「この着物は妻が子供の事で出かけるときやお呼ばれの時に着ていった一番お気に入りの着物、勝負着物だったから最後に着せてやった」
綺麗な紫地の着物を着られた奥様は今にも起きてきて「ええ、着物やろう、好きなの」と言われそうな感じだった。そしてリリオーは思い出した。姉が亡くなったときの事を。
「何か着せる着物持ってこられますか?」「写真はいかがされますか」と業者の係は聞いた。息子は「うーん」と考えている。
「ある、あるよ持ってくる」リリオーは即座に言い、家に帰り持って行った。
写真は日舞名取り襲名披露時、舞台でビシッと決めている綺麗な写真。着物は披露時にお客様を送り迎えしていたときに着ていて一番気に入っていた物。ヘヤーは抗ガン剤で抜け丸坊主になったので買ったカツラ。3点揃えて持って行った。
「まあ、お姉さんは癌なのに髪の毛抜けてなかったんやね」と言ってくれる人もいて安心した。
又、姉がいないと何も出来ないリリオーだったので何時も「姉ちゃん、姉ちゃん」と後ろをついて回っていたから、姉が好きな物は解っていたのだ。カツラをかぶり好きな着物を着て・・・そして最後に好きな人の写真をそっと胸に入れてやった・・・・
今日、お通夜式に行って勝負着物を着せたと聞いて姉のことを思い出した。じゃ、自分の時はどうする?写真はあると何度か書いたことがある。店最後の時に写した写真。今も壁に飾っているがエエ顔をしていると自負している。勝負着物?ほとんどみんな捨てたので無いなあ?まあ、リリオーは葬儀はいらないと言っているから考えることないか。でも、自分がこの世の中からいなくなることを考える年齢になったんだあ。オットドッコイ、リリオーは100才まで生きるのであった。みんなも元気でいろよ。
この2,3日何か胸騒ぎがして・・・Tさんの事もあったからかも知れないが・・・
しばらく、お客様の奥様のお見舞いに行っていないことが気になって・・・
「私、術後5年経って再発した、でも、放射線で頑張る、あと5年は生きる」とおっしゃっていた。
「5年やて何言うてますの、来年、お嬢ちゃんに赤ちゃんが産まれると言うのに5年度どころかずっと長生きしなくては」と励ましていた。
年内持つか?とは聞いていたが、大丈夫と思っていたし、見舞いに行くと疲れられるのではと行くのを控えていたが胸騒ぎが。又、行こうと思っていたらお客様から電話があった。しかし、マナーモードにしていたので気づくのが遅くかけ直すと掛からない。何しろ行こうと病院に行ったら病室に奥様のネームプレートはない、部屋が変わったのかと聞くと「亡くなられ・・・いや、先ほど退院されました」
うそ、どうして?あの電話は亡くなったこと知らせる電話だったの?
お家に掛けたら「家内は帰っている」直ぐにタクシーでお家まで行った。
もう痛いとか苦しいとか辛いとかの言葉が無くなり穏やかに眠っておられた。来年、お嬢ちゃんの子供が産まれるという喜びがあったのに間に合わなかった。最後は腹帯をお嬢ちゃんのお腹に当ててほっとしたお顔をされたいたという。
元気でいれば孫を抱き、オムツを替えお風呂に入れて・・・・いっぱいやりたいことがあったろうに、悔しい、癌なんか飛んでいけ。
みんな元気でいろよ!
リリオーは許していないんだ。Tさんが亡くなられた事。
8月末に亡くなられていて今まで知らなかった・・・許されることではない。
何で、お見舞いに行かなかったの?何で亡くなられたこと知らなかったの?
