人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

論文掲載情報、学会発表告知

2015-05-22 11:52:58 | 研究・発表・イベント等情報
【論文掲載情報】
『新時代への源氏学 3関係性の政治学』(竹林舎、2015年)に拙稿「倫理の確執―橋姫・椎本・総角における「父の言葉」―」が掲載されました。
「第2巻『関係性の政治学Ⅰ』に引き続き、梅枝巻以降の巻々を折々の「関係性」から読み拓く」論集です。
目次、竹林舎のサイト
 私の論文は、「倫理の確執」というお題をいただいたのですが、私自身がずっと気になっているテーマである、父の言葉(ロゴス)に引き寄せて考察したものです。(具体的な)「八の宮の遺言」など、父から子に遺された言葉と、仏典や漢籍などの(抽象的な意味での)父の言葉を「父の言葉」(ロゴス)として内的規範に関わるものとして考察しました。
 決して奇を衒ったものではなく、「倫理」って何?というところでまずつまずいてしまったのですが、まじめに「倫理の確執」というタイトルで橋姫・椎本・総角を読もうとしたらなぜかこうなってしまいました…。
 私の論文はちょっとあまり論点が整理できなかったのですが、他の方のご論考もありますし、手に取っていただけるとありがたいです。

【学会発表告知】
 2015年7月5日(日)に、奈良女子大学で開催される、日本文学協会第35回研究発表大会で発表します。
「『源氏物語』の絵画とリアリズム」とのタイトルです。
 以前、『源氏物語』の人形(にんぎょう)で発表したときに、雛や人形(ひとがた)と絵画とを比較する必要性を指摘されました。もちろん単独の発表として完結するようには構成するつもりですが、そのような視点に立っての発表となります。
 フィクションを構築する、メタフィクショナルな技法としての絵画や人形(にんぎょう)を考察しながら、よりリアリズム的な志向を持つものとして絵画を位置づけるつもりです。たぶん、絵合巻で描かれる、源氏の「須磨の絵日記」が中心になると思う。
 …と言っても実はまだ、ちゃんとラインが固まってないんだけど。これから頑張ります。

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 うちで里親探ししてた子たちは、ようやく一匹貰われていきました。5カ月くらいのもこもこの子犬が。
 夢ちゃんとさちちゃん(避妊済みの7カ月くらいの子たち)については、もううちに慣れすぎてしまったので、よっぽどの話でなければ出せないなあ…と思ってます。里親募集サイトへの掲載ももうやめようかと思ってるくらいですが、この前夢ちゃんの可愛い写真が撮れたので、せっかくなので…という感じ。

 1歳半くらいの母犬と5カ月くらいの子犬については、まあいいご縁があれば…とは思っているものの、全然話がありません。母犬(まるで生まれたときから家でいたみたいな、偉そうな顔をしてます)が一番扱いやすいと思うのですが、母犬では全然希望がないなあ…。


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