備忘録 テレビ東京 経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」ht
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「ルビコンの決断の世界」ご意見・ご感想バックナンバー2009年8月20日放送
引用:::検索:松浦米子
井坂 信彦(いさか のぶひこ)市民グループ「見張り番」の松浦米子さん 2006年02月10日
大阪市の職員厚遇問題より以前から、いろいろな所で名前を見かけていた
市民グループ「見張り番」の松浦米子さんと、井坂 信彦(いさか のぶひこ)初めてお会いしました。
役所の不正をコツコツ暴くオンブズマン的活動が高く評価されていますが、
“市民主導の改革”を志す松浦さんが、役所のマイナス点を指摘する活動だけでなく
大阪市のプラス点を創り出す活動まで範囲を広げられたら、
市民パワーが街をつくる素晴らしい大阪市になるような気がします。
以下、本日のメモです。
060210「見張り番」代表世話人の松浦米子さん
1989年の大阪市で、議員と市幹部が北新地で不正に食糧費を使っていた問題が発覚した。
「見張り番」を結成し、残業手当の一律支給問題とあわせて監査請求や訴訟を起こした。
手当ての一律支給は違法という判決が出たにもかかわらず、問題は繰り返し起こっている。
04年11月には水道局の全職員に業務手当てが一律支給されていたことが発覚。
これを機に05年の大阪市職員厚遇問題に発展した。
スーツは2~3年ごとに支給されていて、不要な職員は家族の採寸を提出したり、転売していた。
7つの互助組合を束ねた任意団体の「互助連合会」に、多額の公金が投入されていた。
職員は正規の退職金の他に、互助連から10年にわたり「年金」という形で第二退職金がもらえる。
大阪ドームのVIPルームを互助連が年間1億円で借りていたことから問題が発覚。
総務局の厚生事業課職員10人が専門で互助連の事務を請け負っていた。
住民監査請求により時効前5年分の141億円が返還されることになった。
大阪市役所の地下1階には市職員団体・市従業員組合の部屋があり、ヤミ専従職員がいる。
組合支部長は予算や人事に絶大な権限を持っている。
地区にある芦原病院にも貸付金が続いており、合計131億円が焦げ付いている。
大阪市長は5代にわたって助役が市長になり、組合との癒着関係を続けていた。
大阪市会議員は報酬月額105万円、政務調査費月額60万円、費用弁償日額1万4千円。
大阪市民だけで「24区の会」を立ち上げ、区長公用車の実態を同時に調べている。
ある区では議員ばかり公用車を使っており、別の区では午後5時以降の料亭ばかりに行っている。
その他に、地域振興会と呼ばれる地域ボスたちにも多額の公金が使われている。
公用車問題を突き始めたら、公用車121台が廃止になった。
一日3時間しか稼動していないのに、運転手は車両整備やワックス掛けで残業していた。
実力派助役の辞任、改革担当者の更迭に続いて、関市長が突然辞任を発表した。
これまで選挙には一切関わらなかったが、現職v.s.共産党の構図を避けたいという声が多かった。
もと参議院議員の辻恵さんが立候補すると聞き、これを応援することに決めた。
東京の選挙参謀が中心となった選挙で、自分たちの意見を通すことの難しさを感じた。
辻恵さんの後援会は「民主党の推薦がなければ応援できない」と非協力的だった。
地元の民主党議員は、当選後の関市長に嫌われるのを恐れて、関市長を応援した。
マスコミには「見張り番は民主党や労働組合と組んだ」とレッテルを貼られた。
89人いる市会議員の中で、給料に見合う活動をしている議員がどれだけいるのか?
大阪市議会の中に、24区の会から無党派議員を送り込みたい。
今年1月6日に大平元助役が関市長の顧問弁護士になるということが新聞一面で大きく報道された。
理由も言わずに辞めて、のこのこと顧問弁護士に戻ってくるのは、公職の身としておかしい。
しかし市民は大げさな新聞報道を見て「悪い議員が女性助役をいじめた」と思っている。
大平氏が弁護士時代に何をしたのか?助役時代に教育担当で何を成し遂げたのか?
マスコミに聞けば10人が10人、「男性だったらこんな絶対に記事にならない」と答える。
仕事内容でなく、単に「女性だから」というだけで大きく扱うマスコミは女性観がおかしい。
Q,最近はマニフェストの流行で、議論が短期的な効率優先に偏っているように感じるが?
A,「職員を7000人減らす」「それならこちらは8000人減らす」という無益な争いが起こる。
大切なのは数字より透明度であり、運用を変えるのではなく条例を変えること。
大阪市は情報公開部会を非公開にしているが、メンバーが身内ばかりだからだと思う。
Q,政務調査費と議員報酬についてはどのように考えているか?
A,大阪市会議員の現状を見る限り、報酬は半分、政務調査費はゼロで良いと思う。
調査計画を提出した後で、それに必要な調査費を受け取る形に変えるべき。
Q,見張り番の財政はどのようになっているのか?
A,年会費3000円を400名の会員の約6割が払ってくれているが、それよりもカンパの方が多い。
Q,市民主導の改革を目指しておられるようだが、マイナス点を指摘する現在の活動だけでなく、
プラス点をともに創る改革についてはどのように考えているか?
A,非常に重要な指摘で、24区の会からも地域ごとの具体的なアイディアが出始めている。