おはようございます。
今朝は珍しく小雨でした。九月も 残り少なくなりましたが、相変わらずの灼熱が続いてみなさん
ぐったりではないでしょうか。それでも朝夕は涼しくなりました。そのせいか虫の音が聴こえてきます。
鈴虫、コオロギ、マツムシ、クツワムシ、バッタ?‥などが自慢の楽器で秋の夜長に奏でています。
この前の中秋の名月には、虫たちの演奏会を聴きながらお酒や団子をたしなむのが いわゆる
風流人となるわけですが、テレビを観ていたら どうして 月見にススキを飾るのでしょうか?
とクイズ形式で紹介をしていました。実際はこの時期にススキはまだ穂を出していません。
、中秋の名月ではまだ 秋になり切っていないのでススキが間に合わないのです。
まぁ、名月‥満月のことのようですが、本格的な 秋の名月を愛でるのなら今年は十一月十六日
のビーバームーン(満月)が ススキの穂も出揃ってそうですし、月見団子と併せて見ごろでしょうか。
しかし お月見は和式の行事ですから ビーバームーンなどと訳のわからんのではなく お月見で
よろしいのではないですか。
満月と云えば このお方、藤原道長。
【資料】 この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば
望月とは満月のことですが、意味は何度か読み返せば何となくわかりそうですが、
満月のように我が世は満ち足りている と自画自賛している(他説あります)のを和歌で詠ったのでした。
この頃は(西暦1000年前後)は平安時代の絶頂期にあり政権を持ったのが藤原道長。
有名な紫式部とも交流があったようななかったような‥その道長は宮中で宴会を催すのに 当然
月見団子やススキを愛でた風流人然としていたのでなく 美食家だった道長は権力に任せて豪勢なご馳走を
各地から取り寄せて舌鼓を打っていたようです。特に彼は 雉(キジ)の刺し身が好物だったそうで
(鶏はいなかったんですかね)
宮中の料理番ではいつ何時言われてもよいように雉を飼育していたのです。
現代医学はスゴイですねぇ。道長が亡くなる様子が書き記してあったのを解読して どうも糖尿病の症状が
悪化して亡くなったのでは‥ とまで解析しています。
そんな戯れ言を思い浮かべながら ススキの穂を河原で調達して お月見をやってみたいですねぇ。
雉の刺し身は庶民では調達できそうもないのでふつうに 鶏刺しでいきましょうか(笑)
他にはアワビの刺し身、鮎、雲丹、鯛や平目の鹿肉のステーキ、きび団子、粽(ちまき)チーズやデザートには
ケーキや和菓子などもあったようです。
そうそう 当時は、清酒がまだ無かったので ドブロク、少し濁ったお酒を呑めばなお一層
平安朝の優雅な宴席を堪能出来るのではないでしょうか。
たまには、現代社会から外れ洒落て愉しむのも一興でしょうか(笑)