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モンテーニュの言葉 12  

2023-03-07 22:25:38 | モンテーニュの言葉
モンテーニュの言葉 12

君は、君の内側がどのようになっているかわからないから、外へ出て探そうとするのだろう。

でも探しものは君自身の中にある。

自分の存在を楽しむことができるとき、私たちは神のように無欠であると言えるのだ。

ミッシェル・ド・モンテーニュ


オキナグサの言葉

2023-03-07 21:37:13 | 花言葉
オキナグサの花言葉(三月七日)

 「何も求めない」
 「人間万事塞翁が馬」という逸話、教訓話しがあります。すべては巡り巡って、禍福はあざなえるえる縄のごとしの意味で、よく使われる諺です。幸運だと思ったら、それが原因で悪いことが起こった。最悪だな、と思ったら、それが原因で素晴らしいことが起こった。だから何事が起こってても、一喜一憂しないようにという、中国の故事です。あるいは幸運の中に不幸の種があり、不幸の中に幸の種があるというのです。
 つまり、表面的な、幸不幸に惑わされないように、例えば荒れ狂う大海の海の下は、いつでも静かな世界がありますよ、ということです。
 現代、すべてが金、金、金。そしていいくらし、いい環境、物に取り囲まれて嬉しがってる社会です。物欲に覆われ、真実が見えない世界です。
 お釈迦様が私たちに望んでいる精神的生き方とは、一切、何者にも囚われない、執着しない境地を求めておられます。

 Marci Shimoff の「Happy for no reason 」(理由なしの幸せ)もそういう生き方を薦めています。
 そういう意味で、オキナグサの花言葉の「何も求めない」という生き方は質素でありつつ、それでいて清々しいおおらかさ、ある意味趣きのあるきよらかさにこそひとの営みの美があるというのでしょう。
 勿論、求めることが悪いことであると言っているわけではありません。
 求めること、求めないこと。それらを超越した境遇を示してくれているようです。一言で、すべてを言い尽くしています。グサッときます。無欲な心ほど美しいものはありません。
 するとその下の穏やかな、柔らかな層に降りて行けるのです。いわば表層が嵐の荒海であっても下の深い層では落ち着いた穏やかな世界があるというようです。
 そうすれば、もっと気楽に自由と奥深い幸せが求めなくとも、向こうからやってくるというのです。


ファウンデーションの夢 第三部 ウォンダとガールの地球探訪 第7話 地球は一つの生命体

2023-03-07 21:32:22 | ウォンダとガールの地球探訪
17第7話地球は一つの生命体
ファウンデーションの夢 
第三部 
ウォンダとガールの地球探訪 
第7話

地球は一つの生命体

あらすじ 

 セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年、ダニール・オリヴォーは、ガール・ドーニックをシンナックスから招き寄せるため、かつハリ・セルダンの「心理歴史学」と2つのファウンデーションを補強するため、人類の最古の故郷星「地球」への探索の旅に出る。

 漸くダニールは、天の川銀河の半球過ぎに、それらしき海洋惑星を見つけた。

 ダニールは、以前にしたようにヒューミンと名前を変えてシンナックス大学に何食わぬ顔で入り込み、ガール・ドーニックを待ち構えていた。

 ガールは、どうしたわけか、彼が見いだしたことがらをとめどもなくヒューミンに話しはじめた。ダニールは、ガール・ドーニックの非凡な閃きを強く受けとめて、ロボットでありながら絶句する。

 ダニールのこの探索からファウンデーションの新たな叙事詩がはじまろうとしていた。ハリ・セルダンの故郷を目指したのは、ロボットにない人間の潜在能力に彼の第零法則を挑戦させたかったためであった。そこから何かが生まれそうな予感を抱いて!

