いよいよサーキット初心者(Cクラス)の走行が始まった。
先導車がついて、ピットアウトの仕方、ピットインの仕方を踏まえた
完熟走行を2週ほどこなし、いざ本番走行開始。
『絶対に、何があっても転倒してはならない』
自走で来ている私の場合、万が一マシンに何かあったら
マシンと共に帰宅することが出来なくなってしまう。
そして私のマシンは限定生産のモデルのため、
もしも転倒してカウルがボロボロに傷ついたらスペアはない。
(異なるカラーの同型ならあるのだが)
そんなことを考えてしまうと、自ずと慎重になる。
何はともあれ、まずはタイヤも暖まっていないことだし、
コースレイアウトを覚えなければいけないと思い、
そちらに神経を集中して走る。
というわけで1セット目は走りを楽しむ前に終了。
しかし2セット目に向けての収穫を得た感はあった。
【最終コーナー】
2セット目が始まるまでに、Bクラス、Aクラスの走りを眺めて楽しみ、
最終コーナーではブレーキングポイントやクリッピングポイントが
どこなのかを研究してみたりした。
そして2セット目。
タイヤも冷え切っていたので最初の2~3周はウォーミング
ラップにしようと思い、責める気持ちを抑えて走った。
4週目からは、今まで雑誌やライディングテクニック本で
学んだ知識をフル動員し、且つ、ライディングテクニックDVDや、
GPライダーの真似で散々研究を重ねてきたハングオフ
(本当に出来ていたのかどうかは微妙だが)をやったりして
楽しく走り回った。
とにかく永遠に擦ることはないと思っていたトゥースライダー
はしょっちゅう地面に擦れ、気持ち良いことこの上ない。
3セット目には、私の隣のピットにいたAクラスの人が親切にも
タイヤの空気圧を見てくれて、おまけに空気圧の調整までしてもらった。
残念ながら私にはその違いがわからなかったのだが、
次の4セット目、タイヤの空気圧をさらに下げてもらった。
フロント : 2.50kg/cm^2(標準値) → 1.90kg/cm^2
リア : 2.90kg/cm^2(標準値) → 2.15kg/cm^2
するとどうだろう、今度はブレーキング時のフロントの安定感が
3セット目とは比較にならないほど増した。
強くブレーキを掛けても、ぶれないというか、地面にしっかりと食い込んで、
ジワ~ッと、しかしガッツリと車体を止めてくれる感じ。
これだとカーブ直前のブレーキングが安心して行える。
タイヤの空気圧の変化など自分には絶対に分らないだろうなと
高をくくっていたのだが、意外や意外、変化を感じることが
出来たという事実に心が躍った。
【ブ~ン1】
【ブ~ン2】
【ブ~ン3】
午前は1セット15分。午後は1セット20分だったのだが、
実際に走りだすと10分ほどで腰や股関節の筋肉が悲鳴を上げはじめて、
チェッカーフラッグが振られる前にピットインしてしまった。
1時間全力で(ストレートなどではリラックスしているらしいが)
走り続けるプロライダー達の体は一体どうなっているのかと、
驚かされると同時に、あらためて感動させられた。
【抜かれる3秒前】
【独り旅】
たくさんの感動を得ることが出来たサーキット走行会。
写真も参加者の方々がたくさん撮ってくれていて、
自分の写真を見つけたときにはもう涙が出そうなくらい嬉しかった。
皆様にありがとうございましたと言いたい。
初めて自分のライディングフォームを見たことにも感動した。
こんな格好になっているのか、と。
コーナーリング中も、もう少し前傾姿勢になると格好良いなと思う。
(基本的に何でも形から入るタイプ・・・)
それは結構意識していたつもりだったけれど、まだまだ全然足りない。
非常に勉強になった。
何気なく声を掛けてくれた、たけくんに心から感謝したい。
中学時代から約12年振りの再会。
私が持ち合わせていないアダルトなオーラをまとったたけくんに、
まるでタイムスリップしたような懐かしさを感じると共に、
ちょっと照れくさかったりもした。
とにかく本当にありがとう。
次はお酒でも飲みながらゆっくりと話がしたいと思った。
さて、革ツナギ、どこのメーカーにしようかな。
【ベストショット】