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モンテニューの言葉 21

2023-03-26 21:38:51 | モンテーニュの言葉
自分のイメージなど持たない方がよい。

現代では、商売をするにも相手のペルソナを確定せよ、といったイメージありき、の風潮が叫ばれている。

でもわたしは敢えて言おう。
自分についての明確な説明などしない方がよい。

そもそも自分は自分を所有などしていない。
しっかり支配できているなどと本当に思えるのか。

ミッシェル・ド・モンテニュー


ファウンデーションの夢 第六部 ベイタ・ダレル 第7話 束の間のバカンス

2023-03-26 20:00:06 | ベイタ・ダレル
40第7話束の間バカンス
ファウンデーションの夢 
第六部 
ベイタ・ダレル
第7話

束の間のバカンス

あらすじ

 死んだと思われていた、オナム・バーの愛娘ジータ・マルレイネ・バーは生きていた。マルレイネは、彼女の星、シウェナにジータ・ベリス・マロウを招き入れ、おまけにトランターから、パルヴァー家の娘、ジータ・ウォンダ・パルヴァーを一緒に連れて来た。ジータ・ウォンダ・パルヴァーは、パルヴァー家の初の女の子であった。
 ジータ・ベリス・マロウは、二つあったペンダントの一つをトランターから来た女の子に渡す。
 このことは、いよいよ第2ファウンデーションの出る幕が近づいて来たとの予感を与える。

 ジータ・マロウの娘ロアには、極めて聡明な娘ベイタがいた。

 ベイタとミュールの壮絶なる物語は、ファウンデーション設立から300年後に起こる。ベイタの物語はこうして始まる。

 ベイタの両親がガール・ドーニックの農園を再び買い取り、住み始めた。ベイタもモーヴ(ターミナスの首都)からしばしば泊まりに来ていた。
 近くには、朽ち果てたガールの屋敷があった。

 ベイタはコッソリと、そのガール屋敷の地下深くにあった『故郷星探査報告書』を手に取るのであった。

 そこにはファウンデーション設立当時、ガール・ドーニックの秘密の特別任務の記録が記されてあった。後に、アルカディアが、ジスカルド・ハニスからそれを譲り受ける。その内容の繙きついては続いて読者の努力に委ねます。

 時代は、ターミナスも徐々に往時の精彩を欠いて来たインドバーの世襲政権のもと、時代の暗雲に気付いていた数名の人々がいた。
 一人は心理学者、エブリング・ミス。もう一人は貿易商人のランデュ・ダレル、そしてベイタ・マロウもその一人に加えなければいけない。
 
 ベイタ・マロウはトラン・ダレルと結婚し、トランの出身星ヘイブンに赴く。そこで、トランの叔父のランデュに新婚旅行にカルガン行きを勧められる。ハネムーンは数日で今後の銀河を揺り動かす大事件に移行する。
 

40
トラン・ダレル さあ、浜辺だ。叔父さんが言ってた通りだね。波の音、たまらない!でもターミナスの海辺もよかったなあ、そうだろ、ベイタ?二人で行ったベリス岬。

ベイタ トランったら!ミュールのこと、もう全く忘れているんだから!

 ねえ見て、トラン。逆立ちして逃げてる道化師がこっちに来るわ!
 
道化師 助けてくれますか。追われているんです。海辺の警備隊に!

 見るところ、ターミナスからのカップルですよね?ようこそカルガンへ。

ベイタ なんか悪いことしたんでしょう?

道化師 はい、奥様。ミュールの宮殿から逃げて着ました。
 私はボボ・マグニフィコ・ギガンティクスと申します。
 助けてもらえますか。
 私をボボと呼んでください。

ベイタ トランどうする?

トラン 義を見てせざるは勇なきなりだ。決まってる。

ベイタ そうなの!せっかくこれからバカンスだっていうのに!じゃあ、格納庫の船に戻りましょうか。

 えっ、今、なんておっしゃいました。ピエロさん!ミュールから逃げて来た、ですって!

https://youtu.be/9UTCGaICPRM

yatcha john s. 「束の間のバカンス


荒魂と和魂(ニギタマ)についての一考察

2023-03-26 12:03:40 | 日本文明、地球文明
荒魂と和魂(ニギタマ)についての一考察

Yi Yin

 この度、上野俊一氏の「松岡正剛」氏のユーチューブ番組のシェアされたものを、またあらためてシェアさせて頂きました。それは、今直面している日本と我ら日本人に突きつけられている諸危機にどう向き合って行けばいいのかの、ある方向を指し示して下さっているとの思いからです。
 最近のFBの日本古代史研究会の佐藤達矢さんがつよく主張されています所為稲作文化の到来に関してのスサノオ神の意義を半島と列島という舞台に亘って立体的に論じられているのが面白く、意味深く感じられたこととも相まって思いたったからでもあります。
 佐藤さんの主張は、概ね日本の起源に関して、大陸及び半島からの流民を中心とした渡来・帰化人や渡来文化ともともとの我らの先祖の現地人との融合と葛藤の歴史と捉えている点で、愁眉です。
 さて、松岡正剛氏の主張に出てきます「荒魂」と「和魂」(ニギタマ)という二項ですが、日本の文化の深層構造から、ヘーゲルの弁証法よろしく絶え間ない異質とわれ(ら)との「合」という動的平衡操作にあるということでありましょう。それは、気がつけば、列島が世界の端に位置しているという自覚の表れから来ているものと思われます。
 日本の皇統が、瓊瓊杵尊から発しているのは、この「和魂」(ニギタマ)的要諦こそ求められている実践知であるように思えてなりません。

 聖徳太子の「和」は隋という極を意識して出てくる思想です。また続いて天武、持統朝においてヤマトを「大和」と表記しました。「まな」に対して「かな」が異質文化に対応する精神とするなら、我が国の起源、成り立ちはその中間に立つという『中庸』にあります。
 それゆえ日本の歴史の根幹にはあらゆる荒ぶるもの(外来も内憂、自然災害も含む)に如何に対応するかのニニギ『瓊瓊杵』の意味が問われています。
 そういう観点から今、否応なしに襲いかかる日本と世界の危機的状況を鑑みていくことは大いに策められているのではないでしょうか!

