10月25日(土)
朝晩めっきり肌寒くなってきました。
ひさしぶり、やっとかめです。
日々に追われて、ブログに向えず、心苦しい限りです。
9月20日、21日に、名古屋ユマニテク歯科製菓専門学校で
行った「第2回食べる力を育てる研修会」の様子をお伝えします。
今回は、「食形態と口腔機能の発達」と「そしゃくする力を育てる」を中心として
講義、実技、モデル観察による研修を行いました。
今回も野村春文先生(埼玉県立熊谷特別支援学校教頭)のお話をメインとして、
石黒光先生(前愛知県コロニー中央病院歯科部長)
玄景華先生(朝日大学歯学部付属病院障害者歯科診療科長)
丹羽陽一先生(NPO法人ひろがり代表理事、ふれあい体操著者)
により、テーマに沿って教育、医療、生活のそれぞれの視点から話されました。
参加者は、84名、特別支援学校の先生、障害者施設職員、デイサービス職員など
現場で食事介助にあたる方たちが大勢さんかされました。
モデルとして4名のお子様とご家族が協力してくださいました。ありがとうございました。
食形態と口腔機能を体感する実技では
初期食として いちごムース
中期食として 水ようかん
後期食として バナナ(購入後3日寝かしたもの)
を使用しました。
食べてよく自分の口の様子を感じてみると、食材ごとに働く機能、舌、唇、あご、ほほなどの高度に協調した動きに
改めて、驚かされ、食べるということの複雑で、有機的な、素晴らしい動きを見直すことができました。
キッチンひろがりの食事と食形態の話もあり
重症児デイでの取り組みの中に
食べるための準備としての「ふれあい体操」や静的弛緩誘導法を取り入れた姿勢づくりと
口まわりの準備、適切な食形態、発達を促す支援の仕方についても
わかりやすく、事例も交えて説明されました。
モデルの4組のお子さんは、基本的な介助として
ヘッドコントロール、下顎介助により
安定しておいしく食べることができていくであろうお子さん
(その後、とっても上手に食べています)
そしゃくをめざしてほほやあご、舌などの感覚を養い
動かす練習をしていくお子さん
とても上手にそしゃくできるようになったお子さんなど
目の当たりにして、しっかり学ばせていただき感謝です。
今回は、ほほ(ねこのひげ)、くちびる(王様のひげ)
あごの指さし点検など、簡単な誘導法により
意識して使う方法も学びました
食べることは、生活そのものです。
できるかぎり、楽しく、習慣化して、無理なくできる
考え方と方法で今後も取り組んでいきます。
そして何より大切なのは、誰と食べるかです。
大好きなお母さんや学校の先生と
安心して、楽しく食べながら、
子供たちは、自分から学んでいってほしいと願います。
第3回は、来年の1月10日(土)11日(日)です。
ご期待ください