FS2004 と XPLANE 日記

MSFS2004 と Xplane の遊び方

ロンドンシティ空港 なのだ

2008-06-01 14:31:37 | 空港ネタ
疲れているのに...
という人に..本物パイロットの並みのゲームは刻でしょ..
.......


今日の本題は..ロンドンシティ空港...
この空港に取り巻く話が..
現在の航空業界に一番端的にあらわす..
センサー的役目の空港かな..
とにかく...考えさせられるほど
色々な特徴がある..



まず..
建設場所が想像以上だったり..
ロンドンの街の中心街に近いところに
地域再開発計画のメインとして近年に作られた。

東京で言うと..お台場..
大阪で言うとオリンピック島に
作ってたイメージである。

しかも..この計画は税金投入ではない。
なんと民間開発プロジェクトだったり..
そんな空港も世の中にはあるわけだ。
これ事態日本じゃ..
とても信じられない話かも..

そんな民間が作った空港はコストと利便性が最優先。
当初は滑走路長は1200Mと大変短い滑走路で建設した。
(これで笑っていたら時代に取り残されるかも..)

しかも..
そんな空港の工事費を下げるために滑走路自体は
旧テームズ川の中にフロートを浮かべての構造の
空港だと聞いている。



そんな空港は都心のビジネス街まで車で15分
現在..スイス.パリ.アムステルダム..
など..
欧州の主要都市の国際線を
85人乗りジェット機のRJ-85で運行。
プロペラのF-50も飛んでいる。

そして最近は
日本で飛んでいるA320の短胴バージョンの
A318も認可が下りたのだとか..
これにより120人乗せて
ミラノまで飛べることになったのだそうだ。

とにかく..
さすが世界に冠たる集客都市のロンドン。
現状の離着陸本数もかなり多い..
民間資本だから稼ぐ空港として狙いは当たっていた。
このあたりが税金投入の公共的発想とは
全く次元が異なる。

とにかく1200M滑走路にジェット機なんて..
よその国では
とっくの昔に就航済みなのだねえ...

どこかの国のプロペラ代替RJジャ無くても
粛々とこんな話も
ウン年も前に現実化している。


※この空港はハンドリングサービス省略された..
機体が旋回して前向き駐機することでトーイングが省略できる。
あと、
この写真の
後席の方がターミナルビルに近く乗降が楽ということ。
飛行機は前が便利という認識を外した構図だ。
小型輸送機の設計者はコレだと思うはず。
飛行機は重心バランスを取るために、機体後部に有償荷重を載せたいのだ。
これならお客の利便と航空運行上の都合が合致する。
たかが空港だけど、こんなところまで考慮されているのだ。

→重心合わせなのだ.....


とにかく..
都心を通過するということは
常識からかけ外れた
並々ならないのことも実施されている。
たとえば市街地上空通過のための
近隣の騒音対策のために
この空港発着の使用航空機のSTOL特性には
かなり配慮..
どの機材もというわけには行かない。

そんな高性能STOL特性の結果..
着陸降下角度が最大8度近くになるらしい..
ちなみに普通の空港は3度で降りてくる。

スキー場の上級者コースの感覚なのか..
Fsをやっている人なら理解できるかも..

なるべく...
空港の近くまで高空にいることで
騒音を減らそうという運行対策である。

この施策できる機体として
最近A318も仲間入りしていたのだ。
→着陸なのだ.....



もちろん都心に近い分..利用客も
時間に追われたビジネスマンを中心にいるらしい..
お金を落としてくれる利用客が多い都市では
こんな空港を民間建設しても成功する可能性が
高いビジネスかも...
というのが凡人には思いつかない話だったり..

とにかく
そんな民間の資金で作られた..
完全なるスタイルの民間空港である。

建設費もかけられないので
サイズも小さいけど
やればやれるという空港は
こんな感じで登場している。



ちなみに有名な話だが
そんな利便性の高さから個人負担の空港使用料は
結構な値段であるらしい。

その逆の結果も付記すると..
ロンドンの場合..
運賃が安いよというイメージの会社は
郊外のスタンテッドかルートンにしか
乗り入れられなくなってしまった。

どちらの空港も
都心から両空港までの電車代が2000円かかる上..
時間も2時間は余計に見ないといけない。

ロンドンという街の航空市場は
明日の東京のあり方を見ているような気がするのだが
いかがなものだろうか...
→茨城とルートンは似ているのだ.....



★★追加蛇足..
ロンドンシティ空港はその後改修が行われ..
一番西側にA318/319発着エプロンが増設..
滑走路も1200M--1500Mに延伸された。

ちなみに以前の運行計画は
A318で欧州内の航続行動半径を大幅に広げる話であった
(さすがに1200Mだと燃料が詰めなかった..
なのでスイスのベルンが最長であった。
現在はローマやワルシャワやオスロにも直行可能。)
★そんな中..
なんとニュヨーク直行という計画が進んでいる。
何セ..
ロンドンの金融街シティまでタクシーで15分かからない..
それくらい街のど真ん中に新設した空港が
ロンドンシティ空港..

あと、ニュヨークの中心街直行のため
ラガーディアを希望しているとか..
要は実質的なエグゼクティブビジネスマンの所要時間を
短くしようという計画。
以前コンコルドが就航していた区間だからこそある
需要なんですよね...




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