 Photo 下は秦川勝の顔像。「風姿花伝」によれば能の世阿弥の始祖であり、猿楽の始祖でもある。聖徳太子は、彼の影響をつよく受けたというのが定評。



 下は、聖徳太子から下賜されたという広隆寺の半迦思惟弥勒菩薩像。拙者としては、日本精神の極致美であり、慈しみ、和み、いたわりの奥行きを感じています。




ファウンデーションの夢 第六部 ベイタ・ダレル 第6話 白とピンクの星

2023-03-26 11:47:02 | ベイタ・ダレル
39第6話白とピンクの星
ファウンデーションの夢 
第六部 
ベイタ・ダレル
第6話

白とピンクの星

あらすじ

 死んだと思われていた、オナム・バーの愛娘ジータ・マネルラ・バーは生きていた。マネルラは、彼女の星、シウェナにジータ・ベリス・マロウを招き入れ、おまけにトランターから、パルヴァー家の娘、ジータ・ウォンダ・パルヴァーを一緒に連れて来た。ジータ・ウォンダ・パルヴァーは、パルヴァー家の初の女の子であった。

 ジータ・ベリス・マロウは、二つあったペンダントの一つをトランターから来た女の子に渡す。

 このことは、いよいよ第2ファウンデーションの出る幕が近づいて来たとの予感を与える。

 ジータ・マロウの娘ロアには、極めて聡明な娘ベイタがいた。

 ベイタとミュールの壮絶なる物語は、ファウンデーション設立から300年後に起こる。ベイタの物語はこうして始まる。

 ベイタの両親がガール・ドーニックの農園を再び買い取り、住み始めた。ベイタもモーヴ(ターミナスの首都)からしばしば泊まりに来ていた。
 近くには、朽ち果てたガールの屋敷があった。

 ベイタはコッソリと、そのガール屋敷の地下深くにあった『故郷星探査報告書』を手に取るのであった。

 そこにはファウンデーション設立当時、ガール・ドーニックの秘密の特別任務の記録が記されてあった。後に、アルカディアが、ジスカルド・ハニスからそれを譲り受ける。その内容の繙きついては続いて読者の努力に委ねます。

 時代は、ターミナスも徐々に往時の精彩を欠いて来たインドバーの世襲政権のもと、時代の暗雲に気付いていた数名の人々がいた。
 一人は心理学者、エブリング・ミス。もう一人は貿易商人のランデュ・ダレル、そしてベイタ・マロウもその一人に加えなければいけない。
 
 ベイタ・マロウはトラン・ダレルと結婚し、トランの出身星ヘイブンに赴く。

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ランデュ・ダレル よく来たね、白とピンクの星ヘイブンへ。それにしても、奇遇だね、シーウィーの娘さんだったとはね!デヴァースの貿易商人仲間でよく喧嘩した仲だったんだ。トランは大変な嫁さんを見つけたもんだ。しかも美人で聡明ときている。トランには、はっきり言って勿体ない。
 トランから聞いたよ。ベイタさん。第二ファウンデーションにご執心だってね。

ベイタ ランデュ叔父さん。そうなんです。それに第三ファウンデーションもあるんじゃないかってね!私のご先祖のガール・ドーニックの記録に書いてあったもんですから。

ランデュ さっきから気になってたんだがね、その君のペンダントもなんか意味ありげ、だね!

ベイタ これですか。中身の液体が半分のシリンダー。
 母から結婚のお祝いだと言って、頂きました。
 叔父さん、図星です。この紫色の液体が入ったシリンダー・ペンダント、なんかファウンデーションの成り立ちに関係あるんじゃないかって、ずっと思っていたんですよ。
 ガールの文章にははっきり書いてありませんでしたけど、今度の時間霊廟の開示が見ものだと。わざとセルダンは企んでいたんだと思っています!そう思うしかありませんもの。三つ目のファウンデーションがあるとしたら、三つのファウンデーションに奮起してもらわないと。
 この銀河は謎と神秘で満ちています。叔父さん、でも宇宙の霊にお祈りしていけば、きっとその謎解きが与えられると信じています。
 Rという存在とか突然変異体とか。きっと裏に隠れていたものが、もうすぐ分かるような気がします。時間霊廟の開示にはターミナスに戻りたいと考えています。
 
ランデュ わしもその時はターミナスに行くつもりでおる。

 それにしても銀河帝国の凋落ぶり、おまけにファウンデーションまでもが、今はおかしくなっている。
 世襲のインドバー市長だなんて、ちゃんちゃらおかしい。ターミナスが銀河帝国にとって替わるどころの話ではない。
 ところでヘイブンで一休みしたら、トランと新婚旅行にカルガンにでも行ってみないかい。亜熱帯の娯楽、観光の星に。それに...

ベイタ 叔父さん。それに?

ランデュ ミュールがいる!

ベイタ なんですってミュール(騾馬)ですって!動物園!?

yatcha john s. 「白とピンクの星」