くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

爽快

2009-05-11 19:21:01 | オートバイ
気がつくとゴールデンウィークは足早に過ぎ、
またいつもと同じ生活。

はぁ。

血沸き、肉踊るようなイベントが起きないだろうか。

平和な日常を望むくせに、平和であり続けると
何か起きないだろうかなどと思ってしまう。

どうしようもない。

いつも言うように、
人間は本当に面倒くさい生き物だ。
たまにうんざりする。

先月、お世話になっているバイクショップが主催した、
サーキット走行会に参加してきた。



天気も良好で、常日頃公道でうずうずしていた思いを爆発させてきた。

やはりスーパースポーツはサーキットを走ってなんぼだ。

信号も、対向車も、歩行者もいない、
アクセルも開け放題、
ハードブレーキングもし放題、
騒音も気にせず、
エンジンをキンキンに回したり、
コーナーリング時にどこまで車体を寝かせられるだろうかと、
ジリジリとバンク角を深くしてみたり、
普段やってみたいと思っていたことに色々挑戦出来て、
爽快な気分だった。



コーナーの途中で、これ以上アクセル開けたらどうなるだろう、
まだいけるのかな、さっき以上のスピードでコーナーに進入できるだろうか
などと考えていたが、
やはり自走でサーキットまで来ているため、
スリップダウン、オーバースピードでのコースアウト等による
転倒だけは絶対にしてはならない状況だったので、
自分リミッターは解除しなかった。

それでも前を走る速いライダーを追走していて、
3週ほど付かず離れずだったのだが、
体力が消耗して集中力が切れた途端に、
コーナー進入で曲がるきっかけを失ってコースアウトしてしまった。
幸いエスケープゾーンが広かったので何事もなかったのだが、
結構ヒヤヒヤしてしまった。

バックストレートで前の車が譲ってくれたこともあったのだが、
抜かすためにスピードを上げると、
結局次のコーナーの減速が間に合わなくなって、
譲ってくれた人よりコーナー進入が遅かったり、
止まりきれずに直進してタイヤバリヤギリギリで停止なんてこともあり、
なんだか申し訳ないと思うことも多々あった。

ブレーキング勝負のオーバーテイクなんて、
いまの自分にはできないことが良くわかった。

キレイにオーバーテイクできたらすごく気持ちいいんだろうな。

バイクショップが主宰であるため、
休み時間に整備担当の方がチェーンのたるみなんかをチェックしてくれて、
すごく安心して楽しめた。

万が一転倒しても、少しくらいのダメージなら、
整備の方が直してくれそうだったし。

この日は転倒者が1人も出ることなく、
転倒未遂を犯したのが私1人くらいなものだろうか。

次の機会があったらぜひまた参加したい。



ちょっとしたきっかけでスローライド

2008-11-25 17:57:57 | オートバイ
休日出勤する時に久しぶりにオートバイに乗ろうと思ったら、
見事にバッテリーがあがっていて、
また押しがけするはめになってしまった。

仕事が終わって帰る際もバッテリーはあがったままで、
また押しがけをしたのだが、
このときはなかなかエンジンがかからず、
10回近く押しがけを試みるはめになってしまった。

おかげで押しがけのコツがバッチリ分かってしまった。
いい勉強になったかもしれない。

翌日も休日出勤する予定だったので、
走行してバッテリーを充電させるため、
帰りはわざと遠回りして帰ることにした。

普段、オートバイに乗るときなどは、
どれだけ早く目的地に着くかとか、
どれくらいスピードが出るのかなど、
速く、速く、を中心に考えているけれど、
この日は全くの逆で、
遅く、遅く、ひたすら遅く、
なるべく多く信号に引っ掛かりそうな道を選び、
家に帰るまでの時間をどれだけ長くひっぱって
オートバイに乗っていられるかを考えていて、
いつもと真逆の思考をしている自分がおもしろかった。

