「山脇源平商店」(滋賀県米原市)の山脇和博社長は、「源平」の屋号で、1730年(享保15年)から伝統工芸品「近江真綿」を生産する老舗工房の9代目。
当時と変わらぬ手作業製造にこだわる一方、地元住民と協力して原料の繭づくりに着手し、新商品開発にも意欲的に取り組む。
絹製品の一種の「真綿」は、温かく蒸れず、最高の防寒材ともいわれる。
真綿は布団の原材料として、主に使用され、また布団の中でも高級品として扱われており、実際に触れて、使われる機会が少なくなってきている。
かつては多くの地域で生産されたが、米原市岩脇地域の真綿は特に質が良く、江戸期には彦根藩から、他に類がないほど優れているという意味の「無類飛切御免細工」のお墨付きを与えられた。
当時と変わらぬ手作業製造にこだわる一方、地元住民と協力して原料の繭づくりに着手し、新商品開発にも意欲的に取り組む。
絹製品の一種の「真綿」は、温かく蒸れず、最高の防寒材ともいわれる。
真綿は布団の原材料として、主に使用され、また布団の中でも高級品として扱われており、実際に触れて、使われる機会が少なくなってきている。
かつては多くの地域で生産されたが、米原市岩脇地域の真綿は特に質が良く、江戸期には彦根藩から、他に類がないほど優れているという意味の「無類飛切御免細工」のお墨付きを与えられた。
↑山脇源平商店HPより
山脇さんが子どもだった昭和30年代までは、約7割の住民が従事する地域の主産業だったが、安価な中国産の流入や化学繊維の台頭で多くが廃業。約30年前には生産者は地域で山脇さんだけとなった。全国的にも衰退し、国産繭で「真綿」の製造を手掛けるのは現在5業者のみという。
全て手作業の真綿作りは、布団の軽さとは反対に大変な作業が沢山あり、今や技術の継承が難しくなっている。「近江角真綿」を作る職人は、岩脇地区を合わせて8名ほどだそうだ。
山脇源平商店は、米原市内の学生へ向けて、山脇源平商店の工場見学と角真綿づくりの体験学習を実施している。
近江真綿の歴史を当時の貴重な史書や資料を用いて説明しながら、真綿の未来について学生との意見交換を行っている。地域の学生との交流を行いながら、技術的・職業的スキルなど必要な技術を備えた若者・成人の割合が増加することを目指している。
学生へ向けた工場見学や地域の女性職人の雇用を進めながら、地域を上げて養蚕に取り組むため、令和元年5月12日「いをぎ・まゆっこ倶楽部」を設立した。
真綿産業を中心に岩脇地域とその地域に住む人々の雇用を創出、また「いをぎ・まゆっこ倶楽部」がメディア等に取り上げられることで、地方の文化振興につながる持続可能な観光業の促進を目指している。
また、真綿をもっと身近に感じることのできる新製品を共に考えてくれる人を募集している。
興味を持つ方は、下記へ合わせあれ。
山脇源平商店
滋賀県米原市岩脇1011-1
https://iwogimawata.com/
近江真綿の歴史を当時の貴重な史書や資料を用いて説明しながら、真綿の未来について学生との意見交換を行っている。地域の学生との交流を行いながら、技術的・職業的スキルなど必要な技術を備えた若者・成人の割合が増加することを目指している。
学生へ向けた工場見学や地域の女性職人の雇用を進めながら、地域を上げて養蚕に取り組むため、令和元年5月12日「いをぎ・まゆっこ倶楽部」を設立した。
真綿産業を中心に岩脇地域とその地域に住む人々の雇用を創出、また「いをぎ・まゆっこ倶楽部」がメディア等に取り上げられることで、地方の文化振興につながる持続可能な観光業の促進を目指している。
また、真綿をもっと身近に感じることのできる新製品を共に考えてくれる人を募集している。
興味を持つ方は、下記へ合わせあれ。
山脇源平商店
滋賀県米原市岩脇1011-1
https://iwogimawata.com/
<京都新聞より>