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何気なく請け負った身内の調べごとを進める休職中の刑事。
調べが進むうちに、クレジットカード破産、自己破産の現実を目の当たりにした。
自己破産した者が消息不明になっていたりと、
次第に事件性は強まっていく。
なぜそうなってしまったのかという理由が
まったくの他人ごとではなく、
いつでも、誰でも、そうなりうるのではないかという
事実が恐ろしかった。
宮部みゆきさんの作品は初めて読んだのだが、
冒頭からやられてしまった。
『電車が綾瀬の駅を離れたところで、雨が降り始めた。』
主人公が最初に乗っていた電車は常磐線で、
しかもちょうど綾瀬駅を出発したところであり、
車窓から、亀有、金町と続く景色を眺めていたのだ。
18歳から10年近く同駅を利用していたので
縁を感じずにはいられなかった。
主人公は金町で降りて、住まいは水元公園の
そばの団地だった。
水元公園も我が家から自転車で行ける距離だ。
しかも主人公の息子の友達が「カッチャン」って。
自分の小さい頃のあだ名だ。
家族や親しい友人は今でもそう呼んでくれる。
これは宮部みゆきさんとは直接関係ないことかもしれないし、
同じ条件の人なんてたくさんいるかもしれない。
そうだとしても、こじつけかもしれないけれど、
これは縁じゃないのかと思わずにはいられない。
本書を読んで記憶に残った痛快な言葉がある。
『公共の場所で携帯電話を使ってしゃべり散らしている人間というのは、
どうしてこうそろいもそろって声が大きく、また馬鹿面に見えるのか。』
宮部さんもそう思っていたかと。
本書が終盤を迎え、この物語が終わりそうなとき、
あぁ、もう終わってしまう。
終わらないでほしい。
もっと続いてほしい。
まだ事件は解決しないでほしい。
そう思った。
宮部みゆきさんの他の作品が
もっと読みたくなってしまった。

何気なく請け負った身内の調べごとを進める休職中の刑事。
調べが進むうちに、クレジットカード破産、自己破産の現実を目の当たりにした。
自己破産した者が消息不明になっていたりと、
次第に事件性は強まっていく。
なぜそうなってしまったのかという理由が
まったくの他人ごとではなく、
いつでも、誰でも、そうなりうるのではないかという
事実が恐ろしかった。
宮部みゆきさんの作品は初めて読んだのだが、
冒頭からやられてしまった。
『電車が綾瀬の駅を離れたところで、雨が降り始めた。』
主人公が最初に乗っていた電車は常磐線で、
しかもちょうど綾瀬駅を出発したところであり、
車窓から、亀有、金町と続く景色を眺めていたのだ。
18歳から10年近く同駅を利用していたので
縁を感じずにはいられなかった。
主人公は金町で降りて、住まいは水元公園の
そばの団地だった。
水元公園も我が家から自転車で行ける距離だ。
しかも主人公の息子の友達が「カッチャン」って。
自分の小さい頃のあだ名だ。
家族や親しい友人は今でもそう呼んでくれる。
これは宮部みゆきさんとは直接関係ないことかもしれないし、
同じ条件の人なんてたくさんいるかもしれない。
そうだとしても、こじつけかもしれないけれど、
これは縁じゃないのかと思わずにはいられない。
本書を読んで記憶に残った痛快な言葉がある。
『公共の場所で携帯電話を使ってしゃべり散らしている人間というのは、
どうしてこうそろいもそろって声が大きく、また馬鹿面に見えるのか。』
宮部さんもそう思っていたかと。
本書が終盤を迎え、この物語が終わりそうなとき、
あぁ、もう終わってしまう。
終わらないでほしい。
もっと続いてほしい。
まだ事件は解決しないでほしい。
そう思った。
宮部みゆきさんの他の作品が
もっと読みたくなってしまった。