信号停止で車の前に出ることもなく、
すりぬけをすることもなく、
自動車の流れに乗ってひたすらにのんびり走る。

何かに追われて焦る気持ちもゼロで、
心境はすごく穏やか、
素晴らしく気持ちよかった。

「めっちゃ遅く、なるべく時間をかけて走る」

というのは、上記のとおり今までの自分にはない視点であり、
新たな世界を見た気がした。

そのかいもあり、翌日は一発でエンジンがかかり、
何とも言えない充足感。

それにしてもそろそろバッテリーを交換しなければならない。

でもこれから来る季節は冬で、
結局あまり乗らなくてまたバッテリーがあがっちゃったらどうしよう。
(バッテリーをとりはずしておけばいいだけの話なのだが・・・)

冬だけど、オートバイを買ったばかりの
あのウキウキワクワクの気持ちを思い出して、
ちょくちょく乗るようにしないとな。

そしてたまにはのんびりと時間を気にしないでだらりと走ろう。
せわしなく時間に追われる日常をきれいさっぱり忘れて、
いつもとは逆の、ゆる~く贅沢な時間の使い方を満喫しようと思う。

楽しみだ

2008-09-26 22:07:35 | オートバイ
今日からMotoGP第15戦、A-STYLE 日本GPが
ツインリンクもてぎで開催されている。

明日から一泊で観戦ツアーだ。

楽しみ過ぎる。

昨日は前々夜祭と銘打って、
軽く飲みに行った後、深夜3時近くまでカラオケという、
体に悪そうな祭りで盛り上がった。

おかげで今日は最高に体がだるく、
もう何もやる気がしなかった。

決勝の結果を勝手に予想してみよう。

1位 ダニ・ペドロサ #2 Repsol Honda Team
 もてぎが得意だし、BSタイヤにスイッチしている。
 昨年はトップ走行中に単独転倒だったから、
 今年は行ける気がする。
 ただ、ここ数戦怪我の影響なのか、
 勢いがないのがちょっと気になるけど。


2位 バレンティーノ・ロッシ #46 Fiat Yamaha Team
 ケーシーに競り勝つ。今年はBSタイヤだし。
 もてぎは苦手だが完全に風向きは彼。
 そして年間チャンピオン決定。


3位 ケーシー・ストーナー #1 Ducati Marlboro Team
 表彰台は確実か。BSタイヤも強い。
 ロッシとバトルになったときにどうなるか。


4位以降はカピロッシ、ヘイデン、エリアスあたりが
入りそうかな。

カピロッシが優勝しても盛り上がるなぁ~。
昨年も波乱のレース展開で優勝をもぎとっているし、
今年も優勝すればもてぎ4連覇か。

さて、明日に備えて今日はもう帰ろう。

悶々 2/2

2008-01-21 14:48:05 | オートバイ
実のところこの試乗、かなり気が引けたのだ。

セミフルパワー化したマシンに乗った後に
ノーマルマシンの世界に戻ってこられる自信がなかったからだ。

予想したとおり、メリットだらけのセミフルパワー化を
いますぐにでもしたくてウズウズしているのだが、
現実には色々な壁が立ちはだかっている・・・。

フルエキ+セミフルパワー化で20万円強。

高い・・・。

やはりスリップオン+セミフルパワー化10万円強コースが
現実的で妥当なのだろうか・・・。

でもどうせやるんならフルエキで・・・
でもそんなお金ないじゃん?
でもスリップオンで我慢できなくなるとかありそうじゃん?
でもお金ないじゃん?
そもそもスリップオンとフルエキの違いが体感できる
レベルで走れる人でしたっけ?
おっしゃるとおり。
でもさぁ~・・・

こんなことなら独身時代に借金してでも
やっておけばよかったと、いまさら後悔したところで
後の祭りなわけで、しばらくは悶々と夢と現実の狭間で
さまよい続けるのだ。

なんてかわいそうな我が子。
力を抑止され、本来の輝きを完全に失っている。

持てる力をすべて解き放って生き生きと走る子供を目の当たりにして、
我が子にも同じ力が秘められていると知れば
すぐに20万円を支払って力を解き放ってあげたい、
本来の姿にしてあげたいと思うのが親心ではないのでしょうか?

