*1/29 なぜか前半部分が消えてしまいましたので、再度UPいたします。少々初めとは文面が違うかもしれません、あしからず*
日食を2日後に控えて 本日は クラウス・ノミの誕生日でございます。 ええ、もう。せっかくの日食でございますよ! 2日くらい早めてくれたってよさそうなもんですのに、お天道様も不粋でございます。
さておき。 ノミがこの世にやって来て、今年で65年でございます。
ううむ、のろよりずいぶん年上なんだなあ。当たり前だけど。
ヤツの年齢は39で止まっておりますが、それにしたってだいぶ年上でございますし、残っている映像の中のノミも、たいがいは今ののろよりも年かさか、せいぜい同じぐらいでございます。ところが妙なことに、約3年と4ヶ月前に映画『ノミ・ソング』でヤツの存在を知って以来、のろは一度もそのように感じたことがなのでございます。むしろヤツはのろよりもずっと若い人のような気がしているのでございます。
そう感じるのは、ヤツのぶっとんだ歌やパフォーマンスから受ける「ものすごく真剣な悪ふざけ」とでも形容したい印象ゆえか。
あるいはクリスチャン・ホフマンが言う「ママの服でドレスアップするみたいな」ちょっと子供じみた狂騒をはらむ、時代が要請した演出術をヤツが体現しているからか。
それとも、ヤツが見せるはにかんだ子供のような笑顔ゆえか。
ちょうど去年のノミバースデーでご紹介したページではジョーイ・アリアスがこう語っておりますね。
私達は親友でした。彼はすごく楽しくて、セクシーでスマートな人でした。それに子供みたいな好奇心で何でも取り入れました。私より10歳も年上だったんですけどね。
また、当のろやで何度かご紹介しております『ノミ・ソング』英語版トレーラー
には、子供の声でナレーションが入っております。学芸会の口上のようなつたなくて生真面目な口調は、昔のSF映画や70-80年代のディスコの画像に奇妙なほどマッチしております。
誰しも、実年齢とは関係のない「子供性」のようなものを、心の内に持っているものでございます。
「子供性」という言葉で何が言いたいかと申しますと、
既成の価値や意味といったものから逸脱した発想や、とても真剣な遊び。
何もそこまでと思うほどのやんちゃ。
面白そうなものはとにかくやってみる好奇心。
そして、どこにも属していないボーダーレスな感じ、などでございます。
そういった「子供性」から出て来るのは、まあ、その性質からして、とんでもないアイディアだったりするわけでございます。例えば、テクノとロックとオペラ---しかもカウンターテナー---とバウハウスとレトロなSF映画と時々マレーネ・ディートリッヒを融合させてみようか、とか。
そういうとんでもないアイディアを、とんでもなく生真面目に実現することで、あのノミのステージができあがったのではないかしらん。だからこそ「いい大人がバカバカしいことをして」と思う人もいれば、のろのようにすっかり魅了されてしまう人もいるのではないかしらん。
もちろん「子供性」というひとつの言葉だけでノミのパフォーマンスを説明するつもりは、毛頭ございません。
ただ、思うのでございますよ。
もしもヤツが1983年8月6日にどっかへ行ってしまわないで、今もこのへんにいたとしたら、齢65を数えたとしても、やっぱりこういう際立った子供心を持ち続けていたのではないかしらん、と。
いずれにしても、本日はヤツのハッピーバスデーでございます。
ノミ、今年もイースト・ヴィレッジやフランスやドイツだけでなく、世界のいろんな所で、君のファンたちが今日を祝うことだろうよ。ロシアでも、中国でも、日本でも。そういう時代になったんだ。君には間に合わなかったけれど。
誕生日おめでとう、クラウス・ノミ。
日食を2日後に控えて 本日は クラウス・ノミの誕生日でございます。 ええ、もう。せっかくの日食でございますよ! 2日くらい早めてくれたってよさそうなもんですのに、お天道様も不粋でございます。
さておき。 ノミがこの世にやって来て、今年で65年でございます。
ううむ、のろよりずいぶん年上なんだなあ。当たり前だけど。
ヤツの年齢は39で止まっておりますが、それにしたってだいぶ年上でございますし、残っている映像の中のノミも、たいがいは今ののろよりも年かさか、せいぜい同じぐらいでございます。ところが妙なことに、約3年と4ヶ月前に映画『ノミ・ソング』でヤツの存在を知って以来、のろは一度もそのように感じたことがなのでございます。むしろヤツはのろよりもずっと若い人のような気がしているのでございます。
そう感じるのは、ヤツのぶっとんだ歌やパフォーマンスから受ける「ものすごく真剣な悪ふざけ」とでも形容したい印象ゆえか。
あるいはクリスチャン・ホフマンが言う「ママの服でドレスアップするみたいな」ちょっと子供じみた狂騒をはらむ、時代が要請した演出術をヤツが体現しているからか。
それとも、ヤツが見せるはにかんだ子供のような笑顔ゆえか。
ちょうど去年のノミバースデーでご紹介したページではジョーイ・アリアスがこう語っておりますね。
私達は親友でした。彼はすごく楽しくて、セクシーでスマートな人でした。それに子供みたいな好奇心で何でも取り入れました。私より10歳も年上だったんですけどね。
また、当のろやで何度かご紹介しております『ノミ・ソング』英語版トレーラー
には、子供の声でナレーションが入っております。学芸会の口上のようなつたなくて生真面目な口調は、昔のSF映画や70-80年代のディスコの画像に奇妙なほどマッチしております。
誰しも、実年齢とは関係のない「子供性」のようなものを、心の内に持っているものでございます。
「子供性」という言葉で何が言いたいかと申しますと、
既成の価値や意味といったものから逸脱した発想や、とても真剣な遊び。
何もそこまでと思うほどのやんちゃ。
面白そうなものはとにかくやってみる好奇心。
そして、どこにも属していないボーダーレスな感じ、などでございます。
そういった「子供性」から出て来るのは、まあ、その性質からして、とんでもないアイディアだったりするわけでございます。例えば、テクノとロックとオペラ---しかもカウンターテナー---とバウハウスとレトロなSF映画と時々マレーネ・ディートリッヒを融合させてみようか、とか。
そういうとんでもないアイディアを、とんでもなく生真面目に実現することで、あのノミのステージができあがったのではないかしらん。だからこそ「いい大人がバカバカしいことをして」と思う人もいれば、のろのようにすっかり魅了されてしまう人もいるのではないかしらん。
もちろん「子供性」というひとつの言葉だけでノミのパフォーマンスを説明するつもりは、毛頭ございません。
ただ、思うのでございますよ。
もしもヤツが1983年8月6日にどっかへ行ってしまわないで、今もこのへんにいたとしたら、齢65を数えたとしても、やっぱりこういう際立った子供心を持ち続けていたのではないかしらん、と。
いずれにしても、本日はヤツのハッピーバスデーでございます。
ノミ、今年もイースト・ヴィレッジやフランスやドイツだけでなく、世界のいろんな所で、君のファンたちが今日を祝うことだろうよ。ロシアでも、中国でも、日本でも。そういう時代になったんだ。君には間に合わなかったけれど。
誕生日おめでとう、クラウス・ノミ。