隊長は寒川隊員に命令です。
「おい、降ろしてくれ!」
「は、はい!」
ストーク号が空中停止。腹から真下に淡い光が放たれました。エレベーターシャフト代わりの光です。そこから隊長の身体が降りてきました。怪獣はその光景を見て、
「ん、天使降臨?・・・」
隊長は地面に降りると、女神隊員の身体に向かって駆け出しました。
「くそーっ、死んでないよな? 女神よ・・・」
その発言は独り言でそれゆえ小声でしたが、聞き耳を立ててた怪獣の耳にははっきりと届きました。
「女神だと? あいつは女神なのか? じゃ、今駆け付けた男は天使ではなく、神? ここは神の国だったのか?・・・」
ちなみに、ヘロン号はこの時点でも怪獣の後頭部にビームを浴びせてますが、それにはまったく反応してません。橋本隊員は焦ってます。
「くそーっ、何かやつに効く兵器はないのか?」
地上では隊長が女神隊員の両肩を握り、その身体を半身起こしてるところです。
「おい、しっかりしろ!」
しかし、女神隊員は何も反応しません。隊長は女神隊員のヘルメットを取りました。そして自分の右手のグローブの中指の先っぽを噛み、そのグローブを取り、その手を女神隊員の首筋に当てました。
「脈はある・・・」
そこに寒川隊員から連絡が。
「隊長、自衛隊機が来ます! F2です!」
上空はるか、5機のF2戦闘機がV字に編隊を組んで飛んできました。
隊長は女神隊員の身体をお姫様抱っこで抱き上げました。
「くっそーっ! こんなときに・・・」
と、隊長は後方からの視線を感じました。横目で後ろを見ると、怪獣がじーっと自分たちをにらんでました。隊長は焦りました。
「なんだよーっ! こっち見んなよーっ!」
隊長は女神隊員を抱いたまま駆け出しました。怪獣はその女神隊員の単眼に注目しました。
「サイクロプス? この世界にはサイクロプスがいるのか? 女サイクロプスに神、ふふ、これは真っ先に消しておくべき存在だな!」
怪獣は口の中に炎を溜め込み始めました。この瞬間5機のF2戦闘機が2発ずつミサイルを発射。ぶ厚い雲を突き抜け、10発のミサイルが飛んできました。怪獣が火焔を吐こうとした瞬間、そのミサイルが怪獣の身体に全弾命中。大爆発。怪獣は悲鳴を上げました。
「ぎゃーっ!」
その爆風が隊長と女神隊員の身体を吹き飛ばしました。
「うぐぁーっ!」
2人の身体はガレキの上を転がりました。それを見てストーク号の寒川隊員は唖然としました。そして次に悲鳴に近い声を上げました。
「隊長ーっ!」
隊長は目を醒ましました。
「うう・・・」
隊長は立ち上がろうとしてます。しかし、右ひざに激痛が走り、うまく立てません。
「くそーっ・・・」
隊長が顔を上げると、目の前に女神隊員の身体が転がってます。彼女の特徴的な単眼が丸見えです。隊長はそれを見て、女神隊員のヘルメットを取ったことを悔やみました。こんなところを新○や文○や東○ポなどのカメラマンに発見されたら、女神隊員の単眼が撮影されてしまいます。いや、今は素人のカメラマンさえ怖い状況です。それだけは絶対避けないと。隊長はなんとか立ち上がると、再び女神隊員の身体を抱き上げました。
一方10発のミサイルを一度に喰らってしまった怪獣は、若干きつそうです。口の中には炎を溜めてます。
「くそーっ、へんちくりんな魔法弾を使いやがって!」
怪獣は空を見上げました。しかし、雲がぶ厚く、敵が見えません。
「雲に紛れて攻撃するなんざ、小賢しいわ!」
怪獣は火焔を吐きました。その火焔にさらされ、その部分の雲が吹き飛びました。その透間からこっちに向かってくるF2戦闘機5機が見えます。今F2戦闘機が再び2発ずつミサイルを発射。怪獣はそれを見て、口の中に炎を溜めました。
