”スローライフ滋賀” 

とユニークな「腰曲がりズボン」で快適な日常生活提供、”半ケツにならないズボンの会”(東近江市)

 東近江市のケアマネらでつくる「半ケツにならないズボンの会」(小林秀子代表)という一風変わった名称のボランティアグループが、腰の曲がった高齢者の体形にフィットしたズボンを製作・配布し、「動きやすい」「自分で上げ下げでき、自分でできることが増えてうれしい」と人気を呼んでいる。

↑写真:滋賀報知新聞より(東近江のボランティアグループ”半ケツにならないズボンの会”)

 メンバーはケアマネージャーや介護をする家族、理学療法士、作業療法士ら10人。毎週木曜日夜、東近江市福祉センターハートピアに集まって製作し、東近江市を中心とする滋賀県内の希望者に材料費と引き換えに配る。

ズボンの特徴
 (1)後ろ股上が長く、腰が曲がっていてもお尻がしっかり隠れる
 (2)前の股上は短く、座っているときにお腹周りがダブつかない
 (3)ウエストのゴムが柔らかく、お腹を締めつけないから楽ちん

 工程は、基本の型紙と本人の採寸をもとに、一枚の生地から縫製する。これは、「体形は1人ずつ、センチ単位で異なっている。腰ゴムのゆるさにもこだわる」と、代表でケアマネの小林さん。

 介護の世界では、加齢に伴って腰が曲がった高齢者が、既成のズボンでは股上が短くて上げにくくなり、お尻の上の部分がどうしても出てしまうのが従来から悩みだった。
 活動のきっかけは、3年前、小林さんが介護サービスを担当する高齢女性から「既製のズボンは体にあわない」という困りごと相談。小林さん自身、以前から気にかけていたこともあり、「ないなら自分たちでつくろう」と、有志4人でグループを立ち上げた。
 当初は、ワンシーズンに1―2着仕上げるのがやっとだったが、今では1カ月で5―6着を仕上げるほどに腕を上げた。
 小林さんは、「体形にあった服で元気になってもらい、快適な日常を送って欲しい。今後も改良を重ね、より多くの人に快適なズボンを届けたい」と、抱負を語っている。

 尚、同グループはメンバーを募っている。ミシンは社協から借りられる。

問い合わせ: 「半ケツにならないズボンの会」 代表小林さん(TEL 050―3552―3399)

<滋賀報知新聞より>
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