(内容)
18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。それは自身のことだけでなく、食べる、眠るなどの感覚さえ分からなくなるという状態だったー。そんな彼が徐々に周囲を理解し「新しい自分」を生き始め、草木染職人として独立するまでを綴った手記。感動のノンフィクション!
過去にあったことに縛られたくなくて、記憶が無くなってしまえばいいのにと思うことが誰にも何度かあると思う。
記憶が消えてしまうことがどんなに大変で辛いことなのかがリアルに表現されている。
正直、ここまで大変だとは思っていなかった。
本人はもちろん家族の力添えが無くては生きて行くことすら困難に感じた。
母の手記で切なさを感じた。
徐々に成長していく過程は子供の成長を見ているようだった。
終盤に何か一波乱あるかと思っていたが特に無く読了。
ドキュメンタリーに物足りなさを感じてはいけないのだろが、拍子抜け感は少しあった。
★★★☆☆
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