いろいろな感想をいただきました。ほとんどの参加者が記入してくださいました。
ありがとうございました。
アンケートをまとめたところ、A4に8枚びっしりになりました。その中から主なものを報告させてください。
・「食べる」ということは、生活の中で大切なことであり、総合的な力が必要であることが再確認できた。
・いろいろな食形態のものを実際に、発達段階(食べる機能の障がい程度)に応じた食べ方で
食べるという実習があり、子どもの状態と、初期、中期、後期の食形態の関係を確認できよかった。
・レシピの紹介もあり、実践してみようと思いました。
・身体を整えること姿勢のことなど、直接食べることだけではなく、その準備の大切さを感じることができました。
・キッチンひろがりのメニューに頭が下がります。スタッフの方の子どもに対するあつい愛情を感じました。
・学校で指導していると、「量を食べること、飲むこと」「きれいに全部食べること」が目標にしていることが多く、
口はあけっぱなし、舌が前後して食べ物を押し出すので、上に向けて食べるなどの姿があります。この食べ方に慣れているからという
理由で毎日繰り返されていますが、安全で、発達を促していくためには、口唇閉鎖や適宜なごっくんを支援するように
職員に促していきたいと改めて強く思いました。
・障がいのある方(子)が実際に食べている様子を見せていただきながら解説してもらい、とてもわかりやすく、ポイントが
理解できました。
・わかりやすい講義でした。口腔内の解剖やメカニズムから、食べるということの話が聞けたので、いままで「障がいがあるからそういうものだ」
と思い込んでいたことが、実は理由があるのだと、いままでバラバラに知っていたことが、整理できたように思います。
・講義内容と静的弛緩誘導法の実技が細かく一致し、とてもわかりやすかったです。
また、実技のときに、スタッフの方が
手のふれる位置などみていただき、はっきりすることができました。
・2日間多くのことを勉強させていただきありがとうございました。どの講義も実技もよかったのですが、
「食べる力を育てるために」の講義がよかったです。どうしても摂食指導となると食べる行為だけに注目しがちですが、
食べる力をはぐくむためには、生活全般がかかわっている重要さが再確認できました。
・介助の仕方をじっくり教わることができました。特に、不確実だった水分の介助の仕方がわかったような気がします。
これからも、今回学んだことを、デイサービスやわくわくプロジェクトでの食事にも活かしていきたいと思います。
参加された方々も、職場の方に伝えてくださり、現場で活かしていただけると幸に思います。
(by niwa)
中身の濃い、充実の研修会でした!!(第2回食べる力を育てる研修会)
今回は、食べる力を育てるための食内容としてもっとも重要な
「食物形態」についてしっかり研修しました。
この子の食形態は、なぜ、どうしてこうなの?
これがよいのかどうか どのように考えて、どう決めていくのか
実際に、ヨーグルト、水ようかん、バナナなどを、舌、唇、ほほ、あご
などの制限された動きで食べてみました。子どもの口腔機能に合っていない
食形態がいかに食べづらいだけでなく、窒息などの危険もあり、また
いかにおいしく感じられないか 体感できたと思います。
さらに、食べるという生活の行為は、単に食べる時だけのことではなく、
姿勢や感覚、認知、コミュニケーションなど、人間の総合的な力が土台になっている
ということ。そして、障がいの重い子どもたちにとっては、呼吸や姿勢などの
身体と、食べたいという心の準備がとても大切であり、ていねいにやっていく必要があることを
理解できたのではないかと思います。
また、実際に、障がいのある方がモデルとして4名参加してくださり、母や、支援者と
食べる場面への、講師の直接のアドバイスを目の当たりに研修させていただけたことは、
参加者にとってとても勉強になりました。
石黒dr.の「そしゃくと嚥下のメカニズム」の講義は、きんさんぎんさんの娘4人の話、
名古屋弁の話など、ユーモアと機知にとみ、解剖など難しいしくみの話を、とても
わかりやすく説明していただけました。
各講師の熱い思いがつたわってくる、充実した会となり、スタッフもほっとしております。
(BY niwa)
たくさんの参加申し込みをいただきありがとうございます。
65名を超える申し込みがありました。
「食べる力を育てる研修会」は、今年で5年目です。
生活の中で食べる力を無理なくつけていきたいと願い
毎年、年3回(1回2日間)続けてきました。
参加者から、この研修会をきっかけとして、いろいろ取り組むうちに、
かかわっているお子さんが
「むせずに食べるようになり、食事がつらくなくなりました」
「嫌いだったお茶も、少しづつ、口を閉じて飲めるようになりました」
「口のまわりの過敏がなくなり、もぐもぐとかむような動きが出てきて、
おいしそうに味わっています」
「家族みんなとレストランでグラタンを食べることができるようになり
ました」
など、うれしい声がいくつも届けられるようになりました。
続けてきて本当によかったと思います。ここまで続けてこれたのは、
いままでかかわってきた、たくさんの障がい児たちが教えてくれたおかげです。
これからも、さらにわかりやすく、実践に基づく
研修会にしていきたいと思います。
さて、今回も
埼玉県立東松山特別支援学校の野村春文先生をメインとして
コロニー中央病院の石黒ドクター
三重のNPO法人ふくろうの村林雅子先生(からださん元気ですか体操著者)
愛知のNPO法人ひろがりの丹羽陽一(ふれあい体操著者)
の4名の講師により、
食物形態の実際(いろいろな食材を食べ比べます)
そしゃくと嚥下のメカニズム
食事介助の基本
障がい児の食事支援の実際など、具体的、実践的な研修会です。
ぜひ、ご期待ください。
9月14日(土)15日(日)10時~
名古屋ユマニテク歯科製菓専門学校で行います。
問い合わせ先 080-4223-1680
研修会事務局
(あと数名参加可能です。申し込み忘れた方は急いで申し込みください)