5月27日、静岡市にある重症児施設「つばさ静岡」に、
ひろがりから丹羽理事長ら4名で見学に行ってきました。
「つばさ静岡」は、6月11日の講演会で講師をお願いして
いる、浅野一恵先生(小児科医)が勤務する施設で、食を通じ
て重症児の豊かな生活を目指した実践を行っているユニークな
施設です、その取り組みを、見学せていただきました。
浅野先生に施設内を案内いただきましたが、床や壁など
木をふんだんに使った造りで居住空間も広く、明るく温かみ
のある雰囲気、ゆったりした環境で、うらやましい限りでした。
施設見学後、重症児の特性に合った食形態を開発され
ているので、各食形態の試食をさせていただきました。
管理栄養士さんや調理師さんから、それぞれの調理法に
ついて説明を受けました。とくに、食塊の流動性、口腔や
咽頭でのへばりつきやすさに着目して、さまざまに試行錯
誤を繰り返され、誤嚥しにくい「まとまり食」を開発されてこら
れた経緯や苦労話を、お聞きしました。
上の写真からはわかりませんが、個々の形態別に実際に口
に入れると口腔での保持具合、唾液にふれても薄まらず、
口腔・咽頭で崩れず、かつほどよい変形具合を実感できました。
これらは食材に応じて、酵素入りゲル化剤、増粘剤等を組み
合わせ、水分量を微妙に調整して調理しているだけでなく、
見栄えも重視している点、感心すると共に大いに参考になりました。
午後からは、この施設でも取り入れている「ふれあい体操」を、
開発者である丹羽先生が、施設職員に、単に身体に触れる
だけの体操ではなく、その意味合いや解剖学的な根拠を説明
しながら、利用者さんと共に実践的な研修会をもちました。
つばさ静岡の職員の方々、ご多忙の中、丸1日の見学、
研修など、お時間をいただき、大変ありがとうございました。
浅野先生には、6月の講演よろしくお願い致します。
* ひろがりより:6月11日の講演会のご案内 *
このような、つばさ静岡の先進的な取り組みについて
浅野先生から、お話をいただく講演会です。
ぜひ、ご参加ください。参加要項や申し込みに関しては
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ひろがりHP:http://hirogari28.web.fc2.com/