人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

論文掲載情報「去勢と動物表象:松浦理英子『犬身』を中心に」「ガラスのリボンを解くために:笙野頼子『硝子生命論』と天野可淡」

2019-12-04 00:33:39 | 研究・発表・イベント等情報
こんばんは。
先日の三学会合同国際研究集会の「日本文学と動物」パネルにいらしてくださったみなさま、どうもありがとうございました。
おかげさまで充実したパネルになったと思います。

さて、11月に私の論文が2本公開されましたので、報告いたします。

・「去勢と動物表象:松浦理英子『犬身』を中心に」(『名古屋大学国語国文学』112号、2019年11月)
犬や猫の避妊・去勢手術が一般化したことやTNRの広がりなどで、古来生殖や自然の側に位置づけられることの多かった動物表象にどのような変化がもたらされたか、松浦理英子『犬身』を題材に論じるものです。

・「ガラスのリボンを解くために:笙野頼子『硝子生命論』と天野可淡」(『生物学史研究』99号、2019年11月)
去年の12月に行ったシンポジウムの発表をもとにしたもので、笙野頼子『硝子生命論』について、近年の球体関節人形のブームを踏まえつつ、人形作家・天野可淡が『KATAN DOLL』に付した後書である「解かれたガラスのリボン」と比較しながら考察するものです。

どうぞよろしくお願い致します。




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