2025年2月28日
「吹奏楽コン、成績を訂正 高校部門」
昨年10月22日の朝日新聞にこのような見出しの記事がありました。高校部門の前半の部と後半の部にそれぞれ1団体ずつ、審査結果に誤りがあったとのこと。2団体とも銀賞と発表されたが金賞に訂正されています。
今年度から新しい審査方法に変更されていて、集計に使う計算式が間違っていたことによるミスだそうです。どのようなミスだったかは把握していませんが、審査内規を見る限り、そんなに難しい処理ではないと思うので単純なミスだと想像します。
このようなミスがあってはいけないので、審査の集計にはとても気を遣います。ある連盟ではパソコンの集計とは別に電卓を使って計算していると聞きました。計算式を作成する段階で、式に間違いがないかの確認に電卓を使うのは理解できます。しかし計算式ができたあとで電卓を使う意味が分かりません。電卓の打ち間違いでかえって混乱することも大いに考えられるからです。
おじさんの集計システムはミスを防ぐ工夫を随所に凝らしています。システムの中心となる集計ソフトでの工夫と入力の順番を紹介します。
一般的にはエクセルを使って次のような一覧表に入力し、それぞれの審査方法に沿った集計をすると思います。この表に直接得点を入力するのは効率的ではないしミスも起こりやすいと思います。入力のためのセルの移動が必要だし、どの団体のどの項目に入力しているかも分かりにくく、おまけに数字が小さくて見づらいからです。

それでおじさんは次のような入力フォームを作成してそこに入力しています。1回目の入力は審査員ごとに行うので、審査員名と団体名と出演順を表示して、得点の数字はできるだけ大きくしています。得点の入力はマウスでもキーボードでも行えます。また得点は数値でも文字でもかまいません。1団体分の入力が終わると一覧表に転記して、次の団体に切り替わります。一人の審査員の入力が終わると次の審査員の最初の団体に移動します。これも全て自動で行われます。

全ての入力が終わると、今度は団体ごとに確認します。1団体分の全審査員の得点を表示しているので、おかしな入力があったときに気がつきやすくなります。

審査票の得点の読み上げとパソコンへの入力は、それぞれ確認係と2人ずつの4人で行っています。この方法はおじさんの発案ではなく、四国吹奏楽連盟で行われていた方法です。この2回目の確認作業をすることでほぼ確実にミスは防げます。
入力した得点の集計はエクセルの数式で行っています。20年くらい使っていて計算式は正しく動作しています。それでも念には念を入れて、数式とは別にプログラムでも計算して比較できるようにしています。
あと問題になるのが、入力済みの得点を誤って変更することです。これも入力終了時に時刻をファイル名としたバックアップを作成し、それぞれのファイルとの得点の比較ができるようにもしています。
そして集計が完了すれば発表用の原稿を作成し、【はりの助】の差込印刷で表彰状を印刷します。
集計システムの一部を紹介しましたが、特に優秀だと思うのは入力と確認の方法だと思います。自画自賛ですがそれなりのシステムだと思っています。
審査方法の違いなどで集計の計算式も違ってきますが、このソフトで入力したデータを他のソフトにコピーして処理をすることも可能です。
集計ソフトはフリーソフトとしてはいないのですが、四国の吹奏楽連盟には無償で提供しています。
連盟や協会の担当者でこのソフトに関心があればご連絡ください。
メールアドレスは次の「ライセンスキー購入方法」のページにあります。
https://www.jiyuubito.com/harinosuke/syutoku/syutoku.htm
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