ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

機関紙BEATNIK(Vol.2)その2

2016-07-24 08:57:22 | 日記
絵本作家の佐野洋子さんが、甲斐バンド写真集「1982 BEATNIK」について
以下のようなことを書かれてました

一時、私は写真に興味を持ったことがあった
芸術的であるかどうかということにこだわり
良い写真か悪い写真か判断しようとして苦しんだ

甲斐バンドの写真集を見た
私は「ウーン」と思った
かつて難しげな写真に「ウーン」と思ったものと全く違うものだった
見終わって、涙がにじんだ

それは、青春をすでに後に置いて来てしまった人間の感傷だったかも知れず
青春の真っ只中で表現する人達への妬みだったのかも知れない

音楽は常に私の少し遠いところにあった
その激しさも優しさも美しさも少し遠くからやって来た

写真集は、暴力的とも言える若者達の
燃え尽きたがっている欲望を私に伝える
そこからは現実には音も言葉も聞こえて来ない

そこには肉体だけがある。若々しく激しく熱い肉体が
この肉体があの歌を生むのか
少し怖い。写真が発するエネルギーが、その欲望が

写真があるがままの現実を伝えるなどという幻想は持たない
岡村昭彦が言っていた
戦場の臨場感を出そうと思ったら、下から煽ればいい
しかし、戦争は人間の目の高さで行われていると…

この写真集に納められた様々な角度によって撮された写真は
歪められているかも知れないが
歪められているが故に美しい
各々の中に生きる青春とはそういうものだろうと思うからだ

「真実を写す」はずのものが歪められている?と一瞬思ったんだけど
考えてみれば、その瞬間を撮すカメラマンの方の視線が写ってる訳で
だからこそ、最初に井出情児さんが撮られた甲斐さんの写真を見て
奥さんは「顔が違う」と思ったんじゃないかと…?

奥さんのお気に入りの甲斐さんの写真は
いわば「女子目線」で撮られたもの
…顔の輪郭が歪むほど力を込めて歌う姿よりも
ふと目を上げて軽く微笑んだ顔みたいな(笑)…だったらしい

「3日間、京王プラザホテルにこもり
10万枚のネガから選ばれた4000枚のセレクトを行なった
最終的な構成が決まったのは
当時、柿の木坂にあった甲斐よしひろの自宅だった」そうですが

きっと「女子目線」の写真はセレクトされなかったんでしょう(笑)
井出さん独特の「アスファルトの手触り」のようなモノクロ写真には
そぐわない感じですもんね(笑)

その「ザラザラ感」は、井出さんが子供の頃
ご自宅の2階に下宿なさっていた小学校の先生が
「夜な夜な何かやってる(笑)」のを見に行かれ
「真っ暗な中で真っ白い紙に画が出て来る」ことが面白くて

その後、ご自身で現像なさる時にも
「暗室がないから、日が暮れたら始めて夜が明けたら終わりな訳で
その間に早くやんなきゃいけない(笑)

そのために現像の温度を18度でやるのを40度くらいでやって
一瞬にして画を出し、冷たい定着液につけてキュッと固める」という
「今、考えると、やっちゃいけないこと全部やってた(笑)」
我流が生み出したものなんだとか…

ちなみに、2000年の甲斐報で井出さんは
「30歳以上は信じるなと思ってやってて
気がついたら自分が40歳になってて落ち込みましたよ(笑)
それが50歳過ぎたら開き直っちゃって(笑)

もう10年くらいしたら、また役者やりたいなってのがあって…
殿山泰司みたいな役者がいなくなったじゃないですか
だから、イヤラシイ中年とか老人の役がやりたいなと思って(笑)」
…と話されてるんだけど、何かに出演なさったんでしょうか?(笑)

それはさておき…Vol.2の対談のページには
12月3日にTBS「ミッドナイト・ステーション」でオンエアされた
甲斐さんと松坂慶子さんの対談が載ってます♪

「タビ」の時、自分のバッグ2〜3個を全部自分で持って来るって
人伝てに聞いて、大げさだけど感動したのね…と甲斐さん(笑)

「この業界に入ると、なんだかんだとやってくれるとこって無きにしも有らずでしょ
やっぱり、てめえでどっかキッカリやってないとダメですね」
と、ツッコミドコロ満載なご発言(笑)

松坂さんが「(視力)0.03ですよ」とおっしゃると
「後でレンズの厚さ比べっこしましょう(笑)
(眼鏡のあるなしで)印象の落差がこれくらいあると感動しますね」
と、感動しっ放しの甲斐さん(笑)

