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・佐々木 譲【著】
ハルキ文庫 720(税込)
角川春樹事務所 (2007-05-18出版)
出席者19人(男性4人、女性15人)と今年一番多かったのではという出席率、たいてい一人か二人は途中挫折という人も必ずいるのですが、全員完読、そして、佐々木譲通の天馬さんのA3三枚にわたるレジュメ「佐々木譲の世界」付きという、2007年最後を飾るにふさわしい(?)例会となりました。
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○読後感がさわやか、一気読みでき面白かった。
○わかりやすい、映像が頭に浮かぶ。
○主人公佐伯をもっとかっこよく描いてほしい。
○最後までどうなるのかわからず、はらはらして面白かった。
○横山秀夫の暗い小説に比べ、後味がよく、映像化されたとき、
誰が演じるのか楽しみ。
誰が演じるのか楽しみ。
○佐伯と小島が仕事が出来すぎな気がしたが、面白かった。
○エリートの石岡の最期が予測でき、あっさりしすぎ。
○石岡の死は本当に自殺なのか?
○「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」を読んだことがあり、
そちらのほうが面白かった。
そちらのほうが面白かった。
○ストーリーテラーで、うまいと思った。
○レジュメを読んで、時代小説を読んでみたくなった。
○登場人物がフルネームと苗字だけの人があり、気になった。
○「ストックホルムの密使」がオールタイム・ベストテンのひとつ。
それに比べると物足りなく感じ、私の読みたい佐々木譲ではない。
○導入部は面白かったが、ふくらみが足りないような気がする。
○タイムリミットがあり、緊迫感があった。
○もっと叙情的なのかと思ったが、渇いた感じで、さらさらと読み進めた。
○際立ったキャラクターが出てこないのが面白い。
○警察の組織の甘さを追及した小説をもっと書いてほしい。
○スピーディーな展開が面白かった。
全体的に読みやすい、面白いという意見が大半でした。
タイトルについては、元の「うたう警官」のほうがよかったというのが多数派でしたが、「笑う警官」のほうがいいという少数意見も。
人物像については佐伯をもっとかっこよく描いてほしいという意見と、反対にこのぐらいあっさりしている描き方がいいという意見に分かれました。
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横山秀夫の暗くねっとりした警官小説に対するアンチテーゼが、作者のモチーフとなっていると感じた。 “主人公をヒーローにしたくない”という意図で、かっこいいセリフを吐いたりしないのだと思う。 キャラクターを抑えて描いているのが、佐々木譲のよさであり、反面ウイークポイントになっている気がする。
「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」は敗戦国が戦争を舞台にして描いた画期的な小説。
佐々木譲の成熟度を感じさせる作品である。
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「ユニット」「警官の血」に続き、三作目だったのですが、会員の方々がかなり読み込んでいたのでビックリ。 (単に私の無知ということなんですが…)
皆さんお勧めの三部作を読んでみたいと思います。
(キトリ
)
例会に出席できなかった方は、コメント欄にどうぞ。
(キトリ
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なお、‘2007ベスト本’を、近日中にUPしますので、お楽しみに
(管理人
)
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