女性は釈放され、不起訴になったことなどから、
同署は10万円については署員らが立てかえた上で、★女性側に還付した。
証拠品3170万円のうち10万円紛失か…大阪
大阪府警福島署が9月、窃盗事件の証拠品として押収、保管し、捜査書類に「3170万円」と記録してあった現金が、その後の点検時に10万円足りなくなっていたことが、同署幹部への取材でわかった。同署は、紛失した可能性があるとして今月、所有者に謝罪し、署長らが不足分を自費で立て替えて返還した。府警が原因を調査している。
同署幹部によると、同署は9月20日、高齢男性から金を盗んだとして、府内の女性(41)を窃盗容疑で逮捕し、女性宅から現金を押収。金額を数えた刑事課員が、押収品目録に3170万円と記載し、署内の金庫に保管したが、同24日、証拠品の写真撮影のために金庫から出したところ、3160万円しかなかったという。
その後、女性は不起訴(嫌疑不十分)となったため、同署は返還方法などを府警本部に相談。
金額が不足している原因が不明で、公費を支出できないため、★当面の対策として、
★署長や副署長ら数人がポケットマネーで補填ほてんしたという。
金庫は会計課長がカギを管理し、★署員が開ける際は、★同課長が立ち会う仕組み。
同署の園部勝蔵副署長は「金額が合わなかったことが原因で不起訴になったわけではない」としたうえで、「署員が押収時に数え間違ったのか、紛失や盗難なのかは本部が調査中」と説明。署長らが立て替えた10万円は、原因究明後、府警本部が改めて対応を検討する。(2013年10月30日 読売新聞)
容疑者から押収の10万円、署内で紛失…署員らが補填 大阪府警
産経新聞 10月30日(水)12時49分配信
大阪府警福島署が9月、窃盗事件の証拠品として容疑者の女性から押収した現金3千万円余りのうち、10万円を署内で紛失していたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。不足分は署員らが補填(ほてん)したという。府警は保管にかかわった署員から事情を聴くなど紛失の経緯を調べている。
捜査関係者によると、福島署は9月20日、知人男性から現金を盗んだとして、窃盗容疑で女性を逮捕。証拠品として現金約3170万円を押収し、署内の金庫に保管していた。しかし数日後に改めて確認したところ、10万円が不足していることが分かった。
女性は釈放され、不起訴になったことなどから、同署は10万円については署員らが立てかえた上で、女性側に還付した。
府警は押収時に現金の★集計を間違ったり、署員が★盗んだりした可能性があるとみて経緯を調べるとともに、
署員らのポケットマネーで10万円を補填した行為が証拠の捏造(ねつぞう)に★当たらないか調べている。
福島署では昨年、証拠品のたばこの吸い殻がなくなっていることに気づいた当時の刑事課長が、自分の息子の吸い殻を加工し、証拠品として捏造したとして証拠隠滅罪に問われ、有罪判決を受けた。
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