「へへっ、丸見え!」
怪獣が火焔を吐きました。それがミサイル10発を爆破、さらにF2戦闘機5機までもが一瞬で消え去ってしまいました。
「ふははは、こんなもんなの? この世界も全部私のものよ!」
と、2発のミサイルが飛んできて、怪獣の首筋にヒット。怪獣は再び悲鳴を上げました。
「ぐはっ!」
そのミサイルを撃ったのはヘロン号でした。橋本隊員が喜びながら、
「ふっ、こいつ、ミサイルは効くぞ!」
倉見隊員がそれに応えました。
「光学系兵器は一切効かないクセにミサイルは効くなんて、へんなやつですねぇ」
橋本隊員が本部に連絡です。
「上溝、聞こえるか?」
テレストリアルガードオペレーションルームの上溝隊員がそれに応えました。
「はい!」
「ストーク2号にありったけのバンカーバスターとジェイダム爆弾を積んで来てくれ!」
「了解!」
その上溝隊員に海老名隊員が話しかけました。
「私も行く!」
海老名隊員はまだ中学生。本来なら連れてってはいけないのですが、上溝隊員はあまりストーク号を操縦したことがない上に、操縦しながらミサイルを撃つことはほぼ不可能。ここは海老名隊員に助けてもらうことにしました。
再び渋谷周辺です。ヘロン号がビルとビルの隙間を飛んで行きます。怪獣が火焔を短い間隔で連発しますが、ヘロン号にはまったく当たりません。怪獣は悔しがってます。
「くっそーっ、ちょこまかちょこまか動き廻りやがって!」
怪獣はいかにもドラゴンて感じの翼を広げ、はためかせました。すると怪獣の身体が浮きました。それを見て倉見隊員はびっくり。
「あ、あいつ、空を飛べるのか?」
飛び始めた怪獣が空中で火焔を連射。ヘロン号はそれを次々と避けていきます。橋本隊員はそれを横目で見て、
「ふっ、おもしろいじゃないか! ついてこい! ついてこい!」
ヘロン号はビルの谷間をスラロームで飛んで行きます。怪獣がそのあとを追い駆けます。が、怪獣の翼がビルに接触し、バランスを崩してしまいました。
「うわっ・・・」
怪獣の身体は道路上をスライディングするように落ちました。怪獣は飛行するヘロン号を見て、
「くっそーっ!」
怪獣が口の中に炎を溜めて行きます。そして思いっきり火焔を吐きました。その火焔が高いビルに命中。その瞬間ヘロン号はそのビルの真後ろを飛んでました。火焔を浴び、そのビルがボキっと折れます。ヘロン号はその火焔を寸前で交わしました。その火焔ですが、やはり数百m先の建物まで壊して行きます。倉見隊員はそれを見て、
「くわーっ、なんて火焔なんだよ!」
橋本隊員がそれに応えました。
「くっそーっ、応戦したくても、残るミサイルはあと2発。上溝、早く来てくれ・・・」
一方ストーク号ですが、ビルの陰で空中に留まってます。腹からは2本の光を地面に照射してます。エレベーターシャフト代わりの光です。その下では寒川隊員が女神隊員の身体を負ぶってます。その背後には隊長がいますが、立ってるだけでもきつそう。今転びました。寒川隊員は振り返り、
「隊長!」
「ばかやろーっ! 早く行けっ!」
「しかし・・・」
「早く行くんだよっ!」
寒川隊員は光の中に入りました。隊長も足を引きずりながら、なんとか光の中に入り、浮上しました。
ヘロン号はまだ怪獣から逃げ回ってました。と、その上空にストーク2号が現れました。それを見て、橋本隊員も倉見隊員も笑顔になりました。
「よし、来た!」
ストーク2号のコックピット。上溝隊員が海老名隊員に命令です。
「ジェイダム爆弾発射!」
「了解!」
ストーク2号の腹のハッチから4つのミサイルが発射。それが怪獣の身体に着弾。大きな火花が散り、怪獣が悲鳴を上げました。
「ぐわーっ!
