が、手を合せ、祈ってるのです。
 その反対方向を見ると、女性とその幼い息子とさらに幼い女の子がいます。女性と幼い男の子は祈ってますが、幼い女の子は理解してないようです。母親と兄にしつこく訊いてます。
「ねぇ、お父さんは? お父さんは?」
 それを見て女は愕然としてしまいました。女は今までいろんな次元の国を侵略してきました。そしてたくさんの町を破壊してきました。彼女にって町を破壊する行為は、最高の娯楽だったのです。しかし、自分が破壊した町がその後どうなったのか、一度も確認したことがありませんでした。初めて見たその光景は、あまりにも残酷でした。女は思いました。
「ひどい・・・ 私は今までこんなひどいことをしてきたの?・・・」
 と、女はふらっとし、立っていられなくなり、その場にへたり込んでしまいました。
「あは、ついに天罰がきた。ここまでか・・・」
 女は自分に駆け付ける2人の男を見ました。しかし、ここまで。女は気を失ってしまいました。

 病院の1人用の病室です。
「ありがとうございました」
 ベッドに寝かされてる隊長に、女神隊員は立って頭を深々と下げました。彼女の衣服は入院服で、頭にはウィッグなど単眼を隠すものはありません。自動翻訳機のヘッドセットがあるだけです。隊長は立ち上がることができないようで、そのまま首を横に倒し、女神隊員を見ました。
「よせよ。お前だって医者に寝てろと言われてるんだろ。自分の病室に帰って、すぐに横になれよ。これは命令だ」
「はい」
 女神隊員は振り返り、出て行こうとしました。が、隊長が、
「あ」
 と言うと、立ち止まり、振り返りました。
「はい?」
「その眼、隠しておけ。どこにカメラ持ってるやつがいるのか、わからんぞ」
「はい」
 女神隊員は再び振り返り、出て行こうとしました。が、また隊長が、
「あ」
 と言うと、また立ち止まり、また振り返りました。
「今度はなんですか?」
「テレビつけてってくれ」
「はい」
 女神隊員はテレビのメインスイッチに手を掛けました。するとテレビがつきました。
「ありがと」
「もう用事はないですか?」
「ないよ」
「それじゃ」
 女神隊員はドアを開け、出て行きました。隊長はぽつりと言いました。
「ちゃんと寝てろよ。脳震とうと言っても、後遺症が出る場合があるからな。しかし、あいつが脳震とうで、助けに行ったオレがひざとろっ骨の骨折て、なんかバランスが悪くないか? ちっ、しゃべるだけで痛いや・・・」
 隊長はテレビを見始めました。テレビの中では廃墟となった渋谷スクランブル交差点が映ってます。今レポーターがしゃべってるところです。
「今日渋谷に出現し消滅した怪獣ですが、現在自衛隊とテレストリアルガードが捜索してますが、いまだに発見にいたってません。どこに行ったのか、まったくの謎です。
 死者の数ですが、すでに800人を越えてます。行方不明者はまだ200人以上いる模様です。今必死の救出活動が行われてるところです」
「死者1000人以上か・・・」

 夜になり、朝になりました。女神隊員は病室の中でテレストリアルガードの隊員服に着替えてる途中です。実は女神隊員はドクターストップがかかってるのですが、もう出動する気でいます。しかし、ここでいきなりドアがノックされました。
「へっ?」
 女神隊員はちょうどヘルメットをかぶってるところでした。
「ど、どうぞ!」
 ドアが開き、看護師さんが入ってきました。女神隊員は勝手にテレストリアルガードの隊員服を着てるので、これは怒られるなと覚悟したのですが、
「ちょうどよかった!」
 看護師さんは女神隊員の手首を握りました。
「ちょっと来てください!」
「へ?」
 女神隊員は看護師さんに手を引かれてエレベーターに乗り、1階へ。そしてエントランスへ。エントランスの外には人だかりができてます。女神隊員はそれを見てびっくり。
「な、何、これ?」
「すみません。みなさんにあいさつしてください。さっきから玄関が使えないんですよ」
「あ、はい」
 女神隊員はとりあえずエントランスの外に出ました。人だかりは100人くらいの小学生でした。その小学生たちが一斉に「うわーっ!」と声を上げました。女神隊員はちょっとびっくりです。
「ええ?・・・」
 女神隊員の最も近くにいる小学生の男の子が、声をかけました。
「ヘルメットレディさん、もうお身体は大丈夫なんですか?」
「う、うん、大丈夫。見ての通り」
「よかった」
 子どもたちはわーいと叫びました。それを子どもたちのさらに外側にいるカメラマンたちが撮影してます。
「ヘルメットレディさん、これ」
 別の小学生の女の子が、女神隊員に箱を渡しました。縦30cm、幅45cm、高さ10cmくらいの紙製の箱です。女神隊員はそれを受け取りました。が、何がなんだかわからず、頭に?を浮かべてます。するとそれを渡した女の子が、
「箱を開けてみて」
 女神隊員が箱を開けてみると、中身は千羽鶴でした。と言っても、実際は百羽鶴ぐらい。おまけに、地球にやってきたばかりの女神隊員はその意味がわかりません。とりあえず女の子にこう言いました。
「ありがと」
 女の子は満面の笑みを浮かべました。女神隊員はふと海老名隊員に言い放った緊迫のセリフを思い出しました。
「もしバレたら、巨大化して、できるだけたくさん壊して死ぬ! もうその覚悟はできてるから!」
 そして思いました。
「あのとき、暴走しなくってよかったあ・・・」
 もう登校の時間は過ぎてます。子どもたちは三々五々消えていきます。
「それじゃ、またね~」
 小学生たちが女神隊員に手を振って去って行きます。その小学生に女神隊員は手を振って応えました。
「ありがとう、またね!」
 小学生たちが去って行きました。が、カメラマンたちの撮影は続いてます。
「ヘルメットレディさん、身体の具合は?」
「ヘルメットレディさん、ヘルメット取って、顔を見せてください!」
 なんて声も響いてきました。女神隊員は慌てます。
「ええ・・・」
 女神隊員は逃げるように慌てて振り返りました。するとそこには、2人の男性医師が立ってました。
「困りますねぇ、あなたは今重度の脳震とうで入院中なんですよ」
「おとなしく病室に戻ってください」
 2人の男性医師に言われ、女神隊員は恐縮しました。
「あは、すみません・・・」