12月10日、ひろがりの10周年記念講演会を国際会議場で
開催しました。コロナ感染予防の関係で、約50名の参加に
限定しましたが、1組の親子の参加を含め、熊本、長野など
県外からの参加もありました。
初めに代表理事の丹羽より、「ひとさじを楽しむ」として
ひろがりの実践、とくに食支援についての紹介がありました。
その後に、田角先生により「意欲を育む食事支援ーこどもの
食行動を支えた支援ー」と題して講演をしていただきました。
長年の小児科医としての経験から、子どもの側からの視点で
食べる行動の支援について話されました。とくに、食べさせて
もらうことと自分で食べることは全く異なることであり、障害
の重い子どもにも食行動を引き出す対応の必要性に言及され、
安全な食形態が、機能を伸ばす食形態ではないことを強調。
さらに、自分で食べる行動を促す、食に対する心地よい経験を
させていくことが大切で、吐くことの嫌悪感を減らす必要性を
述べられました。後半は、重症児の症例を提示され、とくに
体重の増減を見ながら、栄養量の調整をしていくことの重要性を
指摘されました。
広範にわたる内容を、わかりやすく話していただきました。
田角先生、どうもありがとうございました。
*なお、本講演を動画にして、来年1月20日ころから無料で配信
する予定です。ひろがりHPに詳細を発表しますのでご覧下さい。