こっのーっ、ぶっ殺してやるーっ!」
怪獣は口に炎を溜めてます。橋本隊員がそれを見て、
「させるかーっ!」
ヘロン号がミサイル2発発射。それが怪獣のうなじに命中。
「うぐっ!」
怪獣は火焔を吐くものの、それは足下にでした。怪獣はその反射熱を思いっきり浴びてしまいました。
「うわっ・・・ くっそーっ!」
上溝隊員が再び海老名隊員に命令。
「バンカーバスター発射!」
「了解!」
ストーク2号はまたもやミサイル4発発射。そのミサイルすべてが怪獣の身体にに突き刺さりました。ワンテンポ置いて大爆発。これはそうとう強烈だったらしく、怪獣は今までにない悲鳴を上げました。
「うぎゃーっ!」
もうもうとした爆煙が晴れると、そこには何もありませんでした。それを見て橋本隊員は驚きました。
「消えた?・・・」
「おい、降ろしてくれ!」
「は、はい!」
ストーク号が空中停止。腹から真下に淡い光が放たれました。エレベーターシャフト代わりの光です。そこから隊長の身体が降りてきました。怪獣はその光景を見て、
「ん、天使降臨?・・・」
隊長は地面に降りると、女神隊員の身体に向かって駆け出しました。
「くそーっ、死んでないよな? 女神よ・・・」
その発言は独り言でそれゆえ小声でしたが、聞き耳を立ててた怪獣の耳にははっきりと届きました。
「女神だと? あいつは女神なのか? じゃ、今駆け付けた男は天使ではなく、神? ここは神の国だったのか?・・・」
ちなみに、ヘロン号はこの時点でも怪獣の後頭部にビームを浴びせてますが、それにはまったく反応してません。橋本隊員は焦ってます。
「くそーっ、何かやつに効く兵器はないのか?」
地上では隊長が女神隊員の両肩を握り、その身体を半身起こしてるところです。
「おい、しっかりしろ!」
しかし、女神隊員は何も反応しません。隊長は女神隊員のヘルメットを取りました。そして自分の右手のグローブの中指の先っぽを噛み、そのグローブを取り、その手を女神隊員の首筋に当てました。
「脈はある・・・」
そこに寒川隊員から連絡が。
「隊長、自衛隊機が来ます! F2です!」
上空はるか、5機のF2戦闘機がV字に編隊を組んで飛んできました。
隊長は女神隊員の身体をお姫様抱っこで抱き上げました。
「くっそーっ! こんなときに・・・」
と、隊長は後方からの視線を感じました。横目で後ろを見ると、怪獣がじーっと自分たちをにらんでました。隊長は焦りました。
「なんだよーっ! こっち見んなよーっ!」
隊長は女神隊員を抱いたまま駆け出しました。怪獣はその女神隊員の単眼に注目しました。
「サイクロプス? この世界にはサイクロプスがいるのか? 女サイクロプスに神、ふふ、これは真っ先に消しておくべき存在だな!」
怪獣は口の中に炎を溜め込み始めました。この瞬間5機のF2戦闘機が2発ずつミサイルを発射。ぶ厚い雲を突き抜け、10発のミサイルが飛んできました。怪獣が火焔を吐こうとした瞬間、そのミサイルが怪獣の身体に全弾命中。大爆発。怪獣は悲鳴を上げました。
「ぎゃーっ!」
その爆風が隊長と女神隊員の身体を吹き飛ばしました。
「うぐぁーっ!」
2人の身体はガレキの上を転がりました。それを見てストーク号の寒川隊員は唖然としました。そして次に悲鳴に近い声を上げました。
「隊長ーっ!」
隊長は目を醒ましました。
「うう・・・」
隊長は立ち上がろうとしてます。しかし、右ひざに激痛が走り、うまく立てません。
「くそーっ・・・」
隊長が顔を上げると、目の前に女神隊員の身体が転がってます。彼女の特徴的な単眼が丸見えです。隊長はそれを見て、女神隊員のヘルメットを取ったことを悔やみました。こんなところを新○や文○や東○ポなどのカメラマンに発見されたら、女神隊員の単眼が撮影されてしまいます。いや、今は素人のカメラマンさえ怖い状況です。それだけは絶対避けないと。隊長はなんとか立ち上がると、再び女神隊員の身体を抱き上げました。
一方10発のミサイルを一度に喰らってしまった怪獣は、若干きつそうです。口の中には炎を溜めてます。
「くそーっ、へんちくりんな魔法弾を使いやがって!」
怪獣は空を見上げました。しかし、雲がぶ厚く、敵が見えません。
「雲に紛れて攻撃するなんざ、小賢しいわ!」
怪獣は火焔を吐きました。その火焔にさらされ、その部分の雲が吹き飛びました。その透間からこっちに向かってくるF2戦闘機5機が見えます。今F2戦闘機が再び2発ずつミサイルを発射。怪獣はそれを見て、口の中に炎を溜めました。