 ガールは、ダニールの指示通り、ダニールの多額のクレジット・バッグを抱えて、トランターに着いた。まではよかったが、ハリ・セルダンに会うやいなや、当のハリ共々裁判のために留置所に入れられてしまった。

 ハリの未来予測は、将来500年以内に92・5パーセントの確率でトランター銀河帝国が滅亡するというものだった。

 そこへ、弁護人としてハリ・セルダンから遣わされたロース・アヴァキャムが、ハリ・セルダンの代わりにガールにこの件に至った経緯を語る。

 ガールはしばらくして釈放され、ハリ・セルダンからあらためて心理歴史学とファウンデーションについての計画を打ち明けられる。
 それからもう一つの任務についても。

 ハリが、ガールにモーヴ建設の要件を語り、宰相デマーゼルの秘密を漏らそうとした瞬間、背後からヒューミン(デマーゼル)が突如現れ、ハリを制した。

 話しは、それより約半世紀前のハリの逃避行において行った出来事の回想に触れなければならない。
 ハリは学会出席のために故郷ヘリコンからトランターに来たのであったが、なぜか意に反してトランター中を駆け巡らなければならなくなった。
 逃避行の末、それまで不確かだった推測が、完璧に正しかったことを知った。何ものかが、ハリの逃避行を企てた、ということ。何ものかが、ハリに目指す「心理歴史学」の中心原理を考案させるように誘導している、ということ。ハリの目指す「心理歴史学」を担う新たな組織、それを維持する施設を、より堅固にするのに、何を乗り越えなければならないか、をY 市の反乱事件で示されたように思った。
 その背後の人物、それはチェッター・ヒューミンであり、ロボット・ダニール・オリヴォーであり、宰相エトー・デマーゼルだったということ。そしてドース・ヴェナビリも彼のお膳立てによるものだと。

 話しを元の状態に戻す。ヒューミンは、何食わぬ顔で現れ、ハリに禍福の入り混じりあったニュースを伝えた。

 ガールは、久しぶりのヒューミンとの再会に歓喜するやいなや、突如として眠気を催して、睡眠に陥ってしまう。

 ガールは、催眠術に懸けられていたのだろう、気がつけば見知らぬ航宙船のなかにいる自分に気がついた。見上げれば、容姿端麗な女性が立っていた。
 そして親しげにガールに話しかけてくる。

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「地球に命がある、と本当に信じているだろうか?話の上でみんなが言えば言うほど呆れてくるのは私だけなのかもしれない。様々な証拠をつきつけられようとも、人の心はそう簡単に利己主義の殻から抜け出せないのが真実ではないのか。例えば地球が何十億年にも亘って、酸素濃度が20%を維持してきたと言っても心の底から驚嘆し、畏敬の念を懐く人が何人いるかだ。」(『ジョン・ナックの歴史思想書』)

ウォンダ 私は、ウォンダ・セルダン。あの禿ジジイの孫。血は繋がっていませんけどね。これからヒューミンおじさんのご依頼にお答えするために地球に向かってるわ。
 ご心配なく。この船は完全制御よ。

ガール 何だって?その依頼というのは?僕はなんにも聞いていないし、承諾もしていない。 冒険は好きだけど、狂ってる!
 
ウォンダ 私も詳しくはなにも聞いていないのよ。
 なんか、ヒューミンおじさんが地球でこの前、何かを発見したらしいけど、ある星をつくっているお仲間が、ある報告をしたそうよ。

 ヒューミンさんが受けたその光の放射は、「心」を持っていたとしか考えられなくて、その場所が地球の目じゃないか、というのよ。
 そしてヒューミンさんが光を受けてから、その場所から水が湧いてきて、真ん中に島が出来て、木が生えてきたというの。

 私もワクワクよ。なんか、人間でなくては本当の感応ができない、とか言ってましたけど!

 それを体で感じて貰いたい、と言ってたわ!

ガール 地球だって?!
 君の言ってること、ゆっくり説明してくれないと、僕の頭は、全然整理されないんだけど...
 なんで、僕が地球とやらにいかなくちゃならないのか?
 それに君ってなんだ?

yatcha john s.