リリオーが現役で仕事をしていたらこんな事じゃなかった・・・もっと気遣いが出来ていた?よ。こんな失礼なこと無かったと思う。
Tさんは、お店でも随分お世話になり、閉めてからも誘って頂いていたのに、恩知らずなリリオー。Tさんごめんなさい。最後にお逢いした神尾真由子さんコンサートの時、新地、スエヒロ前で約束したとき、仕事で遅れられたが、開口一番「ごめん、ごめん」とゆさゆさと大きな体を揺さぶってにこやかに笑って可愛ゆかった。又、ご自分も詩吟をされていたし楽器がお好きで素敵な音色のバイオリンをじっくり聞かれていた。それなのに、それなのに・・・
何で、死んだんや、許されへん、リリオーと同じ年齢やったんと違うのんか、あんなにお元気だったのに、許されへん。家の庭でいっぱい、お花を作った、近所でこんなことあった、ゴルフコンペに行った、旅行に行ったとメールで写真を何時も送って下さっていた。奥様と仲の良いツーショットの写真もあった。そんなお幸せな毎日を過ごしておられていたのに何でそんなに急いで逝ってしまったんや。許されへん、涙があふれて止まらない。飲むしかない。近くの居酒屋で飲んで帰ってきた。そして今又、飲んでいる。悲しい。みんな元気でいろや!!!
囲碁会があった8月の初め、Rちゃんから癌で手術を受けられると聞いて、「大変、お見舞いに行かなくては、どういうお具合か聞いて頂戴」と頼んでいた。
「いや、もう良いみたい、退院される」と返事があり、そうよね、癌は手術して悪いところ取ったら大丈夫よねと安心した。が、それから、術後の経過が良くなく意識がないようと聞きどうしょうと心配した。
病院に行って良いものかどうか、ご迷惑か、いや、良くなられてもう退院しておられるかと等、考えていた。9月に、病院に電話して聞いたことがあったが守秘義務とかで何も教えてくれなかった。
そのままになっていて気持ちが収まらないのでTさんとお友達のIMAさんに聞いた。その返事は「亡くなったよ・・・・8月末に・・・」
気を揉んでばかりで行動に移さなかったばかりに亡くなられていた事、知るのが遅すぎるよ、もう、2カ月以上経つじゃないか、リリオーのバカ、ごめんなさい。悲しすぎるよ。Tさんはおおらか、優しくて飲み方がスマートで店でも女の子達の人気者だった。リリオーが店を閉めてからも何回も誘って頂いた。Rちゃんの店、オペラ、ひな祭り、春日野部屋ちゃんこ鍋等々、そう、ザ・シンフォニーホールで神尾真由子さんのバイオリンもご一緒した。6月の中だよ、その時はお元気だったのに考えられないよ。何故だ、悲しくてどうしようもない。やりきれない。
その面影をこの街阿寒湖畔温泉は残していた。アイヌコタンでは火祭りとアイヌ古式舞踏が繰り広げられていたり、商店街では木彫り民芸店、土産店が並んでいて結構、客が入って賑わっていた。旅館に泊まって夜、外に出るなんてどれだけ久しぶりかと思う。街が賑わなければいけないよね。
写真は上手く撮れていないけれど、朝、旅館の裏側にそびえる阿寒岳と阿寒湖、派手さはないが、ゆったりとそびえ、湖も穏やかで心安らかに旅の楽しさを味わせてくれた。
この旅行で嬉しいかったことひとつ。
帰りの千歳空港の待合いで、友にメールを送ったこと。
(初めての北海道旅行しました、Rさんが北海道に帰って3年、お母さんはお元気ですか、ツアーなので逢えないのが残念、大阪に来てね)
直ぐに返事が来た。
(来てたの、逢いたいね、今度はゆっくり来て、逢いたい、来て、今度来て)
友は良いね、何年逢っていなくても友だ、お母さんの介護で店を閉め北海道に帰ったRさん、今度はツアーでなく逢いに来たいと思う。
又、残念な事がひとつ。
今日のテレビでやっていた、北海道鵜川町、本シシャモが有名だったんだ。シシャモのにぎり寿司が旨い、10月上旬から11月中旬まで採れて生で食べられると言う。
まあ、リリオー達が行った道東でなく鵜川町は道南、太平洋側で採れると言うが、ガイドさん言うてくれたら良かったのに、話が上手いと褒めたけれど・・・言うて欲しかった、残念。ホテルや旅館でも出なかったよね。にぎり寿司でなくても焼いたのも出なかった。お腹の中に卵がいっぱい詰まったピンク色のおいしそうなシシャモを見せられて残念。蟹とかウニはいつでも食べられるけれど、鵜川町の純国産シシャモは食べられないよ。ネットで見るとお取り寄せは出来るようだけど・・・食べること大好きなリリオーの勉強不足であった。調べて行けば良かった、悔しい!