「へへっ、丸見え!」
怪獣が火焔を吐きました。それがミサイル10発を爆破、さらにF2戦闘機5機までもが一瞬で消え去ってしまいました。
「ふははは、こんなもんなの? この世界も全部私のものよ!」
と、2発のミサイルが飛んできて、怪獣の首筋にヒット。怪獣は再び悲鳴を上げました。
「ぐはっ!」
そのミサイルを撃ったのはヘロン号でした。橋本隊員が喜びながら、
「ふっ、こいつ、ミサイルは効くぞ!」
倉見隊員がそれに応えました。
「光学系兵器は一切効かないクセにミサイルは効くなんて、へんなやつですねぇ」
橋本隊員が本部に連絡です。
「上溝、聞こえるか?」
テレストリアルガードオペレーションルームの上溝隊員がそれに応えました。
「はい!」
「ストーク2号にありったけのバンカーバスターとジェイダム爆弾を積んで来てくれ!」
「了解!」
その上溝隊員に海老名隊員が話しかけました。
「私も行く!」
海老名隊員はまだ中学生。本来なら連れてってはいけないのですが、上溝隊員はあまりストーク号を操縦したことがない上に、操縦しながらミサイルを撃つことはほぼ不可能。ここは海老名隊員に助けてもらうことにしました。
再び渋谷周辺です。ヘロン号がビルとビルの隙間を飛んで行きます。怪獣が火焔を短い間隔で連発しますが、ヘロン号にはまったく当たりません。怪獣は悔しがってます。
「くっそーっ、ちょこまかちょこまか動き廻りやがって!」
怪獣はいかにもドラゴンて感じの翼を広げ、はためかせました。すると怪獣の身体が浮きました。それを見て倉見隊員はびっくり。
「あ、あいつ、空を飛べるのか?」
飛び始めた怪獣が空中で火焔を連射。ヘロン号はそれを次々と避けていきます。橋本隊員はそれを横目で見て、
「ふっ、おもしろいじゃないか! ついてこい! ついてこい!」
ヘロン号はビルの谷間をスラロームで飛んで行きます。怪獣がそのあとを追い駆けます。が、怪獣の翼がビルに接触し、バランスを崩してしまいました。
「うわっ・・・」
怪獣の身体は道路上をスライディングするように落ちました。怪獣は飛行するヘロン号を見て、
「くっそーっ!」
怪獣が口の中に炎を溜めて行きます。そして思いっきり火焔を吐きました。その火焔が高いビルに命中。その瞬間ヘロン号はそのビルの真後ろを飛んでました。火焔を浴び、そのビルがボキっと折れます。ヘロン号はその火焔を寸前で交わしました。その火焔ですが、やはり数百m先の建物まで壊して行きます。倉見隊員はそれを見て、
「くわーっ、なんて火焔なんだよ!」
橋本隊員がそれに応えました。
「くっそーっ、応戦したくても、残るミサイルはあと2発。上溝、早く来てくれ・・・」
一方ストーク号ですが、ビルの陰で空中に留まってます。腹からは2本の光を地面に照射してます。エレベーターシャフト代わりの光です。その下では寒川隊員が女神隊員の身体を負ぶってます。その背後には隊長がいますが、立ってるだけでもきつそう。今転びました。寒川隊員は振り返り、
「隊長!」
「ばかやろーっ! 早く行けっ!」
「しかし・・・」
「早く行くんだよっ!」
寒川隊員は光の中に入りました。隊長も足を引きずりながら、なんとか光の中に入り、浮上しました。
ヘロン号はまだ怪獣から逃げ回ってました。と、その上空にストーク2号が現れました。それを見て、橋本隊員も倉見隊員も笑顔になりました。
「よし、来た!」
ストーク2号のコックピット。上溝隊員が海老名隊員に命令です。
「ジェイダム爆弾発射!」
「了解!」
ストーク2号の腹のハッチから4つのミサイルが発射。それが怪獣の身体に着弾。大きな火花が散り、怪獣が悲鳴を上げました。
「ぐわーっ!
こっのーっ、ぶっ殺してやるーっ!」
怪獣は口に炎を溜めてます。橋本隊員がそれを見て、
「させるかーっ!」
ヘロン号がミサイル2発発射。それが怪獣のうなじに命中。
「うぐっ!」
怪獣は火焔を吐くものの、それは足下にでした。怪獣はその反射熱を思いっきり浴びてしまいました。
「うわっ・・・ くっそーっ!」
上溝隊員が再び海老名隊員に命令。
「バンカーバスター発射!」
「了解!」
ストーク2号はまたもやミサイル4発発射。そのミサイルすべてが怪獣の身体にに突き刺さりました。ワンテンポ置いて大爆発。これはそうとう強烈だったらしく、怪獣は今までにない悲鳴を上げました。
「うぎゃーっ!」
もうもうとした爆煙が晴れると、そこには何もありませんでした。それを見て橋本隊員は驚きました。
「消えた?・・・」