誰に訴えかけているのか分らないが、
もうすでに悶々病がだいぶ進行している。

そもそも逆立ちしても10万円なんて大金出てこない。
冗談じゃなくてリアルに出てこないから泣ける。

そうだった。
生きるだけで精一杯なんだった。

でも絶対諦めない。
20万円ごときどうとでもしてやろう。
大人なんだから。

悶々 1/2

2008-01-21 14:47:41 | オートバイ
愛車であるモビスターの車検が無事終了した。

特に不調な箇所はなかったので、
オイル、オイルフィルターの交換くらいで済んだ。

しかし昨年末から若干ぐずりだしたバッテリー、
車検の途中でもやっぱりあがってしまったらしい。

オートバイ屋さんに充電してもらったのだが、
これからも頻繁にあがるようならいよいよ交換
しなければならない。

市場ではバッテリーの値段も上がっているらしく、
2万円を軽く超えるそうだ。
今後も価格が上がる可能性が高く、
いまのうちに換えてしまったほうがいいのかもしれない。

そんな風にダラダラとオートバイ屋さんで雑談していたら、
ちょうど整備をしに来ていた知人のオートバイに試乗させて
もらえることになった。

車種は私と同じCBR600RR。年式も同じ。
違う点といえば、マフラーが社外(TSR)のフルエキ、
社外のステップ、セミフルパワー化されている点だ。

街中をチョイ乗りしただけなのだが、
それでもハッキリと違いが分った。

まず当たり前なのだが排気の抜けが違いすぎる。
アクセル操作に対して非常に素直に加速する。

アクセルを開けたときの私のマシンは、
『え?あ、行くんですね。はい。わかりました。はぁ~めんどくせ』

対してセミフルパワー化されたマシンは、
『はい!行きます!行かせてください!!』

と言った感じ。

普段からなんだか詰まった感じがするなとは感じていたが、
乗り比べてみると本当にふん詰まりだったんだと
思い知らされた。

抜けが良くなった分、エンジンブレーキも控えめになったし、
アクセルを開けた瞬間のドン突き感も非常におとなしくなって、
明らかに国内ドノーマルより乗りやすい。

馬力も国内ノーマル69psに対して、試乗したマシンは恐らく
100ps前後だと思われる。
(ネットの情報を見る限り)

馬力もアップしているから車重が激しく軽く感じる。
同じマシンとは思えないくらいだった。

加速しているときの気持ち良さ、
1速→2速→3速の加速時にもストレスがなく、
スコーンと突き抜けるように加速するから、
ヘルメットの中で「速っ!」と呟いてしまった。

買えないけどワクワク

2007-10-22 13:17:19 | オートバイ
フルモデルチェンジしたばかりのCBR600RRに
早くもスペシャルカラーが投入された。
大概フルモデルチェンジを行う直前に投入されるものなのだが、
今回はいつもと違うタイミングだ。

ニューモデルが売れていないからだろうか。
日本人の中野選手が来期はコニカミノルタから離脱する(予定)からだろうか。

まぁ、理由は何でも良い。
やっぱりレプリカカラーはかっこいいなぁ。
華がある。
公道だと浮いてしまうかもしれないが仕方がない。

私がお金持ちだったら今回のコニカミノルタカラーも購入して、
モビスターと並べてニヤニヤしたいところだが、
幸か不幸か私はお金持ちではないのでそれは実現できない。

オートバイ屋さんに行って指をくわえながら
マジマジと観察することしかできない。

常連の誰かが購入して、オートバイ屋さん主催のツーリングに
その人が参加してくれればちょっと楽しいことになる。

この2台が並んでいる画を想像しただけでなんだか興奮してしまう。

楽しみだ。

自分が買うわけではないのになんだか楽しみだ。





2007 モータースポーツしめくくり

2007-10-22 13:15:32 | オートバイ
10/21、日本では陽が昇る随分前のうしみつ時に、
地球の裏側でF1の最終戦が行われていた。

フェラーリのキミ・ライコネンが年間チャンピオンに輝いた。

特に誰かのファンというわけではないので、
なんとなく窮地に立たされている2年連続チャンピオン
のフェルナンド・アロンソを応援していたのだが、
マシンの調子もあまりよくなさそうで、
追い上げてくる雰囲気が全く感じられなかった。
それはそれで残念だったのだが、
マッサがピットインしている間に素晴らしい走りで
自己ベストを刻みながらスパートするライコネンの走りに魅せられた。
その後ライコネンもピットインをして、
さあ、ピットアウト後はどこの位置だ!?
というハラハラドキドキの展開でマッサの前に出たときは
感動してしまった。

