●冬の思い出 (夏の思い出 のメロディーで)
冬にな~ると思い出す~
横須賀じゅうの~汲み取りを~
ホース担いで 坂登り~
肥おけ担ぎ~山登り~
糖尿出てると 喚起 ほどこす~
吸い込み口~の み~ずのほとり~
しぶきを浴~びて~汲み取るも~
遥かな沖へ~ 棄てられた~
(1976年の風景から) Akira.U 2013.12.17記
※ヨットの作り方を身に付けようと、大工の木工見習いとして飛び込んだ横須賀の造船所が、まもなくつぶれ給料がもらえず。急遽見つけた清掃業は、バキュームカーでの作業だった。
汲み上げホースの先端で「便」の山を崩し、お粥状態にして吸い取る際に汚物が弾くと飛沫を被ることも(*_*;
しかし一軒々回る度々、「糖尿出てるよ~気を付けな~!」などと、し尿の匂いや状態から病気への注意を勧告するベテラン職員の様子に「汲み取り屋さんは医者より偉い」と言われてきた、という理由を納得。便所の窓に目立たぬよう ご祝儀を包んであるのも意味がある。
江戸時代なら人糞が肥料として商品にもなり、農地と産物を通してリサイクルされた。
しかし当時の横須賀では、苦労して集めたし尿は船に積んで沖合に廃棄されていた。
この経験は、後々「食‥いのち‥健康‥循環‥」といった食環境全体を意識する大きな原点となった。
ヒトの原点、生きる原点に帰って、各自が自らの「便」=「心身からの便り」を診ることの大切さを痛感する!