おはようございます。
今朝の新聞に 「 マイナス金利解除 」とありました。
副題に 利上げ17年ぶり 0〜0,1% 長短金利操作も撤廃
・・・漢字は有り難いですねぇ、金利とはお金を借りる貸す場合に付く利息。
利上げ とは利息を上げること、長短金利とは、長期に賃借する利息と短期の賃借の利息を
日銀が管理しない。
・・とまぁ記事の題の解釈しましたが、中身はよく分かりません。
おそらく この先は、銀行預金が今までのようなほとんど無しから少したは付いてくる、
ようになるそうです。
仮に百万円を定期にしても一年預けて利息は三十円くらいしか付きませんでした。
うっかり時間外にお金を下ろしたら手数料が百円取られて 大損した!と
大体の人が体験したんじゃないかな(笑)
昔は、(平成10年代まで)は銀行に預金してると預金金利が5%くらい付いていましたので
百万円預けておくと、一年で5万円付きました。
まぁ 5万円か、三十円よりマシやけど、大したモノ買えないね。と自嘲気味に思う ア・ナ、タ
実はお金持ちの人はこのたった5万円に目を光らせます。
5万円では一回旅行に行けるかどうか。でも500万円ならどうでしょうか。
そうです、そうなんですよ。一億円を預けたら一年で500万円付いてくるんです。
これは、なんもしなくていいんですよ。
現役のころ働いていた時を思い返しますと朝早く起きて夕方まで働いて うちに帰る。
この繰り返しを一年続けて 給料での年収はいくらでしたか。
500万円の年収はなかなか貰えませんよ。しかも そこから税金や健康保険、通勤費などなど
引かれるもの多いですよね。銀行預金の利息にも税金が掛かりますが10%ですから
給料の引かれるのとはずいぶん違います。
そうか、でも一億円なんてないよ。と諦めてはアキマセン(笑)人間なんでもコツコツと貯めたら
見上げるほど貯まるのです。
この百万円を使わずに十年置いておきます。一年5%の利息が付きます。
すると5万円の十年で50万円の利息が付く、と思うでしょう。違うんです。
預金をそのままにして置くと 一年目は5%の利息で5万円付きますが2年目は105万円に5%の利息が付くので
正確には105万2500円になります。これを複利と言いまして、十年置いておくと約163万円になります。
もし、利息が7%でしたら十年後には196万7000円。およそ倍ですね。
これは昔といってもバブルがはじける前はだいたいこんな利息が付いていました。
ですからお金のある人は、ニンマリですよ。無い人でも これに気が付いて出来るだけお金を使わずに
預金していた人。賢いですねぇ。
理屈は分かった、けど、そうかと言って一億円は大金ですね。でも一千万円くらいから頑張れば
一千万円が十年後には2000万円、そのあいだに節約してもう一千万円を貯められたら二千万円に
一千万円を足して三千万円、そこから十年経てば6000万円。こういう風に積み重ねれば、一億円も
夢ではないでしょう。
こうして一代掛かって貯めたお金を さぁ使うのか!と思うと
永年節約でやってきた人生、目の前に一億円があっても もったいない となかなか使えないそうです。
落語のケチを題材にした噺のマクラに 売家とカナ様で書く三代目、があります。
初代が節約に節約を重ねてやっとの思いで貯めたお金、次の代は親を見て育ってるので質素倹約に勤めるのですが、
三代目になるとそんな苦労は知らず行き届いた中で育つのでお金の有り難みが分からない。節約も知らない、
苦労も知らない、知ってるのは世間で流行ってるカナ様文字。額に汗かくこともせずのらくらと居たら
お金もいずれは無くなってしまいます。最後は窮してウチを売るのですが、 その時に 「売り家」と
出すのにシャレたカナ様文字で書くのですがご先祖様はさぞかし嘆いておられるでしょうね、
こんな話は、落語の中だけと嗤ってはいけません。身近なところで、よくある話かな(笑)
そんな子孫のことも心配しながら でも一生懸命貯めた人は大勢います。
今は夢のような、詐欺まがいな話に思えますが平成の始めまでの日本は、お金を貯めたらあとは
預金の利息で生けるぞ〜、という夢のような、でもちょっと頑張ったら出来る目標があったのですね。
その余波で利息がゼロに近い今でも国民の銀行預金額は世界一ですって。
なんでも片寄る国民性が顕著に出ている預金のお話でした。