来年の今頃、「ちょっとシシャモを食べに鵜川町まで」と言う????
3日目に泊まった旅館が素晴らしかった。風呂、料理、サービス、施設等々、100選に入る、入ると言ってもビッグ3内、いやトップに何時も選ばれている旅館だ。それだけでない、部屋の前に行ってビックリ!格子戸を開けて入ると落ち着いたたたずまい、手洗いやその他に置かれている小物の立派さ、ベランダに出てビックリ!露天風呂がある。実は前の日に泊まった旅館も素晴らしかったが、食事や風呂に行くときに「露天風呂付き部屋」と書かれた部屋が並んでいる所を通っていく、「いや、エエわね、私たちも泊まりたいわ、ツアーではあかんわ、エエ男に誘ってもらわな来られへんなあ、もう、誘ってもらえる年じゃないし、み・て・る・だ・けやね」とため息をついていた。
それが、何とトップ旅館の露天風呂付き部屋・・・何と幸せなことだろう。来て良かった!感激だ。料理もランクアップしたので北海の味たっぷり。旨い、酒も良し。でも、風呂は大きな風呂に入る。やはり風呂もトップになるだけある。上品で優雅な湯船が幾つも。あ・あ・あ・幸せ!
話は変わるが、部屋の中にある露天風呂は朝、入った。勿論、入るよね。
4日目のお昼は、やっとウニ丼を食べた。これも又、幸せ!
それに、十勝あずきの大福餅、夕張では石炭シュークリームと食べてばかり、幸せ!北海道バンザイだ!
又又、話は変わるけれど、今日の野球はどうしたんだろう。日本ハムが勝つかと思ったのに2本のホームランが出て・・・原巨人に勝たせてやりたいが、複雑だね。
まあ、7戦までテレビ観戦したいから、もつれて欲しいよ。そう、北海道では日本ハムの事ばかりテレビでやっていた。山口県湯田温泉に行ったときはソフトバンクばかり。土地土地で味わえる醍醐味だ。大阪は?もちろん、岡田監督オリックス?
戦争時の苦しい悲しい話をガイドさんから聞き胸が詰まる。そう、ガイドさんの話は上手と書いたが、その中のひとつ、北海道を舞台に大正末期から昭和にかけて男手ひとつでひとり息子を育てる男、馬喰の話を(佐呂間町生まれ中山正男氏の小説「馬喰一代」)を淡々とそして抑揚も入り涙混じりに語るのだ。乗客みんな、シーンと耳を澄まして聞き、終えると大拍手であった。北海道は広い、松山千春の生まれた街も通ったし、たくさんの有名な人や色んな話があることが解った。
雄大な景色に気持ちもおおらかになるが、何と言っても食べることにもおおらかになるね。最初に日の昼食だけオプションで頼んだ。ラム肉鉄板焼き、海鮮鉄板焼きを取り、友らと分け合ったが、やはり、ウニいくら丼を食べたい。テレビで見ていた、ウニといくらがアホほど乗っているヤツ。でも、昨日は朝食べてすぐ11時に昼食だったので食欲がわかず、ご飯少なめのミニウニ丼を食べた。今日は思い切り食べるぞと張り切って食堂に入ったら、先客が頼んでいたウニ丼が目に入った。ご飯たっぷりウニ少しだ。ガックリ、値段だけがたっぷりと高め。あ・あ・やめた、海鮮ラーメンに変えた。まずまずの味。朝、昼、夜と食べてばかり。気楽で良いね。
話は変わるけれど、今日は日本ハムが勝った。巨人から今年、ハムに移籍した林投手、貫禄が付いてビシッと決めていた。どうして巨人が手放すの?何で?原監督のお気に入りではなかったの?と今年の初め不思議に思っていたが、移籍して良かったんだ。磨きが掛かってこれからも楽しみだよ。
網走刑務所は外から見る限りシンプルで刑務所らしくなく雪降る中を脱走する映画のシーンが思い浮かばない。知床五湖も知床の岬にハマナスの咲く頃・・・と歌いながら散策したが、まあまあかな。もっと寒く、雪がシンシンと降る季節が似合うかもね。
10月の終わりで、寒いんじゃないかと思っていたが、暖かくてイメージが沸かなかった。まあ、良いんじゃないか、温泉が良ければ。