迅速で正確なピットクルーはカッコイイし、
フェラーリはやっぱりすごい。
なによりフェラーリチーム代表のジャン・トッド氏の愛嬌のある雰囲気が好きだ。
パッと見、動物園の園長さんのような、人の良さそうなおじさんなのだが、
私が想像している以上にものすごい人なのだろう。

BSB(British SuperBike【イギリススーパーバイク選手権】)では
日本の清成龍一選手が2年連続で年間チャンピオンに輝いた。
凱旋帰国してスポット参戦した全日本ロードレース選手権、
最終戦の鈴鹿では第1・2ヒートとも優勝。
これが世界に羽ばたきチャンピオンをもぎ取った選手の実力なのだろう。
すごい。やはり日本から飛び出して荒波にもまれないと
強さというものは身に付かないのかもしれない。

清成選手は来期、SBK(WSB【世界スーパーバイク選手権】)のテンケイトホンダ
から参戦が決まっている。
今シーズン、ジェームス・トースランド選手という
年間チャンピオンを輩出したチームだ。
チーム体制にも非常に恵まれているはずなので、
BSBのチャンピオンとして1年目からどんな活躍をしてくれるのか
すごく楽しみだ。

そのSBKでは日本の芳賀紀行選手が年間2位という成績を収めた。
最終戦では第1・2ヒートとも優勝という鬼人の走りだったのだが、
チャンピオンまで2ポイント及ばず。

来年こそは年間チャンピオンに輝くニトロ・ノリの姿が見たい。

国内ではノリックこと阿部典史選手が突然の事故で亡くなったり、
非常に悲しい出来事が続いていえる。
先週のMotoGP決勝レース放送の前の追悼映像を見て泣いてしまった。

それにしてもモータースポーツに関して年間締めくくりの
日記を書くたびに、あぁもうそんな季節なのかと
時間の流れの速さに驚かされる。

ついこの間「来年も楽しみだ」なんて書いておきながら、
もう「来年も楽しみだ」なんて書かなければならない。

早いなぁ。
前にも書いたが、遅いなぁと感じている人なんているのだろうか。

MotoGP 日本グランプリ観戦(決勝)その3

2007-10-01 13:54:22 | オートバイ
今年からMotoGPマシンにタイヤを提供し始めたダンロップ。
そのダンロップを履いたマシンで一生懸命がんばっていた
シルバン・ギュントーリがもう少しで表彰台に届きそうで、
後半はずっとギュントーリを応援していた。
ダンロップが1年目で表彰台に立てたらそれこそ快挙だった。
エリアスに競り負けて4位に終わったが、
熱い気持ちにさせてもらった。


【意外となで肩なシルバン・ギュントーリ】


【バーンナウト開始直前ギュントーリ】

こうして振り返ると4位のダンロップを除くと、
1位から8位まで全てタイヤはブリジストン。

トップ争いをしていたペドロサも残り10周で転倒してしまったが、
もし転倒せずに無事にマシン交換をして走っていたとしても、
恐らく4~6位あたりだったと思う。

そんな状況のため、F1同様タイヤワンメイク化の話が
急ピッチで進んでいるようだ。

確かに今年はタイヤの性能差が歴然だったように思える。
バトルに持ち込みたくても持ち込めない。
なんとか走りきるので精一杯。
そういった気持ちがロッシを含め、他のライダーからも伝わってくる。

こうして目の前で今シーズンの年間チャンピオンが決定したわけだ。
DUCATIのケーシー・ストーナー。
21歳、歴代2位の若さでGP最高峰のチャンピオン。
本当にすごい。
素晴らしいことだ。
一レースファンとして本音を言えば、
最終戦までもつれ込んで欲しかったが、
この際もうそんな野暮なことは言わないことにしよう。
おめでとう。ケーシー。


【小山選手と上田昇氏】


【アレックス・バロスと伊藤選手】


【年間チャンピオンのケーシー・ストーナーとロリス・カピロッシ】

MotoGP 日本グランプリ観戦(決勝)その2

2007-10-01 13:46:29 | オートバイ
そしていよいよ決勝。
観戦した席はバックストレートエンドの90度コーナー。Z席。
毎年必ず何かドラマが起こってきたエリアだ。

