くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

たまご

2009-08-28 16:16:14 | 日記
自炊をしていて気がついたことがある。

それは、気持ちを込めて作らないと美味しくない、ということだ。

仕事から疲れて帰ってきて、
自炊をしたくないときもある。

あぁ、めんどくせーなー・・・はぁ~・・・

などと思いながら、いつもと同じ料理を作っても、
全然美味しくないのだ。

美味しくできますようにと祈りながら、
一生懸命に作ったりすると、
たとえ少しぐらい失敗してもなんだか美味しいのに。

疲労が原因で味覚がおかしくなっているのだろうか。

それとも同じく疲労が原因で、
同じ量の調味料を入れているつもりが、
間違って入れてしまっているのだろうか。

でも味見をしながら作っているから、
それはないとは思うのだが。

それにしてもオムライスのたまごは本当に難しい。
半熟でふわふわの、洋食屋さんのようなオムライスが作りたいのだ。

オムレツ状にしてチキンライスの上に乗せ、
オムレツにナイフで切れ目を入れると、
ふわっと広がるあれだ。

しかし3度挑戦してすべて失敗に終わっている。

1回目は卵ひとつで作ってみたら、
半熟ふわふわとはほど遠い、ノーマルの平べったい卵焼きができた。

2回目は卵を二つに増やしてみた。
途中までは良かったのだが、オムレツ状にする作業に手間取ってしまった。
しかし前回とは違うハッキリとした手ごたえがあった。

チキンライスの上に完成したオムレツを乗せ、
期待しながらナイフで切れ目を入れる。

まるでオムレツの時間だけが止まってしまったかのように微動だにしない。

ただ切れ目が入っただけのオムレツ。
それをみつめる自分。
うつろな時の流れ。

オムレツと見つめあっている私の姿を見て、
その下にいたチキンライスは何を思っただろうか。

3回目は卵を三つにした。
しかしフライパンの熱し方が弱かったため、
なかなか固まらず、コンロの火を中火にしたら、
今度は予想以上に卵に火が通るのが早くて、
オムレツ状にまとめるときには既に時遅し。

でっかいオムレツの完成だ。
カチカチの。

たまごの繊細さに愕然とした。

フライパンの状態、
加熱時間に至っては本当に1秒を争う。

早すぎればドロドロの液体。
遅すぎればただの卵焼き。

フライパンの温まり具合の入念なチェック、
一瞬のミスも許されないフライパンの手さばき、
そして秒単位の時間との勝負。

料理というより、卵との真剣勝負としか思えない。

3戦0勝3敗。

今日、リベンジだ。

2 コメント

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Unknown (mama)
2009-09-02 09:00:56
たまご最高!
情景が目に浮かぶ、楽しいブログでした!
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Unknown (jo)
2009-09-02 16:40:50
mamaさんこんにちは。

誰かが一瞬でも「楽しい」と思えたなら、
それはすごく嬉しいことです。

ありがとうございます。

オムレツ、難しいです。

まだ4戦目が実現できていません。

卵の賞味期限が切れそうなので、
そろそろ再挑戦しなければなりませんね。
返信する

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