「外すと非常に困るでしょ?知ってる人に挨拶しなかったりとか…
しょうがないから、とにかく多めに(頭を)下げるでしょ
で、最後には[1回挨拶した人ならお尻をツネれ]ってサイン作ったりして
…悲惨な話になりましたね(苦笑)」

松坂さんが「劇団ひまわり」にいらしたとお聞きになって
「発声練習とかもチャンとやるんですか?」と訊ねられると
松坂さんいわく…やりましたよ、でも私、声が小さいのね
先ほどから、お話ししてて
やっぱり声がイイなって羨ましくて…
子供の頃から大きな声?(笑)

「そうです、そうです
話す時に夢中になって話すから大きくなっちゃう(笑)」には
「お酒飲むと、もっと大きな声で喋るんじゃない?(笑)」と返され
「(小さな声で)そうです」(笑)

その後、酒量の話になり…
松坂さんが「水割り2杯とか、ワイン2〜3杯くらい
日本酒は(お銚子)1本飲めばいい方ですね」とおっしゃると
甲斐さんいわく…1本!一升!?…(笑)

ご自身は「移動日にマネージャーに袖引かれて、松藤と3人で昼間から
2時間で2升っていうのが…(笑)
でも、26歳くらいになると、酒量って落ちますよ」らしい(笑)

「食い物スケベ(笑)」で「子供の味覚」とよく言われると甲斐さん(笑)
「今の給食知ってます?酢豚なんか出るんですよ、イヤですねぇ
僕らなんか、酢豚って名詞がなかったですから
野菜と何とかのケチャップ炒め…みたいな得体の知れないタイトルでしたね(笑)」やら

「カレーなんて、肉が入ってれば幸運って感じで…
でも、そういう風に育つと、すごく単純なものに感激しますね
ものがなかったから食いしん坊なんでしょうかね?
関係ないですよね(笑)資質でしょうね」やら

この番組のオンエアは聴いてませんが
ずっと甲斐さんがお一人で話されてる感じです(笑)
松坂さんは「好きな食べ物」「好きな本」「好きな花」など
次々に質問なさっていたようで…

「好きなスポーツは?」
「観るのは野球とボクシング、やるのは水泳」とのお答えに
「何か、お風呂から上がりたての感じ(笑)水泳好きなせいでしょうね」

「泳げますか?」と甲斐さん
「少し、50mくらい」と松坂さん
「それは少しなんて言わない
少しっていうのは3mくらい(笑)
松藤なんて、水のそばに連れて行っただけで、怖がって暴れ出す(笑)」

「好きな女性のタイプは?」には
「僕は顔とかじゃなくて、仕事に惚れたりするんです」…だそうです(笑)

「観た映画のベスト1は?」という質問に
「真夜中のカウボーイ」と「ゴッドファーザー」
あと、3〜4歳の時に初めて観たカラー映画で
大きくなってから観なおした「楢山節考」
…って「ベスト3」になってました(笑)

「次の言葉から連想するのは何でしょう?まず、麻雀」
「勝ってる!ウソです(笑)マネージャーが鼻で笑い飛ばしてますね」
徹夜ではなく「2時間で止めます」発言に「偉いのねー」と松坂さん(笑)

「時間を決めてやった方がいいですよ、バクチは」
「そういうこと出来る人ですか?」
「出来ます、スパッと!」
「出来そうもないように見えますけど…?(笑)」と見抜かれ?(笑)

(大爆笑)「次、次!」と甲斐さん(笑)
「楽しい夜更かし」「止められない、止まらない」方ですもんね(笑)

「シャワー」は「完璧に[自分の部屋]ですね」
「道は?」には「[生きる]という志村喬の映画が浮かびました」
「ツアー」は「もう暮らしです」

「神様が3つの願いを叶えてくれるなら?」と訊かれて
「何だろうねぇ…やっぱり言わないと思いますよ、きっと
例えば、何か食いたい、飲みたいっていう
物凄く下らない次元では言うかも知れないけど
もっと深い次元での関わりって
てめえでやるしかないと思ってるからね」とお答えになると

松坂さんいわく…男っぽいですね
すかさず甲斐さんは「女の人だって同じでしょ」とおっしゃっていて
前述の「好きな女性のタイプ」を思い出しました

以前にご紹介したかと思いますが
「イヤな女って、どんな女?」という質問に
「私はレディよって言う女には
じゃ、らしく振る舞えって言うの

それと一緒で、泣く女ってイヤだね
女っていう武器を利用して
さも、女って感じで泣いて欲しくないね
生まれて来たことさえも怨むように
振り絞るように泣いて欲しいね」と甲斐さん

そういえば、前の奥様に
「男と女の区別を全然しない」とよく言われるとおっしゃってました
「男」と「女」の前に「人間」ということなんでしょうね?
コメント
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