まずは125ccクラス。
レインコンディションのため、
各車が転倒しないように慎重になっているようだ。
それでもかなりの転倒者が出ていた。
小山選手もずるずると後退してしまい、残念な結果に終わった。

250ccクラスはポールポジションの青山周平選手がホールショットを奪ったが、
やはり昨日と路面コンディションが大きく変わってしまったので
タイヤとマシンのバランスが崩れてしまったのだろう。
後退を続ける。
中盤で高橋裕紀選手が一時トップに抜け出し、
後続との距離が広がり始めていたのでこのまま優勝してくれ!
と願っていたのだが、やはりレースはそんなに甘くはなかった。
青山博一選手も転倒などがあり3年連続優勝にはいたらなかった。
現場で何度「あ~~~!!」と叫んだことか。

MotoGPクラスは非常に難しいレースとなった。
序盤は濡れている路面が多かったのだが、
しだいに乾き始めてドライになってきたのだ。
今シーズン、ドライ→雨の展開は何度かあったのだが、
雨→ドライという展開は初めてで、各チーム・ライダー
を悩ませたと思う。

ケーシーの年間優勝を阻止すべく、ロッシは快調にケーシーを押さえて
走行していたのだが、このコンディションの変化で
全て覆されてしまった。
マシン交換直後の周、目の前のコーナーを曲がりきれずに
オーバーランするロッシ。
ロッシはフロントに深刻な問題を抱えていると思い再度ピットイン。
これで全て終わってしまった。
結局トラブルではなく、フロントタイヤの仕様
(走り始めの調子が非常に悪い)だったらしい。
あのロッシがそう感じるということは、相当ひどい状態だったのだろう。
頼むよビバンダムくん・・・。

最後はもてぎの神が付いてるとしか思えないカピロッシが優勝。
日本グランプリ3連覇だ。
マシン交換のタイミングが絶妙だった。

カワサキのドプニエ初表彰台おめでとう。

エリアスも久しぶりの表彰台で嬉しそうだった。


【250ccクラス決勝トップ争い】


【MotoGPクラス決勝(ロッシとニッキー)】

MotoGP 日本グランプリ観戦(決勝)その1

2007-10-01 13:44:31 | オートバイ
明けて日曜日、あいにくの雨だ。
激しい雨ではなかったけれど、
悩んだ末に傘を差したくなるようなそんな雨。

4年連続観戦に来ているが、雨のレースは初めてだ。
残念なような、楽しみのような複雑な心境だった。

フリー走行はポンチョを着てメインスタンドの自由席で観戦した。
雨が降っていてもGPマシンは速い。
メインスタンドで見ている限り、
ブレーキングポイントが早まるだけで迫力は変わらないなと思った。
エキゾーストノートも雨を切り裂いて私の耳まで飛び込んでくる。

昨日会場入りして一番驚いたのが実はこのエキゾーストノートなのだ。

駐車場からサーキットに向かって歩いていたときには
すでにフリー走行が始まっていて、会場周辺にまで排気音がこだましていた。

やけに甲高いのでこれは250ccクラスかなと思ってタイムスケジュールを見たら、
なんとMotoGPクラスだったのだ。

本当に信じられなかった。
990ccから800ccに排気量が変わっただけで、
ここまで音が変わるものなのかと。

昨年までのMotoGPマシンの排気音は非常に野太く、そして荒々しかった。
巨躯な猛獣の咆哮のようだったのだけれど、
今年のそれは明らかに違っていた。
飼いならされて、しつけの行き届いている動物のように感じた。
それくらいギャップがあったのだ。

それでもGPマシンの近くまで行くとやはり凄い。
特にSUZUKIとDUCATIのマシンは容赦ない。
990ccの面影を残す大音量。

YAMAHAはあまりうるさいのを好まないロッシの意向で
サイレンサーが取り付けられているため、非常に滑らかで
ホームストレートで聞いていると実に心地良い。

HONDAはYAMAHAとSUZUKIの中間といった感じだろうか。
HONDAらしい。可もなく不可もなく。
KAWASAKIの排気音量は、HONDAとSUZUKIの間のように感じた。


【KTMシート】


【Daijiroシート】