2泊目のホテルはこれまた素晴らしい。
「私、このホテルに泊まりたかったから、旭山動物園が入っていたよそのツアーやめてん、旭山動物園もええけど、このホテルはなかなか泊まられへんから」とツアー客のひとりが興奮して話していた。リリオーは何せ、初めての北海道だから良くは解らないが、みんな良く知っているよね。
早めの到着で早速、温泉に浸かり、ほんわか。いくつも趣向をこらした湯船があり露天風呂も広い。料理も満足。地酒も満足。
2日目は190キロ走ったそうな。そう、北海道は九州が2つ入る大きさで四国は4つも入るという。弟が10回は行ったと言っていたがそれでも足りないと言う意味が解るよ。それとリリオーも思う、今度はバスじゃなく列車で移動したいと。初めて来ただけでも満足しなければいけないのに列車でなんて贅沢だね。
今日はどちらの店に行こうかと思案したが・・・あんまり思案するほどのこと無いと思うけれど・・・勘定線駅に出来たスーパーのチラシにネスカフェゴールドブレンドが498円、安い、今日はそこへ行こう!自転車でスイスイ。しかし、ダメだった、売り切れ、開店の時くらい、「置く商品が少なかったんと違うの、もっと置いといたら、ケチ、ケチ鉄」とは言わなかったけれど、腹が立った。リリオーはもう新地のママではない。スーパーのチラシで動く普通のおばさんなんだよ。なめたらあかんで!でも、せっかく来たからと、なんやかんやとあまり安くもない夜用のおかずやパンを買ってレジへ、そうそうポイントカードを作らなくては・・・ポイント好きなリリオーもう何枚あるか解らないよ。大変!
話は変わるけれど、リリオーは道東旅行へ行ってきた。名旅館に泊まってゆっくりしようと言う旅だ。北海道はデッカイドウで1日目はバス移動で始まり終わる。良いさ、のんびり景色を眺めながら自然に触れるのもと思ったが、右を見ても左を見ても平野と草原、目の前はどこまでも続く長い1本道、デッカイ、広いと改めて思う。でも、ガイドさんの話が凄く上手で自然と耳に馴染み聞き惚れて同じ景色が続いても飽きなかった。早めにホテルに入りゆっくり温泉に浸かる。そしてビールに酒においしい料理。これが旅の良さだね。良か、良か、ほんまによろしおます。温泉よろしおます。
本当はウオッカに勝って欲しかった。いや、カンパニー横典騎手に勝たせてやりたかった。気持ちは複雑だがどちらが勝っても立派だ、褒めてやりたいと思っていた。
だが、が、しかし、カンパニーとウオッカの間を突進して駆け抜けていく1頭・・・君は誰だ?来ては行けない、待て、少し待て・・・ア・ア・ァ・ァ・ア・ア・ア、白い帽子が・・・ウォッカの前を・・・誰だ?・・・ゴールしてから解ったよ、スクリーンヒーロー君か。
失礼だが、頭の片隅にも、胃下垂気味の長い胃の中にも何処にも君の姿が思い浮かばず買わなかったよ。ガックリ・・・何時まで続くんだ、有馬記念までに大きなのを当てないと今年もてっちりが食べられないよ。
でも、しかし、今日は許してあげる。8才馬カンパニーが4度目の挑戦で天皇賞というビックタイトルを手にしたんだから。これがGⅠレース初制覇とは知らなかった。健康で怪我もなく、やってこられたからだろう。見習わなければいけないね。
話は変わるけれど、日本シリーズ、良い試合が続くね。今日は日本ハムが勝った。これで東京ドームで確実に3試合はする。
何時かあったね、4試合連続負け、甲子園球場5試合目が無かった時が。あのチケットはどうしてくれるねんと怒ったことを思い出したよ。
またまた、話は変わるけれどリリオーは北海道ツアー旅行してきた。疲れが出て今日は眠たいから又、明日に話をする。面白くない話かも知れないけれど見てね。