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久々、YS-11を飛ばしているけど、この機体は操縦の基本を
おらみたいな素人にも教えてくれる。
ということで、すんなり離陸させたけど、この機体(本当はどの機体も重要)
はエンジン温度の管理が重要なのだ。
すなわち、離陸前は風もないので、空冷力が弱い。
そこにフルパワーで、エンジンを廻せないのだ。
(そんな所までソフトは作りこまれているのだ...すごい)
このことは 付属フライトスクールでも最初にやっている。
エンジン出力を98パーセントくらいまでにセットしてとね...
間違っても103パーセントにはならない...
たかが5パーセント越えだけど、エンジンはこれが命取りになりかねない。
我々だって。平熱36.5度だけど、40度超えたら死にそうだ...
よく考えてみると、たかが3.5度である。 2度くらい上ってブーブー言うなと
言われたことがあったけど、本当につらい... エンジンも同じなのだ。
ということで、うまく離陸できないのなら積荷を減らせばよい。
現実の飛行機もやっている。
先日書いた、燃料とペイロードで調整できる。
(本当は最初に必ずやらなければいけない行為だ... 単に素人がという意識が...)
ちなみに、今年の8月アメリカで離陸失敗事故があって、詳細はハッキリして
無いけど、燃料も含めた積荷が少なければ、もしかしたら、うまく離陸できた
可能性もあるように感じる。
実は、この手の事故は多数発生している。
本当は、操縦訓練よりコッチの知識の習得を優先すべきだと私は思うのだが...
と話は戻るが、まぁ情け無い話だけど、エンジン焼けで、片発停止になった。
この状態は久々たけど、落ち着けということで、機体維持に集中。
ちなみに、この状態でやっていけないことは、急旋回、急上昇、急下降。
いつもよりノンビリ構えて操縦すれば、機体姿勢のバランスは崩れない。
もちろん、緊急着陸を試みる。 偶々近くに空港があり、ただちに着陸体制
にはいり無事着陸。... でも片発の誘導路走行は危険..かな..
さてさて、YS-11はこの片発停止の事態でも、非常に安定性が高い機体だ。
では、逆に安定性の低い飛行機とはどんな機体か...
実は簡単に見分けられる。
胴体より遠くにエンジンをつけた機体である。
実際に飛ばしてやってみればよいけど、結構バランスを取るのが大変である。
この手の話だけど、ジャンボとかA340の胴体よりエンジンが1発停止すると、
結構くる... 4発機はエンジンが胴体から離れて取り付けが多い。
理由は翼と胴体の接合部の加重を減らすため、公園のシーソーそのもので
近く同士だと重くしないと動かないけど、遠くに動けば、軽くてもバランスが取れる。
要は、機体重量を抑えるため、エンジンを胴体より遠くに離すすることで、
胴体と翼の接合部に、余計な補強をせずに済んでいるのだ。
(同じ重量を同じ区間で運んでも、エンジン最大出力を抑えられるし燃料も
食わないということで、燃料が搭載燃料も少なくて済む...)
まぁ、人間の行動もそうだけど、同じ行動でも、良いこともあれば、悪いこともある。
そんなバランスが、どこまでもくっついているわけです。...